三浦半島の端っこ

神奈川県三浦半島のお散歩日記です。ヤプログ!から引っ越してきました。

死滅回遊貝②

2008-12-14 22:38:32 | 磯遊び
南方系のモドキちゃんを無事ゲットしてちょっと安心したので、本命のキイロ、ハナビラ、ハナマルユキ狙いに切り替えて冬に死殻が多く見つかる磯へ移動。

ここは、岩がかなり深く切り込んでる磯で、足を滑らせたら、かなりやばいところなのでますます足に力が入る。

昼間ならすぐに行かれる場所までよちよち歩きでやっと到着、適当な岩のくぼみに光を当てると・・・白くきらっと光るキイロちゃんがすぐに見つかる。
浅い穴の入口付近にいたので指でつまめると思って、つまんだ瞬間つるつるな貝殻のせいで滑って穴の中に落ちてしまった・・・どうしよう、でもまたすぐ見つかると信じてあきらめて他を探索。

すると、また小さなくぼみにちょっと鈍く光るタカラガイを見つける。
ハナビラダカラだ!
今度は慎重に指でつまみあげる。無事ゲット。
やっぱりピンセットとか必要だなあ・・・

しかし、後が続かず、一度足を踏み外し、左足が海水にどっぷりつかってしまった。

もう怖いので、さっきのキイロダカラのところに戻って、割り箸3本を駆使してなんとか手中に収めることに成功。真夜中の磯でなんか、滑稽な感じです。

でも、目的のキイロ、ハナビラが手に入り一安心です。

ハナビラダカラ↓



洗面器の中で元気に動き回っています。電気を消したら洗面器のふちに上がって外套膜全開状態!

黒いレース状の外套膜が綺麗です。

キイロダカラ↓



ちょっと元気がなく、外套膜もほとんど見せないので心配。

水槽に入れたらちょっとだけ外套膜を出してくれました。



キイロとハナビラ
水槽のこけとり用に売られていたりするので、上手く飼えるかもしれませんが・・・
どうだろう・・・

ハナマルユキは見つけられなかったが、目的のキイロ、ハナビラゲットして気分は上々!


せっかくだからもう一箇所気になる場所があるので・・・・

そこは、春にヤクシマダカラやクチムラサキダカラの殻をよく拾った場所
キイロ、ハナビラは南方系でも普通種
もう少しレアな物も欲しいし、上手くいけばホシダカラもと思い、誰もいない真っ暗な磯へ向かう・・・

滑る磯を転ばないようにもう四つんばいのような状態で、目的地に到着
ライトを当てると、なんか巨大なタカラガイを発見。
色合いから当初ホシキヌタの幼貝かと思いスルー
大きさからホシキヌタと思ってしまった。ホシダカラや他の南方系も大きいが色が全然違うから。

他にいろいろ探したが見つからず。ホシキヌタのところに戻って捕まえてライトに照らすと

お!なんか赤い点々がある・・・
まさかヒメホシダカラかよ~こんな大きなヒメホシ見たこと無いよ、この辺で拾えるヒメホシの幼貝はもっと小さいし!



沖縄やフィリピンのヒメホシは外套膜が透明らしいのですが、ここのは黒いのです。

しかしなぜこれをホシキヌタと身間違えてしまったんだろう?
懐中電灯の灯りが暗かったからかもしれません・・・

ただホシキヌタと同じ仲間のようなので、餌と何食べるのかわからないので、ちゃんと飼育できるか心配です。
かなり成貝に近いので、上手く飼えればよいのですが・・・


初めての一人夜戦でしたが楽しかった。

今晩は気温が3度くらいまで下がるようです。
昨晩が本当に最後のチャンスだったかもしれませんね。


死滅回遊貝①

2008-12-14 22:00:16 | 磯遊び
12月13日~14日にかけて、某所に深夜の磯遊びに行ってきました。

気温10度と、12月にしては暖かく、曇りがちではありましたが、風もなく
雲を通り抜けた月明かりで、懐中電灯が無くても、歩くだけなら可能なくらいの
絶好の夜戦日和でした・・・。

干潮は23時30分
1時間前には磯に到着
岩陰から、懐中電灯の明かりがあちらこちらにちらちらと揺れている。
おー先客が数人いる!これはある意味心強い
だって、たった一人で深夜の磯遊びって怖いじゃん、人がいれば何かあったとき助けも求められるし・・・

私はもちろんタカラガイ狙いですが、先客の人達はタモ網など持っているから、貝じゃない何かを捕まえているようです。

この時期は南方から黒潮で運ばれてきた貝の幼生(プランクトン状)が三浦や房総半島で夏から秋に成長して、ちょうど幼貝から成貝へとなるころです。
ただ残念なことにほぼ全ての南方系のタカラガイたちは、冬の水温(実際は気温も)の低下によってみんな死んでしまいます。

夜戦3回目ですが、今日は一人での戦いなので、とにかく転ばないように注意
これが足を踏ん張ったり、バランスをとったりで、かなり疲れるし汗がすごい・・・・・・・
この時期は満潮時の海面が高いためにかなり上のほうの岩も滑りやすくなっている・・・

岩棚の隙間探しや転石を繰り返すが、南洋系はおろか普通種すら見つからない。
おかしいなあと思っていたが、岩の隅っこのほうで懐中電灯の明かりにきらっと輝く青い貝殻!
やっとナツメモドキの幼貝を1匹見つける。
(ナツメモドキは飼育に適しているので、幼貝でもお持ち帰り)



このヒジキの下にかくれているのがナツメモドキさんです。
すぐに何かにかくれるのがこいつの特性です。
※1 今回現場にはデジカメを持っていっていませんので写真は帰宅後に撮影しています。
※2 ヒジキの採集はご禁制です。ゴメンナサイ、うちのヤドカリが好きなので・・・

ナツメモドキは海綿が好きなので海綿が手に入る人には一番飼い易い種類でしょう・・・

長くなったので次へ・・・