数日前、統一教会(世界平和統一家庭連合)が、「日本国政府、そして国会議員の皆様に、大変なご迷惑をおかけしましたことを心からお詫び申し上げます」と記者会見を開いた。
記者会見で、献金で生活苦に巻き込まれた家族に謝罪せず、「日本国」政府と国会議員に迷惑をかけたと謝罪することから、感覚がおかしい。
さらに、統一教会の改革本部長は言う。
「献金というものは、信徒さんが神様に出会って、そして神から愛されているという実感を通して、喜びと希望を持って、その感謝の表れとして捧げるものであります。」「宗教に対する献金は尊いものであり、聖なるものであります。」
疑問は、感謝である献金を誰にささげるのか、ということである。
「世界のためにという考え方をもっております」「私達は国際共産主義の脅威というものを、非常に深刻に考えております」「世界本部等にまず送って、世界本部から全世界の統一運動についてどのような予算をつけるか、ということをやっております。」「教理を広めるというのは宗教にとってはとっても大事な使命になります」
統一教会は宗教と名乗っているだけで、献金を集めて、勝共という名目で、世界で事業展開する団体のように見えてくる。献金というのは、普通、貧しい人々への施しに使われるはずのものだが、統一教会の場合は、ワシントン・タイムズ(ウィキペディア参照)など保守系言論の場をつくったり、世界の有名人、政治家と付き合いをもつために、使われている。それが、「教理を広める」に役立ち、献金する信徒を集めるに役立っている。本質的に、統一教会はお金を集めるための組織でないか。
「宗教団体が自分の政治信条を主張することは何ら問題ないはず」「霊感商法が今でも行われているかのような報道、そしてそれを主導していると思える左翼弁護士の方々、そういった方々の影響が多分にこの日本国民の皆様をミスリードしてるんじゃないか」
反共産主義を掲げることで、トランプ元米大統領に食い込んできたのではないか。岸信介や安倍晋太郎は統一教会を利用してきたが、安倍晋三は統一教会を利用したというより、統一教会の力を伸ばすのに、尽力していたのではないか、と思う。安倍晋三は、安倍派を形成するのに、統一教会の選挙支援を使ってきたが、それによって、議員と統一教会との関係を広げた。
私は宗教や信仰自体に敬意を払わない。「信仰」とは誰かを疑わずに忠誠を誓うことになる。ある人にとっては、自我を捨てて、自分の意見や意思を持たないことは、楽で平和を感ずるかもしれない。しかし、普通の脳をもっているにもかかわらず、自分で物事を考えず、神や教祖様にすがる人は はた迷惑である。
宗教を信じなくても他人に優しくできる。献金するくらいなら、直接、困ってっている人のために使うべきである。私は、宗教団体だけでなく、慈善団体も信頼しない。
私の高校時代の同級生に神の声を聴くことができると言うプロテスタントの女の子がいたが、子どもと大学の職をもったにもかかわらず、自殺した。神など、存在しない。組織は信用しない。