初めてオペラを観た。
兵庫県立芸術文化センターでの「蝶々夫人」の追加公演である。
佐渡 裕 芸術監督プロデュース
オペラ「蝶々夫人」プッチーニ作曲
[全3幕/イタリア語上演・日本語字幕付/新制作](上演時間:2時間45分[予定]休憩含む)
佐渡 裕 芸術監督・指揮 栗山 昌良 演出
兵庫芸術文化センター管弦楽団:演奏
“今回は、歌舞伎が生んだ劇場機構である“回り舞台”を使った新演出に初めて挑む。~
演出家 栗山 昌良 談 ”
美しい舞台だった。
桜の大きな木の下に、障子のある小部屋。
日本的なものを象徴する舞台創り。
舞台が回ることによって、障子がバックの室内になったり、屋外の桜の木がある庭がメインの舞台になったりする。
“演出を手がけるのは、我が国における「蝶々夫人」演出で多大な功績を誇るオペラ界の重鎮・栗山昌良。
かねてから栗山氏は、日本と西洋の文化の相克がテーマでもある「蝶々夫人」で回り舞台を使う構想を持っていた。
今回、芸術文化センターで石黒紀夫氏の美しい舞台により永年の構想が、ついに実現した。”
蝶々夫人の打ち掛けの衣装も演出効果大であった。
白に、蝶の形をあしらった打ち掛けの着物。
それを身につけ、障子に張り付くようにして夫の帰りを待つ。
蝶の姿を思わせる夫人の悲しい姿は、女の情念を想わせる。
日本が舞台であるが、長崎は西洋との架け橋であること。
桜、芸者(蝶々さんは半玉芸者であるが)と、日本を象徴するものを並べながら、イタリアオペラであることはまちがいない。
私が観た日、蝶々さんは、浜田理恵さん。
“フランスを拠点に活躍、蝶々さんはなじみの役。
南フランス・トゥールーズで夫と、3歳、1歳の子供達と暮らす。
妊娠5ヶ月頃まで舞台に立ち、出産後2ヶ月で復帰したパワフルな人でもある。”
観た印象はとにかく細い!
ソプラノ歌手といえば、体格のいい人が多いのに、か細い体の何処にそんなエネルギーが溜まっているのだろうと思ってしまう。
出演者の中でも一番ほっそりとしていた。
よく通るソプラノで朗々と歌う。
「ある晴れた日に」を熱唱の後、客席のあちこちから、男性の声でかけ声がかかり、拍手が鳴りやまなかった。
容姿は、宝塚歌劇を例にすると、むかしのひとになるが、春風ひとみさんと条はるきさんと、小松美保さんを兼ね合わせたようで、細いけれど、武家の出の娘らしく凛とした風情がある。
最初の15歳の花嫁という設定はやや苦しいが、母親となってからの美しさや、女の情念、最後に自害する潔い姿はきりりとさえして見える。
主役の「蝶々さん」のための舞台といっても過言ではない。
舞台を終えて出演者が勢揃いすると、客席はスタンディング・オーベイションで、拍手が鳴りやまなかった。
しかも追加公演で平日だというのに満席であった。




兵庫県立芸術文化センターでの「蝶々夫人」の追加公演である。
佐渡 裕 芸術監督プロデュース
オペラ「蝶々夫人」プッチーニ作曲
[全3幕/イタリア語上演・日本語字幕付/新制作](上演時間:2時間45分[予定]休憩含む)
佐渡 裕 芸術監督・指揮 栗山 昌良 演出
兵庫芸術文化センター管弦楽団:演奏
“今回は、歌舞伎が生んだ劇場機構である“回り舞台”を使った新演出に初めて挑む。~
演出家 栗山 昌良 談 ”
美しい舞台だった。
桜の大きな木の下に、障子のある小部屋。
日本的なものを象徴する舞台創り。
舞台が回ることによって、障子がバックの室内になったり、屋外の桜の木がある庭がメインの舞台になったりする。
“演出を手がけるのは、我が国における「蝶々夫人」演出で多大な功績を誇るオペラ界の重鎮・栗山昌良。
かねてから栗山氏は、日本と西洋の文化の相克がテーマでもある「蝶々夫人」で回り舞台を使う構想を持っていた。
今回、芸術文化センターで石黒紀夫氏の美しい舞台により永年の構想が、ついに実現した。”
蝶々夫人の打ち掛けの衣装も演出効果大であった。
白に、蝶の形をあしらった打ち掛けの着物。
それを身につけ、障子に張り付くようにして夫の帰りを待つ。
蝶の姿を思わせる夫人の悲しい姿は、女の情念を想わせる。
日本が舞台であるが、長崎は西洋との架け橋であること。
桜、芸者(蝶々さんは半玉芸者であるが)と、日本を象徴するものを並べながら、イタリアオペラであることはまちがいない。
私が観た日、蝶々さんは、浜田理恵さん。
“フランスを拠点に活躍、蝶々さんはなじみの役。
南フランス・トゥールーズで夫と、3歳、1歳の子供達と暮らす。
妊娠5ヶ月頃まで舞台に立ち、出産後2ヶ月で復帰したパワフルな人でもある。”
観た印象はとにかく細い!
ソプラノ歌手といえば、体格のいい人が多いのに、か細い体の何処にそんなエネルギーが溜まっているのだろうと思ってしまう。
出演者の中でも一番ほっそりとしていた。
よく通るソプラノで朗々と歌う。

「ある晴れた日に」を熱唱の後、客席のあちこちから、男性の声でかけ声がかかり、拍手が鳴りやまなかった。

容姿は、宝塚歌劇を例にすると、むかしのひとになるが、春風ひとみさんと条はるきさんと、小松美保さんを兼ね合わせたようで、細いけれど、武家の出の娘らしく凛とした風情がある。
最初の15歳の花嫁という設定はやや苦しいが、母親となってからの美しさや、女の情念、最後に自害する潔い姿はきりりとさえして見える。
主役の「蝶々さん」のための舞台といっても過言ではない。

舞台を終えて出演者が勢揃いすると、客席はスタンディング・オーベイションで、拍手が鳴りやまなかった。
しかも追加公演で平日だというのに満席であった。





