保元の乱、平治の乱も終わり、いよいよ平家繁栄の時代がやってきます。
「国を挙げて宋と取引して宋銭を国中に広める!さすればさまざまな品がよどみなく国を巡り豊かになりましょう~」
これは清盛の常々唱えていた「面白き世」開国主義の開放経済だったのですね。
これまでの伏線から考えたら当然の帰結です。
もっと今までもその思いを、ことある事に語ってほしかったです・・・
そして、後白河上皇に政治の実権を奪われてはならぬよう、妻の時子を二条帝の乳母にして、その上、婚礼を考案する清盛でした。
誰を二条帝に嫁がせるのかというと、妻、時子の腹違いの妹、滋子。
上西門院にお仕えしている女房でもあります。
美貌ですが、この時代の美人の条件として、直毛の黒髪という基準からはずれていて、彼女は生まれつきの癖毛でした。
そのことで、先輩の意地の悪い女房から、ひどい言葉を投げつけられるのですが、明るく気の強い滋子は、こともなげにそんな相手の風貌を指摘して、やり返すたくましき女性。
主君である上西門院にも気に入られている様子。
滋子にとっては腹違いの兄、時忠(時子とは同腹の姉弟)から、帝の妃にならぬか?と清盛の意を伝えられますが、断固拒否する滋子。
彼女は常々「私は、私の思うお方の妻となります。その方がたとえどのような身分であろうと。」と言っていましたから。
あいかわらずだと苦笑いの清盛でしたが・・・
まさか、滋子の恋の相手が後白河上皇になろうとは。
滋子は、後白河上皇とは一晩限りの出来事でしたが、子供を宿してしまいます。
後白河とは、つかず離れずの関係を保ちたいと思っていた清盛の思惑ははずれてしまい、婚礼の支度をせざるを得なくなります。
しかし滋子は、主君である上西門院から、彼女の特異な巻き髪は、上皇の妃となるにあたって、様々な辛い思いを味わうことになろうことから、賛成できないと言われてしまいます。
主君にそのように言われ、さすがにくじけてしまう滋子に、周りは癖毛矯正を試みますが、効果はなく。
入内をあきらめようとする滋子は、突然、清盛の家来、兎丸の手の者たちに担がれて・・・
婚礼の日はやってきます。
彼女の婚礼姿は、なんと宋の国の晴れ着姿でした。
彼女の特異な巻き髪は、宋の衣装によく似合って、というか、巻き髪の美しさををより引き立たせています。
上西門院は「天女のようじゃ。」と彼女の容姿を褒め称えます。
清盛は、「巻き髪が醜いなど誰ぞが大昔に決めた事!さような因習にとらわれているうちは新しき世など名ばかりですぞ。」と
上手い具合に言い放ちます。
そして、宋の国風の美女姿で嫁がせる滋子の姿は、清盛の唱える「宋と貿易をして、宋銭を国中に広め、さまざまな品がよどみなく国を巡り豊かになり、」
清盛の常々言っていた「面白き世!」開国主義の開放経済の象徴なのでありましょう。
「国を挙げて宋と取引して宋銭を国中に広める!さすればさまざまな品がよどみなく国を巡り豊かになりましょう~」
これは清盛の常々唱えていた「面白き世」開国主義の開放経済だったのですね。
これまでの伏線から考えたら当然の帰結です。
もっと今までもその思いを、ことある事に語ってほしかったです・・・
そして、後白河上皇に政治の実権を奪われてはならぬよう、妻の時子を二条帝の乳母にして、その上、婚礼を考案する清盛でした。
誰を二条帝に嫁がせるのかというと、妻、時子の腹違いの妹、滋子。
上西門院にお仕えしている女房でもあります。
美貌ですが、この時代の美人の条件として、直毛の黒髪という基準からはずれていて、彼女は生まれつきの癖毛でした。
そのことで、先輩の意地の悪い女房から、ひどい言葉を投げつけられるのですが、明るく気の強い滋子は、こともなげにそんな相手の風貌を指摘して、やり返すたくましき女性。
主君である上西門院にも気に入られている様子。
滋子にとっては腹違いの兄、時忠(時子とは同腹の姉弟)から、帝の妃にならぬか?と清盛の意を伝えられますが、断固拒否する滋子。
彼女は常々「私は、私の思うお方の妻となります。その方がたとえどのような身分であろうと。」と言っていましたから。
あいかわらずだと苦笑いの清盛でしたが・・・
まさか、滋子の恋の相手が後白河上皇になろうとは。
滋子は、後白河上皇とは一晩限りの出来事でしたが、子供を宿してしまいます。
後白河とは、つかず離れずの関係を保ちたいと思っていた清盛の思惑ははずれてしまい、婚礼の支度をせざるを得なくなります。
しかし滋子は、主君である上西門院から、彼女の特異な巻き髪は、上皇の妃となるにあたって、様々な辛い思いを味わうことになろうことから、賛成できないと言われてしまいます。
主君にそのように言われ、さすがにくじけてしまう滋子に、周りは癖毛矯正を試みますが、効果はなく。
入内をあきらめようとする滋子は、突然、清盛の家来、兎丸の手の者たちに担がれて・・・
婚礼の日はやってきます。
彼女の婚礼姿は、なんと宋の国の晴れ着姿でした。
彼女の特異な巻き髪は、宋の衣装によく似合って、というか、巻き髪の美しさををより引き立たせています。
上西門院は「天女のようじゃ。」と彼女の容姿を褒め称えます。
清盛は、「巻き髪が醜いなど誰ぞが大昔に決めた事!さような因習にとらわれているうちは新しき世など名ばかりですぞ。」と
上手い具合に言い放ちます。
そして、宋の国風の美女姿で嫁がせる滋子の姿は、清盛の唱える「宋と貿易をして、宋銭を国中に広め、さまざまな品がよどみなく国を巡り豊かになり、」
清盛の常々言っていた「面白き世!」開国主義の開放経済の象徴なのでありましょう。