今日は子気味のいい衝突音です。
スコーンには、焼き菓子もあればスナック菓子もある。それでいい。
面接にまつわる疑問について書きます。履歴書と職務経歴書の話。
これまでフリーターとして職を転々としてきたため、たびたび就職活動を行い、面接を何度も受けてきました。一発採用されればいいのですが、なかなかそうもいかず、一度の職探しにつき、最低でも2,3社は面接に赴かねばならないのがつねでした。
募集先に電話すると、基本的にどこでも「履歴書持ってきてください」と言われます。経験ある方ならわかると思いますけど、まあめんどくさいですよね。
キレイな字じゃないと不採用になるかもしれないから、時間をかけて丁寧に書きます。集中力も必要だから、1枚書き上げるだけでけっこう疲れます。それに、インクのペンで書かねばならず、書き間違えたら修正することは許されない、最初から書き直しとなる謎ルール。
不採用になっても履歴書返却してくれない所も多いので、そのたび追加で書かねばなりません。ほんとめんどくさいし、証明写真代もバカになりません。
面接は、評価の視線にさらされるのもストレスでしたが、履歴書の作成も大きな負担でした。
そんな就労暮らしを送っていたある年、ハローワークに行くと、募集先の必要項目の中に、「職務経歴書」なる文字がありました。
その存在を知らなかった僕は、職員さんにこれは何かと尋ねました。職員さんは、「これは今まで勤めてきた仕事の具体的な内容を説明する書類だ」と教えてくださいました。
つまり、清掃の仕事をしていたら、「どこのビルのどの場所を、どんな道具を使って清掃していたか」を書かねばならないし、警備員をしていたら、「昼勤か夜勤か、どこかの施設に詰めていたのか、それとも交通警備か」を書かねばならないのです。できるだけ具体的でなければならず、「その仕事を通じて何を得たか」や、「何を感じたか」なども盛り込めればなお良しとされます。
この職務経歴書、履歴書と合わせて提出が求められるのが基本で、職務経歴書だけあれば履歴書はいらない、という募集先は皆無でした。
最初は「なるほどそういうものか」と受け入れ、履歴書とともに職務経歴書を作成して面接に臨んだのですが、まあこれがめんどくさい。履歴書だけで充分すぎるほどめんどくさいのに、そのうえ職務経歴書まで書かねばならないというのは、もうそれだけで賃金をもらわないと割に合わないほどめんどくさいのです。共感してくださる方、いらっしゃいますよね?
なので、すぐに職務経歴書の提出を求める募集先は、選考から外すことにしました。単純に書くのがめんどくさいから、履歴書だけのほうがラクだから、というのもありますが、そのような募集先には思いやりがないと感じたからです。
就職活動している人は、ただでさえ過分な労力を必要としている。なのに、履歴書のみならず、職務経歴書の作成まで求める。それって、より大きな負担をかけることになるじゃないですか。自分たちの、より多くの情報を欲しいっていう願望を優先させるばかりで、就活者の都合など全く考えていないのです。
そんな思いやりのなさを不快に感じたため、職務経歴書が必要な募集先は対象外とすることにしたのです。
これまで勤めてきた職場の、具体的な仕事内容はどのようなものであったか。それが気になるのはわかります。
でもそれなら、面接のときに訊けばいいじゃないですか。書類選考ならともかく、面接だってちゃんとするんですよ。面接するなら、そのときに過去の仕事について訊けばいいのです。わざわざ書類に書かせて持ってこさせる必要なんてない。
もっと言えば、僕は、履歴書すら面接の際にはいらないと思っています。履歴書は、採用になったあとで提出させればいいと。
「どこの学校出たか」とか、「職歴はどんなものか」なんかが気になるのであれば、それだって面接で質問できます。面接で、文字通り面と向かって話すのに、わざわざ履歴書という書類でそれらを確認する必要なんかありませんよ。
従業員の情報を把握するために履歴書は不可欠なのかもしれませんが、それなら採用後に書かせればいいんです。なぜ不採用になるかもしれないのに、バカ丁寧に履歴書書いて持ってこねばならないのか。
