昨年は一度も行かれなかった南房総へ貝拾いに行きたいな~と思っていましたが
今日は強風のためフェリーが欠航です。
予定を変更して城ケ島へ
県立公園から南の磯・・・風が強くて写真撮るにも飛ばされそうで大変でした。
安房崎方面も強風のためか誰もいません・・・。
午後になると観光客が数組ちらほらと海岸へ下りてきました。
あまり良い成果ではなかったので、フリー切符だし荒崎にも行ってきました。
こちらもあまり良い成果はありませんでした。
貝拾いをしていると時間があっという間に過ぎてしまい、もう夕方です。
西寄りの風が強くて波も高い。
鳥も数羽ごとに巣に帰って行きます。
今日の貝果。
地味なようですが、
ツグチ3、クロシオダカラ2、シラタマ1、ヤッコグルマ4と城ケ島カルテットも拾えたし、
初物は、コウシレイシダマシが嬉しかった。
右下の7つの貝は荒崎で拾ったもの、先客があったようで宝貝のレア種は見つからなかったけど
顆粒のはっきり残ったアオガイの仲間が拾えたのは、分類上非常に参考になるのが嬉しいです。
また丁寧な説明ありがとうございます。
カサガイの仲間はぱっと見た感じ作りが単純で見分け方が難しそうですが、よく観察して見るといろいろな特徴があるのですね。
だけど私にはまだまだハードルが高そうです。
もっと採集量を増やすことと、博物館等で実物も見てみないと難しいそうです。
J島のコウダカアオガイとしたものは、コガモガイの仲間と言うよりアオガイの仲間の様な気がします。内側が白いことから、カスミアオガイのようにも見えます。近海図鑑(38000円の?)のオボロヅキには良く似ていますが、別の図鑑ではぜんぜん違うのです・・・。内側の写真も載せて欲しいですね。
ヒメコザラはさらに難しそうです・・・。
これはコガモガイ類の私見ですが。
コガモガイには3種、コガモガイ、コモレビコガモガイ、オボロヅキコガモガイがあり、恐らくそちらにも棲息しています(いずれも主に15㎜程度です)。
色彩変異が多い種類ですので、大事になってくるのは殻表の彫刻です。
打ち上げ標本では摩耗していない新鮮そうなもので比較してください。
いずれも数多く採取すると分類できると思われます。
ここではコモレビコガモガイを基準として考えます。
コモレビコガモガイは殻表全体に均一な放射肋があり、互いに間隔が空いています。黒の地に放射白帯が出るものが多いものの、白斑を散らすタイプも存在します。放射白帯のものはほとんどコモレビコガモガイと考えて良いでしょう。
コガモガイはコモレビと比べ放射肋が太く、特に縁の方で確認できます。カモガイを縮小したような感じです。黒の地に白斑を散らすものと単に黒褐色のものが存在します。
オボロヅキコガモガイはコモレビより細い肋をもちますが殻表は平滑に近いです(完全に肋が消え平滑になるものもあります)。
肋どうしの間隔が狭く、また、その溝も浅いため放射肋と溝の起伏が小さく平滑に見えるのです。一般に黒の地に白斑を散らします。
※J島の巻貝でコウダカアオガイとしているものがオボロヅキかと思われます。コウダカアオガイはこの記事の最後の写真の左にあるものではないでしょうか。
コガモガイ類に大きさ・形が似通っている貝にヒメコザラ類がありますが、これは色彩で判別が可能です(近海図鑑が判りやすいです)。
長文失礼いたしました。
アオガイのわかりやすい説明ありがとうございます。
図鑑ではすべての内面の色の説明がなかったので、表面の色がカスミよりクモリに近かったので、クモリにしてしまいました。
これだけ特徴があっても難しいですね。
コガモガイ類もたくさんあるのですが、分類の仕方がまったく解らないのでしばらくはJ島に載せることができません・・・。
これはアオガイ類の区別点の私見です。
サクラアオガイとホソスジアオガイは色彩で判別可能ですが、問題は他の種類です。
まず殻高が低いとアオガイとクサイロアオガイに絞られます。クサイロは内面色で判別可能です。
殻高が高いとコウダカアオガイ、クモリアオガイ、カスミアオガイが考えられます。
コウダカアオガイは大型円形で殻表の彫刻が著しい暗色の貝です。
クモリアオガイは基本的に楕円形で、それほどザラザラではありません。緑色の地に細かいカスリ模様があります。基本型では殻頂から左右に放射帯がのびています。内面は若いクサイロと同じような色のものが多いです。
カスミアオガイも大型で、暗赤褐色の地に白斑を散らしています。内面色は青でなく白色です。J島の貝でクモリアオガイとされているものはカスミアオガイではないでしょうか。ご検討ください。
これに個体差と地域差が入ってくるので厄介なんですよね。
アオガイやカサガイは難しいですね。
アオガイ類は全部で10個くらいしか持っていないのでもっとたくさん拾いたいです。
ポイントは笠の高さ、頂点の向き、表面の模様、放射線、内面の色、内面の縁取り、などだと思うのですが、なかなかうまいこと当てはまらないです・・・。
私はアオガイ類だけは生貝で採取しています。できるだけ沢山採ってきて、分類します。
アオガイ類の論文や図鑑をかき集めて睨めっこです。