徳丸無明のブログ

雑文、マンガ、イラスト、その他

アサヒ飲料 カルピスソーダ 芳醇マンゴー・濃いめいちご

2019-11-15 22:22:14 | 
カルピスって英語話者には「カウ/ピス」、つまり「牛のオシッコ」に聞こえる・・・って小話はもう使い古されてますか?






また今回も「HUNTER×HUNTER」(ハンターハンター)の話をします!
今日は「これからのストーリー展開こうなるんじゃないか予想」をしましょう。ファンなら欠かせない話題ですよね。僕もひとつたぶんこうなるんじゃないかっていう予想図があるのです。
それはですね、センリツに関してです。センリツは「闇のソナタ」って楽譜を探してるじゃないですか。その曲を実際に演奏したせいで友人を失い、自身は体が奇形化してしまった。だからこの世から楽譜をなくしたい、と。
おそらく、物語の過程で(たぶん暗黒大陸のどこかで)楽譜は無事発見されるのです。そして、センリツはそれを焼却処分する。すると、体だけでなく顔も変容する。
そう、闇のソナタによって変質していたのは体だけではなかったのです。センリツの顔もまた、醜い姿に変えられていた。もともとは美貌を誇っていたセンリツ。彼女はその美しさを取り戻したのです。ついでに背もすらりと高くなる。
その変わりように驚くクラピカ。そんなクラピカに向かってセンリツは告げるのです。
「クラピカ、今こそ言うわ!あなたのことが好き!私と結婚してちょうだい!」
長く行動を共にする中で、いつしか恋愛感情が芽生えていたのですね。その思いのたけをセンリツは打ち明けた。
それに対し、クラピカはこう答えるのです。
「センリツ、私は女だ」と。
そう、「HUNTER×HUNTER」の最大の謎のひとつであったクラピカの性別。作者が細心の注意を払って秘匿してきた、読者の議論のタネとなってきたクラピカの性別。
それが、「センリツの愛が成就されない」という悲劇的結末によって明らかになるのです!
どうです?安易なハッピーエンドを良しとしない冨樫先生なら充分あり得る展開じゃないかと思うのですが。
え?仮に同性だとしても、そんな理由で結ばれないというのはおかしいって?百合展開?
「HUNTER×HUNTER」の世界にンなもんあるわけねーだろ!いや、絶対ないとは言い切れないけど、たぶんないよ。

しかし・・・どうなるんでしょうね?「HUNTER×HUNTER」。現在の休載ももう1年以上になりますよね?ここ最近は10話連載しては1年くらい休載してを繰り返してますけど、なんか全然話が進まねーっつーか、冨樫先生がどこかのインタビューで「連載が終わるのが先か、俺が死ぬのが先か」みたいなことをおっしゃってたらしいんですけど、このままのペースだとどう考えても先生死ぬのが先でしょ。
だからね、不謹慎を承知で言わせてもらうと、いつ先生が死んでもいいように、今後のストーリーを書き残しておいてほしい!いやほんと、あの傑作が未完で終わるなんて、あってはならないことですよ。作画をほかの作家に任せるっていう選択をしても全然いいと思いますけどね。
ていうか、作品が完結するとしても、このままのペースだと僕のほうが先に死んじゃうかもしれない!そんなの勘弁ですよ。
こんなことになるくらいなら、50年後に生まれてくればよかった・・・。そうだ、コールドスリープに入ろう。
皆さんおやすみ。「HUNTER×HUNTER」が完結したら起こしてね。

ハーゲンダッツ(Haagen-Dazs)紅茶ラテ アッサム&ディンブラ・バナナ&マスカルポーネ・ほうじ茶ラテ・翠―濃茶

2019-11-08 22:26:12 | 
プチぜいたくの典型、ハーゲンダッツ。プチぜいたく・・・もう言わないか?










うーん、今日はマンガの話をしたい気分だな!
皆さんご存じの通り、僕はマンガを描いていますけど、「読者としてのマンガ熱」は冷めきってるんですね。20代半ばくらいからだんだんマンガに飽きだして、面白いと感じられなくなってきたのです。それまではお気に入りのマンガ作品いくつもあって、マンガ誌を逐一チェックしたり単行本を買いそろえたりしていたんですが、徐々にそういうこともしなくなり、今はまったくと言っていいほどマンガを読まなくなっているのです。
しかもマンガのみならず、映画や小説などフィクション全般が面白いと思えないんですよね。これは、ノスタルジーじじいがよく口にする「今のマンガは全然だめだ。昔はよかった」などという話ではなく、僕という個人が、フィクションというものにすっかり飽きてしまった、ということなのです。なので、「ONE PIECE」も「キングダム」も読んだことがありません。
ですが、そんな僕が唯一連載を追いかけているマンガがあります。「HUNTER×HUNTER」(ハンターハンター)です。あれはもう至高のエンターテインメントですからね。ジャンプの中でも頭2つも3つも抜けてるし(つってもほかの作品読んでないんだけど)、少年誌の連載だけど、大人が読んでこそその面白さが十二分にわかる奥行きを備えている。その緻密な世界観の作りこみのせいで、ストーリーの矛盾や、作者自身も気づけない盲点が生じちゃってるけど、それを補って余りある面白さ。
そう、今日は「HUNTER×HUNTER」について語りたい!
あ、「HUNTER×HUNTER」しらねー人います?悪いけど全員「HUNTER×HUNTER」読んだことある前提で話を進めさせてもらいますんで、ストーリーの説明はしませんよ。ご存じない人はブックオフで立ち読みしてきてね♡
僕は「HUNTER×HUNTER」に関して、「制作の舞台裏・こんな事情があったんじゃないか」という推測があるんですよ。
それはですね、ポンズです、ポンズ!ポンズっていうキャラいたじゃないですか。「ハンター試験編」の終盤に登場した、蜂を操る女の子。
あのコね、たぶん当初の予定では一回こっきりのキャラだったと思うんですよ。でも「キメラアント編」で再登場したでしょ。あれってね、キャラクター人気投票の結果が影響してると思うんです。
第1回キャラクター人気投票で、ポンズは294票を獲得して9位になりましたよね。それだけじゃなく、「ポンズをまた出して!」「ポンズちゃんが見たい♡」といったファンレターも届いていたはずです。
それが冨樫先生のあまのじゃく精神に火をつけた。「そうかい、そんなにいうならまた出してやろうじゃねえか。ただし・・・無残な殺され役としてな!!」
再登場したポンズは、あっさりキメラアントに殺されてしまいました。しかも体を切り刻まれて、内臓を引きずり出されるという悲惨極まりない最期でした。
もしもポンズがあれだけ人気を集めていなければ、再登場することも殺されることもなかったのではないか・・・。そんな気がします。
ポンズが死んだ回のジャンプが発売された当日、冨樫先生はポンズファンがショックを受ける様子を想像してゲンスルーよろしく高笑いされたことでしょう。

