北の旅人

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アメリカ大陸横断「青春日記」-1972・35日間・5000㎞⑤

2008-02-13 07:23:14 | Weblog
1972・8・21(月) 晴れ アムハースト
(マサチューセッツ州)

午前7:00起床。 9:00日本の明治村にあたる「オールド・スタービレッジ」に向けて出発。19世紀初頭ニューイングランド地方の開拓の跡が保存されているところで、いたるところに、その苦労のほどがうかがえる。北海道の開拓時代にも恐らくあのような苦労があったことだろう。日本でもアメリカでも、先人が残した貴重な遺産を大切にしているということだ。

この村にあるショッピングセンターで、独立戦争当時の貨幣(30セント)、独立宣言書(60セント)、米英の条約締結書(25セント)、ペナント(60セント)、絵葉書(12セント)を買った。ここは、アムハーストから約1時間半のところにあり、ウィークデーにもかかわらず大勢の人たちが訪れていた。帰りのバスの中では疲れて1時間ほど寝てしまった。

夜はミーティングの後、アムハーストの街に出かけた。ビールを飲みたくて店に入る。1杯35セント。ここで、かつて日本に13年間住んでいたことがあるというアメリカ人に出会い、ビールをご馳走になる。

てんぷらが大好きで、灘の酒をはじめ、ビールの銘柄、南部せんべいなど日本をよく知っていた。いい気分になって午後10:30帰寮。洗濯。フィルム1本完了。明日は、世界の政治の中心地ワシントンだ。8時間の行程となる。                

    ☆         ☆     

「博物館 明治村」と「北海道開拓の村」

20年ほど前、愛知県犬山市にある「博物館明治村」を訪れたことがある。明治村は、近代日本の基盤がつくられた明治時代の遺産を今に伝えるもの。1965年(昭和40年)に開村され現在は、100万㎡の敷地に67棟の建築物(うち10件は重要文化財)や、貴重な歴史資料がある。

北海道には、「北海道開拓の村」がある。札幌郊外の野幌森林公園の記念施設にあり、明治・大正時代から昭和初期にかけての建造物52棟が542,000㎡の中に保存されている。 1983年(昭和58年)、北海道100年を記念して開村され、開拓の歴史を学ぶことができる農村群、漁村群、山村群、市街地群で構成されている。

われわれは、そうした貴重な遺産を受け継ぎ、次の世代に伝えていく役割を担っていることを改めて認識させられる。

(参考資料は最後に一括して掲載させていただきます)