履歴書は、基本的に一度きりのものです。不採用になれば募集先で破棄されるか、返却されても使いまわしできないことが多い。
つまり、高い確率でムダになるのです。このようなムダが、なぜ生まれているのか。
それは、従業員を求める企業が、自己都合しか考えておらず、就活者の苦労をおもんぱかることがないからです。紙(履歴書と職務経歴書)によって情報を得るのが当たり前と思い込んでおり、面接で直接訊けばいいという、ちょっと考えれば誰にでもわかる簡単なことに気づかずにいるからです。
そのせいで、今日も就活者は手首を痛めながらせっせと書類を作成せねばならないし、せっかく費やしたそれら労力は、不採用によって水の泡と化すのです。紙資源だって、そのぶんムダになります。
いい加減みんな気づくべきです。面接の履歴書必須がいかに不毛であるのかを。
面接の時点では、履歴書は必要ないのです。雇用するうえで必要なのであれば、採用になってから書かせればいい。あっさり破棄されてしまうかもしれないのに、それなりの労力と集中力と、バカにならない証明写真代を必要とする履歴書作成など、求めるべきじゃない。
何も難しいことではありません。明日にでも方針の切り替えはできます。
なのになぜ、多くの企業がそうしていないのか。自己都合しか考えていないからです。就活者が、就職活動にどれだけ多くの労力を費やしているかについて、想像力を巡らせることがないからです。ほかの企業がそうしているから、今までそうしてきたから、なんとなくそうするものだと思い込んできた。慣習に安易に従ってきたのです。
就活者は募集先の企業と比べて、弱い立場にあります。応募用件に不満があっても、それを口にすれば不採用になりかねない。「なんでわざわざ履歴書なんか書かなくちゃいけないんですか?どうしても必要ってんなら採用が決まってからでいいでしょ」なんて言うことはできない。
不満が言えないから、「履歴書必須」がまかり通ってきたのです。でも、これをこのままにしておくべきではない。みんなで声を上げるべきです。
就活者にとって大きな負担となる履歴書、および職務経歴書の作成は、軽々しく求めるべきではない。書類選考ならともかく、面接を行うなら直接質問すればいい。履歴書が必要なら、採用後に提出させればいい。職務経歴書の提出を求めていいのは書類選考の場合のみ。面接を行うなら求めてはいけない。
簡単なことですよ。そうすれば就活者の負担は減るし、そのぶん面接を行う企業の側の負担が増えるかといったら、そんなことはありません。多少質問の数を増やさねばならないかもしれませんが、取り立てて負担というほどのことでもない。そもそも、面接というのはそういうものです。面接を行っておきながら、直接質問をせずに書類で具体的なことを確認するということのほうが異常です。ねじくれている。
このおかしさに気づきましょう。そうすれば、就活者は必要最低限の履歴書だけ作成すればいいようになり、腱鞘炎を患うこともなくなります。破棄される履歴書も少なくなりますので、SDGsにも適います。いいことずくめです。
え?証明写真機の売り上げが減る?それぐらいなんだってんだよ!だいたい高すぎだろ、あの写真。多少減ったっていいでしょ。
さらに言わせてもらうとですね、手書きじゃなきゃダメってのもおかしいんですよ。「手書きのほうが気持ちがこもってる」とか、「誠実な気がする」とかいう精神論でしょ?履歴書なんて、情報が正確に伝わればそれでいいじゃないですか。パソコンで入力できれば作成時間を大幅に短縮できるのに、日本的精神論が幅を利かせてるせいで手書きじゃなければならないのです(ひょっとしたら、履歴書ってのは日本独自の文化なのかもしれません)。
不毛ですよ。就活者がちゃんとしてるかどうかは、手書きかどうかではなく、人柄や働きぶりで判断すればいいんです。
ああ、ムダになってきた履歴書たちよ。シュレッダーに切り刻まれてきた、数えきれないほど多くの躯よ。鎮魂の祈りを捧げましょう。
履歴書よ、安らかに眠れ。
スコーンには、焼き菓子もあればスナック菓子もある。それでいい。
