悠山人の新古今

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127 明け方の大阪

2005-12-16 06:00:00 | 新古今集

 平安の京(みやこ)に住んでいて、たまさか海辺で一夜を過してみると、とても自然が新鮮に感じられる。小学版注は「海の自然の動きの珍しさの感味にくわえて、幽玄の感味がある。」とする。
 『新古今和歌集』巻第十七(雑歌中)は、1586 から 1687 まで。都を離れた山里の歌が多い。
 ひらかなy127:あけがたの おおさかわんの なみおとは
          よなかのかぜの はげしさゆえか
 ひらかなs1595:おきつかぜ よはにふくらし なにはがた
          あかつきかけて なみぞよすなる
【略注】○難波潟=難波江。大阪湾(の岸辺)。東京湾と同じように、古代から
    中世のころには、海岸線がだいぶ陸側に入り込んでいた。
    ○藤原定頼=藤原公任の子。4首。