マスターズ……
松山英樹プロが
勝ちました。
涙、涙でした。
感動しました。
その直後、
ポカンと心に
穴が空いたような
空虚感が来ました。
「嘘みたいで、
現実感がない。
寝たら、
夢でした、
というオチが
あるような妙な
気分なんだよ」
愛妻に話すと、
特別すぎて
共感できない、と
笑われました。
眠いのに
寝られない月曜が
終わって、
午前3時過ぎに
どうにか寝ました。
6時に目が覚めて、
夢ではなかったと
安心して、
愛妻の誕生日だと
気が付いて、
SNSに投稿しました。
画像は、
マスターズカラーを
意識した2ショットです。
何年か経って、
自分が話している
シーンを夢想しました。
「最初に松山が
マスターズに勝った年は
東京五輪の年でさ。
翌日が愛妻の誕生日でね。
ふわふわした気分で、
マスターズを
日本人プレーヤーが
勝ったという喜びより、
誕生日を祝う
気持ちのほうが
僕の中では上なんだって、
不思議に思ったんだよ」
一夜明けて、
愛妻の誕生日を
祝いながら、
自らの心の深層が
見えた気がしました。
マスターズ優勝は
最終目標では
ないのです。
松山プロにとって。
もしかしたら、
目的に過ぎない、
というぐらいの
通過点なのかも
しれません。
この高みを極めて、
松山プロは
確実にランクアップし、
いわゆる格上の
プレーヤーの一人に
なります。
それが強さになる予感を
ひしひしと感じます。
もう始まっています。
5/20から全米プロ。
6/17から全米オープン。
7/15から全英オープン。
そして、
7/29から東京五輪。
グランドスラム。
ゴールデンスラム。
(グランドスラムに
五輪の金メダル)
最頂点を極めた先に、
更なる高い峰が
現れるという
終わりのない挑戦。
僕の空虚感は、
マスターズ優勝の
達成感は一瞬だけで、
もっと大変な冒険を
松山プロは
始めってしまった、
という小さな同情が
原因なのです。
愛妻の誕生日を
お祝いしながら、
松山プロが冒険を
続けるモチベーションは
日本のためとかではなく、
自分の限界を
知るためのものだと
信じて、応援したいと
思ったのです。