面接にまつわる疑問について書きます。履歴書と職務経歴書の話。
これまでフリーターとして職を転々としてきたため、たびたび就職活動を行い、面接を何度も受けてきました。一発採用されればいいのですが、なかなかそうもいかず、一度の職探しにつき、最低でも2,3社は面接に赴かねばならないのがつねでした。
募集先に電話すると、基本的にどこでも「履歴書持ってきてください」と言われます。経験ある方ならわかると思いますけど、まあめんどくさいですよね。
キレイな字じゃないと不採用になるかもしれないから、時間をかけて丁寧に書きます。集中力も必要だから、1枚書き上げるだけでけっこう疲れます。それに、インクのペンで書かねばならず、書き間違えたら修正することは許されない、最初から書き直しとなる謎ルール。
不採用になっても履歴書返却してくれない所も多いので、そのたび追加で書かねばなりません。ほんとめんどくさいし、証明写真代もバカになりません。
面接は、評価の視線にさらされるのもストレスでしたが、履歴書の作成も大きな負担でした。
そんな就労暮らしを送っていたある年、ハローワークに行くと、募集先の必要項目の中に、「職務経歴書」なる文字がありました。
その存在を知らなかった僕は、職員さんにこれは何かと尋ねました。職員さんは、「これは今まで勤めてきた仕事の具体的な内容を説明する書類だ」と教えてくださいました。
つまり、清掃の仕事をしていたら、「どこのビルのどの場所を、どんな道具を使って清掃していたか」を書かねばならないし、警備員をしていたら、「昼勤か夜勤か、どこかの施設に詰めていたのか、それとも交通警備か」を書かねばならないのです。できるだけ具体的でなければならず、「その仕事を通じて何を得たか」や、「何を感じたか」なども盛り込めればなお良しとされます。
この職務経歴書、履歴書と合わせて提出が求められるのが基本で、職務経歴書だけあれば履歴書はいらない、という募集先は皆無でした。
最初は「なるほどそういうものか」と受け入れ、履歴書とともに職務経歴書を作成して面接に臨んだのですが、まあこれがめんどくさい。履歴書だけで充分すぎるほどめんどくさいのに、そのうえ職務経歴書まで書かねばならないというのは、もうそれだけで賃金をもらわないと割に合わないほどめんどくさいのです。共感してくださる方、いらっしゃいますよね?
なので、すぐに職務経歴書の提出を求める募集先は、選考から外すことにしました。単純に書くのがめんどくさいから、履歴書だけのほうがラクだから、というのもありますが、そのような募集先には思いやりがないと感じたからです。
就職活動している人は、ただでさえ過分な労力を必要としている。なのに、履歴書のみならず、職務経歴書の作成まで求める。それって、より大きな負担をかけることになるじゃないですか。自分たちの、より多くの情報を欲しいっていう願望を優先させるばかりで、就活者の都合など全く考えていないのです。
そんな思いやりのなさを不快に感じたため、職務経歴書が必要な募集先は対象外とすることにしたのです。
これまで勤めてきた職場の、具体的な仕事内容はどのようなものであったか。それが気になるのはわかります。
でもそれなら、面接のときに訊けばいいじゃないですか。書類選考ならともかく、面接だってちゃんとするんですよ。面接するなら、そのときに過去の仕事について訊けばいいのです。わざわざ書類に書かせて持ってこさせる必要なんてない。
もっと言えば、僕は、履歴書すら面接の際にはいらないと思っています。履歴書は、採用になったあとで提出させればいいと。
「どこの学校出たか」とか、「職歴はどんなものか」なんかが気になるのであれば、それだって面接で質問できます。面接で、文字通り面と向かって話すのに、わざわざ履歴書という書類でそれらを確認する必要なんかありませんよ。
従業員の情報を把握するために履歴書は不可欠なのかもしれませんが、それなら採用後に書かせればいいんです。なぜ不採用になるかもしれないのに、バカ丁寧に履歴書書いて持ってこねばならないのか。
