シュトレーゼマン指揮、千秋ピアノ演奏、Aオケ入魂の演奏会がついに番組に登場しました。
シュトレーゼマンは千秋に「半端な演奏ではいけない!」と厳しく忠告します。
「見せ方、全身で・・・音楽に没頭しなさい!」と。
演奏される曲は、ラフマニノフ ピアノ協奏曲第2番ハ短調Op.18
フィギュアスケートファンのかたなら、トリノオリンピックで村主選手、高橋選手が使用した曲だということにすぐお気づきでしょう。
もし、昨日の放送が観れていない方はこちらで曲の冒頭部分のみですが試聴下さい。
この作品、そして作曲したセルゲイ・ラフマニノフの詳しい説明はこちらをご覧下さい。
第1楽章 Moderato(中庸な速さで)
オーケストラの沈黙の中、独奏ピアノの静かな和音で始まります。弦楽器のユニゾンで流れ出す情熱的な第1主題と、木管による憧れに満ちた第2主題が交互に登場し、独奏ピアノが超絶技巧を駆使しつつ、華麗にその間を飛び跳ね続けます。最後はハ短調の和音で、劇的に結ばれます。
第2楽章 Adagio sostenuto(ゆっくり、音を保って)
この楽章は、まさにラフマニノフの真骨頂とも言えます。低弦楽器に導かれてピアノが静かに瞑想的な伴奏音型を弾き始め、さらにフルートとクラリネットの美しいソロに、独奏ピアノが応えます。このメロディを聴いて涙を流し、この曲のファンになった人も多いはずです。カデンツァののち弦楽器により冒頭の旋律が回帰し、最後はピアノだけで静かに終わります。
第3楽章 Allegro scherzando(快速に、諧謔的に)
前楽章の静かな終止を引き継ぎ、弦楽器も負けじとそっと入ります。独奏ピアノは、カデンツァが終わってもなお超絶技巧が続きます。哀愁を帯びた旋律がオーボエと弦楽器に現れますが(このテーマは映画「逢い引き」の音楽にも使われています)、この楽章では旋律の美しさに加えて歯切れの良いリズムが楽章全体を支配しており、またそのリード役としてシンバルが大変効果的に使われています。そして、息をもつかせず最後のクライマックスへと向かって行くのです。
*実際にドラマでの演奏風景は曲は1楽章の冒頭からクライマックス、そして3楽章のラストでした。
千秋は、演奏終了後、師匠のシュトレーゼマンに「もう歳なんだから、お酒・たばこ・女遊び は、ほどほどにして、長生きしてください。」
と頼みます。
千秋の心の中で、シュトレーゼマンを師と仰ぎ、慕う気持ちは大きくふくれあがっていたのです。
シュトレーゼマンは、実は千秋の通う大学の秋吉久美子さん演じる理事長と、若かりし日に淡い恋心を抱きあっていた仲だったのですね。
そういう過去もあって、シュトレーゼマンはこの大学にやってきたのでした。
そして千秋の並ならぬ才能をシュトレーゼマンは見抜きます。
千秋のみならず、のだめにも・・。
今回はギャグは少なかったですが、Sオケの「ラブソティ・イン・ブルー」とAオケの「ラフマニノフ」の2本立ては実に豪華でした。
今回の音楽ポイントは「見せる音楽」ということでしたね。
音楽の表現は演奏される音だけではない、見え方・パーフォマンスも音楽表現である。
パーフォーマンスをすることにより観客の沸き立つエネルギーが返って来て、そこで音楽はどんどん盛り上がっていく。
パーフォマンスすることにより、自分に酔える。
自分に酔う。
それは他人を拒絶する「俺様」で、理性的分析的な千秋には欠けていたことでした。
それをSオケの舞台(マングースの着ぐるみで、ピアニカの演奏するのだめは違和感なかったですね~)から学んだ千秋でした。
一方、千秋のピアノ演奏を聴いて、のだめは「もっとピアノの練習をしなきゃ!」と自覚します。
千秋とのだめはお互いに刺激しあって、これからも音楽的才能を高めあっていくことでしょう。
「のだめカンタービレ」の公式HPはこちらです。
「のだめオーケストラ」こちらから試聴できます。
*これまでに書いた「のだめカンタービレ」に関する記事
ドラマ「のだめカンタービレ」第1話
生で聴く「のだめカンタービレ」の音楽会 茂木さんの楽しいお話を交えて
ドラマ「のだめカンタビーレ」第3話
ドラマ「のだめカンタビーレ」第4話
シュトレーゼマンは千秋に「半端な演奏ではいけない!」と厳しく忠告します。
