2011-0607-yhs861
一面に広がる花のあかき笑み 悠山人
○俳句写真、詠む。
○花を見ていると、季節の移ろいの早さを感じることが多い。この躑躅の垣根の咲き具合は、例年にない見事さ。「あか」に「赤」「明」を懸ける。なお「花笑み」を季語とみれば、春。
□俳写861 いちめんに ひろがるはなの あかきえみ
【写真】先日、篠原図書館。
2011-0607-yhs861
一面に広がる花のあかき笑み 悠山人
○俳句写真、詠む。
○花を見ていると、季節の移ろいの早さを感じることが多い。この躑躅の垣根の咲き具合は、例年にない見事さ。「あか」に「赤」「明」を懸ける。なお「花笑み」を季語とみれば、春。
□俳写861 いちめんに ひろがるはなの あかきえみ
【写真】先日、篠原図書館。
2011-0606-yts1042
短歌写真1042 ふりし日の
ふりし日の激しきつゆに沖縄の
花ゆるぎたる思ひあらたし 悠山人
○短歌写真、詠む。
○大きい広告が入ったせいか、大型家庭中心店は大混雑。園芸部も華やかな彩り。ヒビスクス(ハイビスカス)は一花だけ鮮やか。「ふり」は「経り」「降り」の掛詞。「つゆ」は「梅雨」「露、雨」と懸かる。
□短写1042 ふりしひの はげしきつゆに おきなはの
はなゆるぎたる おもひあらたし
【写真】きのう、京葉で。
2011-0605-yts1041
短歌写真1041 集ひにて
集ひにてもれ聞きたるはキイツの名
そは青き日の薔薇の匂ひよ 悠山人
○短歌写真、詠む。
○きのうは、高名なOT氏による現代短歌の講演があるというので、聞きに行く。さすがというべきか、前半一時間のあいだに出て来た文語歌人の名は、柿本人麻呂ひとり。といって、現代歌人の名も(主題故人以外)ほとんどなし。外国人では J.Keats だけが何回も出た。それも Negative Capability という「難語」を紹介する、ということで。N.C. は、「消極能力、消極的能力、消極的受容能力、消極的可能性、消極的でいられる能力、消極的未発能力、消極受容能力、否定の力、否定的創造力、否定的な能力、自己否定能力、可否定的能力、受容能力、ネガティヴな受容性」など、英文学専門家の訳語も定着していない。ところで J.K. の名は、私を青春へ引き戻した。薔薇の花を贈られたら、キーツの詩で礼状を、というくらい、英国での人気は衰えない。
□短写1041 つどひにて もれききたるは キイツの名
そはあをきひの ばらのにほひよ
【写真】前に同じ。
【memo-結句八音】万葉集256は、「笥飯(けひ)の海の庭よくあらし刈薦(かりこも)の 乱れて出(い)づ見ゆ海人(あま)の釣船」である。この第四句の原文、「乱出所見」は、「乱れいづ見ゆ」か「乱れていづ見ゆ」かで意味が変わるという。その際、「母音を含む場合、結句は八音になることが習いである…」と、依拠本はさりげなく釈注する。「習い」と言われては、と心に銘記する。
2011-0604-yhs860
まだまだと真紅の薔薇の愛しかり 悠山人
○俳句写真、詠む。
○風の便りに、薔薇園も終わりかと。しかし真紅の薔薇だけは、しっかり輝いていた。
□俳写860 まだまだと しんくのばらの いとしかり
【写真】きのう、芸術公園で。
2011-0603-yhs859
水無月の明けてあぢさゐそこにあり 悠山人
○俳句写真、詠む。
○朝方、小雨が降っていた。小粒球の紫陽花は、もう色づいて幼花になっていた。
□俳写859 みなづきの あけてあぢさゐ そこにあり
【写真】きのう、自宅。
2011-0602-yhs858
如何ななぞ皐月に晴れて梅雨に入る 悠山人
○俳句写真、詠む。
○関東甲信地方の五月入梅は、非常に珍しいとのこと。辛夷の若緑を入れる。
□俳写858 いかななぞ さつきにはれて つゆにいる
【写真】先日、自宅。
2011-0601-yim1240
title: Butcherbird_againstMorn
note: 水無月朔日。写真は富士眺望の続き。久しぶりの富士山は、朝日を受けて、刻刻と表情を変える。公園の百舌鳥も短い声を出しながら、以呂波楓の頂(約10m)から富士を眺めている。
【訂正】MsP から、「河原鶸」では?との指摘。とすれば、学名は Carduelis sinica か。