履歴書は、基本的に一度きりのものです。不採用になれば募集先で破棄されるか、返却されても使いまわしできないことが多い。
つまり、高い確率でムダになるのです。このようなムダが、なぜ生まれているのか。
それは、従業員を求める企業が、自己都合しか考えておらず、就活者の苦労をおもんぱかることがないからです。紙(履歴書と職務経歴書)によって情報を得るのが当たり前と思い込んでおり、面接で直接訊けばいいという、ちょっと考えれば誰にでもわかる簡単なことに気づかずにいるからです。
そのせいで、今日も就活者は手首を痛めながらせっせと書類を作成せねばならないし、せっかく費やしたそれら労力は、不採用によって水の泡と化すのです。紙資源だって、そのぶんムダになります。
いい加減みんな気づくべきです。面接の履歴書必須がいかに不毛であるのかを。
面接の時点では、履歴書は必要ないのです。雇用するうえで必要なのであれば、採用になってから書かせればいい。あっさり破棄されてしまうかもしれないのに、それなりの労力と集中力と、バカにならない証明写真代を必要とする履歴書作成など、求めるべきじゃない。
何も難しいことではありません。明日にでも方針の切り替えはできます。
なのになぜ、多くの企業がそうしていないのか。自己都合しか考えていないからです。就活者が、就職活動にどれだけ多くの労力を費やしているかについて、想像力を巡らせることがないからです。ほかの企業がそうしているから、今までそうしてきたから、なんとなくそうするものだと思い込んできた。慣習に安易に従ってきたのです。
就活者は募集先の企業と比べて、弱い立場にあります。応募用件に不満があっても、それを口にすれば不採用になりかねない。「なんでわざわざ履歴書なんか書かなくちゃいけないんですか?どうしても必要ってんなら採用が決まってからでいいでしょ」なんて言うことはできない。
不満が言えないから、「履歴書必須」がまかり通ってきたのです。でも、これをこのままにしておくべきではない。みんなで声を上げるべきです。
就活者にとって大きな負担となる履歴書、および職務経歴書の作成は、軽々しく求めるべきではない。書類選考ならともかく、面接を行うなら直接質問すればいい。履歴書が必要なら、採用後に提出させればいい。職務経歴書の提出を求めていいのは書類選考の場合のみ。面接を行うなら求めてはいけない。
簡単なことですよ。そうすれば就活者の負担は減るし、そのぶん面接を行う企業の側の負担が増えるかといったら、そんなことはありません。多少質問の数を増やさねばならないかもしれませんが、取り立てて負担というほどのことでもない。そもそも、面接というのはそういうものです。面接を行っておきながら、直接質問をせずに書類で具体的なことを確認するということのほうが異常です。ねじくれている。
このおかしさに気づきましょう。そうすれば、就活者は必要最低限の履歴書だけ作成すればいいようになり、腱鞘炎を患うこともなくなります。破棄される履歴書も少なくなりますので、SDGsにも適います。いいことずくめです。
え?証明写真機の売り上げが減る?それぐらいなんだってんだよ!だいたい高すぎだろ、あの写真。多少減ったっていいでしょ。
さらに言わせてもらうとですね、手書きじゃなきゃダメってのもおかしいんですよ。「手書きのほうが気持ちがこもってる」とか、「誠実な気がする」とかいう精神論でしょ?履歴書なんて、情報が正確に伝わればそれでいいじゃないですか。パソコンで入力できれば作成時間を大幅に短縮できるのに、日本的精神論が幅を利かせてるせいで手書きじゃなければならないのです(ひょっとしたら、履歴書ってのは日本独自の文化なのかもしれません)。
不毛ですよ。就活者がちゃんとしてるかどうかは、手書きかどうかではなく、人柄や働きぶりで判断すればいいんです。
ああ、ムダになってきた履歴書たちよ。シュレッダーに切り刻まれてきた、数えきれないほど多くの躯よ。鎮魂の祈りを捧げましょう。
履歴書よ、安らかに眠れ。
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