「見せ方、全身で・・・音楽に没頭しなさい!」と。
演奏される曲は、ラフマニノフ ピアノ協奏曲第2番ハ短調Op.18
フィギュアスケートファンのかたなら、トリノオリンピックで村主選手、高橋選手が使用した曲だということにすぐお気づきでしょう。
もし、昨日の放送が観れていない方はこちらで曲の冒頭部分のみですが試聴下さい。
この作品、そして作曲したセルゲイ・ラフマニノフの詳しい説明はこちらをご覧下さい。
第1楽章 Moderato(中庸な速さで)
オーケストラの沈黙の中、独奏ピアノの静かな和音で始まります。弦楽器のユニゾンで流れ出す情熱的な第1主題と、木管による憧れに満ちた第2主題が交互に登場し、独奏ピアノが超絶技巧を駆使しつつ、華麗にその間を飛び跳ね続けます。最後はハ短調の和音で、劇的に結ばれます。
第2楽章 Adagio sostenuto(ゆっくり、音を保って)
この楽章は、まさにラフマニノフの真骨頂とも言えます。低弦楽器に導かれてピアノが静かに瞑想的な伴奏音型を弾き始め、さらにフルートとクラリネットの美しいソロに、独奏ピアノが応えます。このメロディを聴いて涙を流し、この曲のファンになった人も多いはずです。カデンツァののち弦楽器により冒頭の旋律が回帰し、最後はピアノだけで静かに終わります。
第3楽章 Allegro scherzando(快速に、諧謔的に)
前楽章の静かな終止を引き継ぎ、弦楽器も負けじとそっと入ります。独奏ピアノは、カデンツァが終わってもなお超絶技巧が続きます。哀愁を帯びた旋律がオーボエと弦楽器に現れますが(このテーマは映画「逢い引き」の音楽にも使われています)、この楽章では旋律の美しさに加えて歯切れの良いリズムが楽章全体を支配しており、またそのリード役としてシンバルが大変効果的に使われています。そして、息をもつかせず最後のクライマックスへと向かって行くのです。
*実際にドラマでの演奏風景は曲は1楽章の冒頭からクライマックス、そして3楽章のラストでした。
千秋は、演奏終了後、師匠のシュトレーゼマンに「もう歳なんだから、お酒・たばこ・女遊び は、ほどほどにして、長生きしてください。」
と頼みます。
千秋の心の中で、シュトレーゼマンを師と仰ぎ、慕う気持ちは大きくふくれあがっていたのです。
シュトレーゼマンは、実は千秋の通う大学の秋吉久美子さん演じる理事長と、若かりし日に淡い恋心を抱きあっていた仲だったのですね。
そういう過去もあって、シュトレーゼマンはこの大学にやってきたのでした。
そして千秋の並ならぬ才能をシュトレーゼマンは見抜きます。
千秋のみならず、のだめにも・・。
今回はギャグは少なかったですが、Sオケの「ラブソティ・イン・ブルー」とAオケの「ラフマニノフ」の2本立ては実に豪華でした。
今回の音楽ポイントは「見せる音楽」ということでしたね。
音楽の表現は演奏される音だけではない、見え方・パーフォマンスも音楽表現である。
パーフォーマンスをすることにより観客の沸き立つエネルギーが返って来て、そこで音楽はどんどん盛り上がっていく。
パーフォマンスすることにより、自分に酔える。
自分に酔う。
それは他人を拒絶する「俺様」で、理性的分析的な千秋には欠けていたことでした。
それをSオケの舞台(マングースの着ぐるみで、ピアニカの演奏するのだめは違和感なかったですね~)から学んだ千秋でした。
一方、千秋のピアノ演奏を聴いて、のだめは「もっとピアノの練習をしなきゃ!」と自覚します。
千秋とのだめはお互いに刺激しあって、これからも音楽的才能を高めあっていくことでしょう。
「のだめカンタービレ」の公式HPはこちらです。
「のだめオーケストラ」こちらから試聴できます。
*これまでに書いた「のだめカンタービレ」に関する記事
ドラマ「のだめカンタービレ」第1話
生で聴く「のだめカンタービレ」の音楽会 茂木さんの楽しいお話を交えて
ドラマ「のだめカンタビーレ」第3話
ドラマ「のだめカンタビーレ」第4話
まあ唯一難を言えば「のだめ!上手すぎる!」
マングースのピアニカのことですね。これも余計なことだけど、ヴァイオリンをあの姿勢(ネックを高々と上げる)で弾くのは無理なんだけど、面白いから許しちゃう(笑)!
