悠山人の新古今

日本初→新古今集選、紫式部集全、和泉式部集全、各現代詠完了!
新領域→短歌写真&俳句写真!
日本初→源氏歌集全完了!

俳句写真222 青陽の

2008-02-22 03:10:00 | 俳句写真
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青陽の
気に梅の木の
伸び立ちぬ   悠山人

○俳句写真、詠む。
○澄明な青空へさらに飛翔を続ける木・花。崇高な生命を看取する。
¶青陽(せいやう)=「(「青」は五行説で春、「陽」は陽気の盛んなこと)春の異称。また、春の景物。」(『広辞苑』五版)
□俳写222 せいやうの きにうめのきの のびたちぬ
【写真】近くの公園で。

image462 真鴨夫婦

2008-02-22 03:00:00 | images
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title : mallard_make_pattern
yyyy/mm : 2008/02
memo : 回遊池を番(多分)の真鴨が、静かに泳ぎ回っている。30mほど離れた木陰から撮影の機会を狙っていたが、ほんの僅か動いただけで、二羽同時に飛び立って、この辺りへ着水した。彼らを写したのは、このたった一枚。
【写真】多重円文は、彼らの着水時のもの。同前。
【memo】和英辞典(ジーニアス)を見たら、「着水」も「着陸」も landing だった。

俳句写真221 手も借りず

2008-02-21 07:40:00 | 俳句写真
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手も借りず
千手に開く
八手かな   悠山人

○俳句写真、詠む。
○公園逍遥。仲良しの真鴨夫婦がなかなか写せない。代わりに八手を詠んでみたが、無季句というよりは川柳の領域か。
□俳写221 てもかりず せんじゅにひらく やつでかな
【写真】近くの公園で。

短歌写真536 日に月に

2008-02-20 02:00:00 | 短歌写真
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日に月に耳に目にせるしひたげの
げになかりせばかくも愛ほし   悠山人

○短歌写真、詠む。
〇幼児虐待の報、目を蔽うばかり。「日月」「耳目」は、この場合、それぞれ逆の成語はない。結句は、「かく愛ほしも」なども捨て難い。
□短写536 ひにつきに みみにめにせる しひたげの
        げになかりせば かくもいとほし
【写真】旧作(昨冬)のため、上下を切り落してある。

俳句写真220 昼もなほ

2008-02-20 01:00:00 | 俳句写真

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昼もなほ
古哲のあかり
われも欲し   悠山人

○俳句写真、詠む。
○「古哲」とは、
比類なき大王アレクサンドロスに、臆するなく一言したという、ディオゲネスのこと。
□俳写220 ひるもなほ こてつのあかり われもほし
【写真】南清里で。
【memo1】「R.Mapplethorpe 事件」に関する、きのうの最高裁第三小法廷の判決。判例変更として定着するか。ところで名の呼び方だが、どういうわけか日本のマスコミなどでは、「メイプルソープ」「メープル…」としている。念のために電網で調べたら、やはり私と同じ疑問を持つ人が何人かいて、的外れでないことに安心した。ただし、なぜかは分からない。
【memo2】きょうの「Japan Times」に、偶然にもアレクサンドロスの記事が載った。21日の皆既月食(NASAの関連記事で確認)に関して、これを予知していた大王が、知らなかったダレイオスに勝ったという話である。


俳句写真218 この空の

2008-02-18 06:50:00 | 俳句写真
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この空の
青さに春の
来るべきや   悠山人

○俳句写真、詠む。
○青空を見ながら、産業革命以来、対数曲線的に加速する、「文明」を思う。寓意を兼ねる一句。「青さ」は現代語、「青き」は古語。
□俳写218 このそらの あをさにはるの くるべきや
【写真】梅園から富士遠景。

短歌写真535 遥かにも

2008-02-17 07:40:00 | 短歌写真
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遥かにも真白き富士の見えたれば
蝋梅は紗に透かし見つるか   悠山人

○短歌写真、詠む。
〇蝋梅の花は、近づくと、本当に蝋で作ってあるように見える。遥か遠くの富士山は、真っ白。
□短写535 はるかにも ましろきふじの みえたれば
        らふばいはしゃに すかしみつるか
【写真】梅園で。

俳句写真217 背伸びして

2008-02-17 07:30:00 | 俳句写真
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背伸びして
黄梅ひらく
空あをし  悠山人

○俳句写真、詠む。
○青く澄んだ空に、伸び上がっている梅の木と、その花。最盛期はもう少しあと。
□俳写217 せのびして わうばいひらく そらあをし
【写真】近くの梅園で、きのう。

俳句写真216 春来れば

2008-02-16 06:40:00 | 俳句写真
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春来れば
待ちにし富士の
遠く見ゆ  悠山人

○俳句写真、詠む。
○八ガ岳連峰には、雲がかかっていることが多い。でも、春の声を聞くと、急いで雲の紗を脱いで、かつての高さ比べの相手に、挨拶をする。十七文字に中古文法を押し込めるのは、至難の技だ。
□俳写216 はるくれば まちにしふじの とほくみゆ
【写真】清里で。