そういえば・・・キャラクター人気投票、もうずっとやってませんね。たびたび連載中断してるからできないのか?それとも、票の集計が編集部の大きな負担になるから禁止されてるのか?第2回目からだいぶたってるし、キャラクターもずいぶん増えたから、またやったら面白いと思うんですけどね。
皆さんはどのキャラがお好き?僕は最近だとベンジャミンの私設兵の連中が、そろいもそろって陰湿な感じで気に入ってます。特にヒュリコフ。やっぱイカレたキャラのほうが惹かれますね。主人公なんて一番つまんねーもん。もう何年も主人公登場なしが続いてますけど、当分出なくていいよって感じ。
つーかフウゲツがゴンでしょ。ヅラかぶった主人公ですよ、アイツ。フウゲツのヅラをひん剥け!

仮想通貨は電脳世界の夢を見るか

2019-11-06 22:01:59 | 雑考
野口悠紀雄の『仮想通貨革命――ビットコインは始まりにすぎない』(ダイヤモンド社)を読んでの気づき。
これは経済学者の野口が、仮想通貨とは何か、どのようなシステムで運営されているか、私たちの暮らしをどう変えるのか、今後はその形態をどう変容させていくのか、について解説した一冊である。野口はこの中で、2014年当時大きく報道された、マウントゴックスの取引停止事件を次のように説明している。


二〇一四年の二月末、ビットコインの私設両替所であるマウントゴックス(Mt. Gox)が取引を停止した。
多くのマスメディアは、これを、ビットコインの取引そのものが停止されたかのように報じた。「取引停止」「ビットコインの脆弱性露呈」等々の見出しが紙面に躍った。
人々は、ビットコインが崩壊したと誤解したことだろう。私の周りの、実にすべての人が、そのように誤解した。
多くの識者のコメントも、「中央銀行なしで通貨制度を維持できるはずがない」という趣旨のものだった。「似非電子マネー円天と同じだ」と誤解した人もいる。報道によれば、麻生太郎財務大臣は、「いつかは崩壊すると思っていた。あんなものが長続きするはずはないと思っていた」と語った。
しかし、崩壊したのは、ビットコインと通貨を交換する両替所の一つにすぎず、ビットコインそのものではなかった。(中略)麻生大臣の言う「あんなもの」が、ビットコインなのかマウントゴックスなのかは明らかでないが、文脈からすれば前者だ。つまり、「ひどい取り違え」である。日本のマスメディアは、ビットコインそのものと、その外にある両替所を混同させるような誤解を広げたのである。
たとえて言えば、つぎのようなことだ。アメリカ旅行から帰ってきて、ドルの使い残しがあった。成田空港の両替所で円にしようとしたら、事故で閉鎖されていた。このことをもって、「ドルは崩壊した」と言うようなものである。
重要なのは、「両替所は、ビットコインの維持システム(取引をブロックチェーンに記録し更新するシステム)の外にある」ということである。両替所はビットコインシステムの利用者であり、運営者ではない。だから、マウントゴックスが破綻しても、ビットコインの運営そのものには影響が及ばない。
システムの外で起きたことがシステムの運営に影響を与えないというのは、日本銀行券についてつぎの事例を考えれば、明らかだ。いま、銀行強盗があって日銀券が盗み出されたとしよう。この場合、「銀行は広い意味での通貨制度の一部だから、日銀券の脆弱性が明らかになった」と言うだろうか?
普通は、そうは言わない。ガードが甘かったのは、被害にあった銀行である。日銀はそこまでは責任を持てない(ましてや、個人が自宅で保管している日銀券の盗難までは、到底責任を持てない)。「これは、日銀券維持システムの外で起きた事件であり、日銀券の信用が失われたわけではない」と考えるのが普通だ。


うーん、実にわかりやすい。
世の中には、新しいものにひとくさり難癖をつけないと気がすまない人や、自分がよく理解できないものはすべて胡散臭いと考えがちな人がいる。そんな人たちにとって、このマウントゴックスの騒動は、「ほらみたことか」とか「ざまあみろ」などと口にしたくなる、留飲の下がる出来事だったんだろうね。
この騒ぎ以降、仮想通貨のこれといった事件は起きていないので、そのシステムはある程度安定しているとみていいだろう。
僕が過去に書いた論考「貨幣は仮想化する以前から仮想であるということ」(2017・10・4)もご一読くださいね。