それに対する正統派の千秋は、おっしゃる通り。さすがですね。玉木くん弾きマネが上手いぞ!「砂の器」の中居正弘より良かったぞ!
祭りの後の淋しさも表現されていて、満足感と切なさが残りました。
全くクラシックの経験がないので、今ピアノとか猛特訓を受けているそうですね。
つい最近、売れてきた俳優さんで、レストランのウエイターやコンビニの定員さんとかを最近までアルバイトでされていたそうで、お坊ちゃまの千秋くんとは大分イメージが違いました。
好青年という感じで「徹子の部屋」に出たことで中高年の熟女の方がたにも人気が出そうです。
劇画の中にでてくる美青年というか、椅子に座っている姿も絵になっていました。
お顔もよくアップになるんですが、劇画の中に出てくる瞳に星があるまつげのはえかたも綺麗な男優さんですね。
シュトレーゼマンの活躍が今回で終了しましたが、彼が千秋や、のだめに与えた影響は大きいですね。
スポンサーは気にならないのですが、最近意味不明のTBがくるのでなんともしようがありません。
記事と関係ない広告的や官能的なTBもですが、・・。
私も、
送られたトラックバックは早く見たいし、見られたい方のためにスパム対策はなるべくしたくありません。
本当に困ったものです。
面白さの中にクラッシック音楽に対する愛情が満ち溢れていて見ている間は仕事の事も忘れていました。
ラフマニノフ ピアノ協奏曲第二番
私にとって、いつ聞いても懐かしさを感じる作品です。クラシック音楽を聞き始めた高校生時代、この作品を知りレコードを買ってきて毎日聞いていました。ロシアの作曲家のピアノ協奏曲ではチャイコフスキーが大変有名ですが哀愁をおびたメロディーの美しさの為、断然私はラフマニノフです。
参考までに私が最初に買ったレコードはルービンシュタインのピアノ、オーマンディ指揮フィラデルフィア管弦楽団の今となっては古い演奏です。
ガーシュイン「ラプソディ・イン・ブルー」
この作品を聞くとすぐに連想する映画があり、それはウッディ・アレン監督作品の「マンハッタン」です。全編ガーシュインの曲が流れ私の好きな作品の一つです。
私はこの映画のオリジナル・サウンドトラックのLPレコードを持っていますが演奏はメータ指揮のニューヨークフィルの豪華版で「ラプソディー・イン・ブルー」は全曲収録されていて、これはちょっとしたお宝レコードかもしれません。
HNのとおり、セルゲイ・ラフマニノフの音楽がお好きのようですので、お話も盛り上がると思いますよ。
フィギュアスケートと、クラシック音楽の記事も多く書かれています。フィギュア選手では荒川さんのファンでトリノオリンピックの金メダルも予想していらっしゃいました。
私のブックマークから入れますのでよろしかったらどうぞ。
「
「Vita Cantabile」というブログです。
「のだめカンタービレ」はみていらっしゃるかどうかわからないのですが、クラシック音楽とフィギュアスケートの記事が多く、クラシックにお詳しいオペラファンさまとは、きっとお話も弾むのではと思います。
しーちゃんボードにも以前参加されておられた方です。
旧のブログもお持ちで、荒川さんのこともよく記事にされていらっしゃいましたよ。
テレビから入ってみているので、新鮮な気持ちで見ていられるのかなと思ってみています。
来年はアニメにもなるそうですね。
「のだめ・・」のHPにも出ているのですが、高嶋ちさこさんと12人のヴァイオリニストのメンバーが「のだめ・・」の出演者に演奏指導したり、実際に楽団員のメンバーでテレビ出演しているとか。
裏でこの番組を支えているんですね。
先日、「題名のない音楽会」で、チャルダッシュその他を演奏しているのを聴きました。
今凄い活躍ぶりですね~