パターのソールが
びしょびしょに
濡れるのは、
コースが暖まった証拠です。
冬ゴルフで
霜に覆われたグリーンを
攻略するのは
至難の業ですが、
今シーズンは尚更です。
下地のグリーンの
仕上がりが良くて
まあまあ速いのです。
霜で転がらない、
という状態から
溶けて乾くと速くなる、
という状態になります。
ここに、木々の影、
という問題が
絡むのです。
このグリーンが
まさにそうでした。
左側は乾いていて、
強い上りの
大きなフックライン
だったのです。
気持ち良く打って
カップに向かって
ボールは左に曲がって
オンラインでしたが、
カップ周辺は霜が……
ストップモーションの
ように、ピタッと
カップの直前で
ボールは止まりました。
同伴者と
笑ってしまいました。
なかなかできない経験を
できるというのは
ラッキーです。
毎ホール、
パターのソールを
タオルで拭いてから
カバーをします。
濡れたソールを
拭いていると、
ヤクザな世界から
足を洗って
堅気になる物語を
連想して、
少し残念な気がします。
拭くことで
経験がリセットされて
パターが
鍛えられない、
と感じてしまうからです。
濡れたままのほうが
良いと思っても、
パターカバーの中が
汚れて、パターに
傷がつくのは嫌なのです。
結局、拭いています。
画像で見ると
パターが泣いている、
と思えるのは、
僕だけなのだと
呆れるのも、
ゴルフの内です。