にゃんこままの部屋

その時々に感じたことを、日記風につづります。

NHK大河ドラマ「平 清盛」 描かれる女性たち

2012-06-07 14:20:55 | 映画  テレビ
NHK大河ドラマ「平 清盛」は、視聴率がよくないそうですが、私は毎回、観ています。

やはり私が女であるということで、女性に目が行きがちですが・・・

そして、やはり過去に放送されたNHK大河ドラマ「新平家物語」とどうしても比較しがちです。

清盛の生母の違いは以前に述べましたが。

清盛に正妻が二人いたこと。「新平家物語」は、時子しか出てきません。しかし、史実には、清盛の最初の妻に高階基章の娘がいたこと。
名前は不明ですが、「平 清盛」のドラマでは、明子とされています。
ドラマでは、二人は、相思相愛で結ばれたということになっています。
なぜ、亡くなったかも不明ですが、ドラマでは、都で流行った疫病でということになっています。
清盛と高階基章の娘の間には、重盛、基盛の二人の男子が産まれました。

そして後妻の時子は、ドラマでは先妻の明子の琵琶に教えを受ける弟子という立場で、明子なきあと、重盛、基盛の二人の男子の母の役目も担い、清盛の正妻におさまりました。
清盛からは、何かにつけて、先の愛妻と比較され、つらい気持ちも味わいます。

ドラマでは、清盛のライバルとされる源義朝も、「新平家物語」では、正室、由良御前は登場しませんが、「平 清盛」では、大きく扱われています。
頼朝の生母である由良御前が、義朝の愛妾である常磐御前とかかわることで、幼少の頼朝の心にどんな影響を与えたのだろうということなど、深く考えさせられるものがあります。

更に、「新平家物語」では、清盛のすぐ下の弟、家盛のことは語られていませんが、「平 清盛」では、大きく扱われ、家盛の死に嘆く生母、宗子(後の池ノ禅尼)の姿は、これからのドラマの進行に大いにかかわってくるものと思われます。

ドラマの流れが悠長とか、人物描写が今ひとつなどと批判されている記事も見ましたが、平安文学は「源氏物語」など人物描写の優れた物語は別として、
たとえば、日本最古の物語といわれている「竹取物語」など、翁の年齢は、物語の初め頃は「七十を越え、いつとも知れぬ命・・」と記されているのに、
終盤、「翁、今年は五十ばかりなりけれど」とあるのは、(「貴公子たちの妻問い」の章に「翁、年七十に余りぬ」とある記述と)矛盾します。
月からの使者に対しては、「かぐや姫を育てて二十余年・・・」とあります。
翁の年齢が物語の進行と共に、逆行して若返ったかのようです。


平安時代以前の物語は、このような感じですので、時代背景が平安末期の「平 清盛」も、このあたり、そういうことかな・・と
了承して観ると、人物描写やらはあまり気になく観れるようになりました。
まあ、昔々のことですので。




   








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