青山潤三の世界・あや子版

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日本・人類・地球の未来に対する危惧についての断片的考察④

2024-10-18 21:01:34 | 「現代ビジネス」オリジナル記事

 

・闇バイト(別に礼賛しているわ、意味を掘り下げて考える)

以前ミャンマーで奥地(カ地の人たちの主要産業は大麻の栽培それは良くない、ということで、日本を始めとした先進国のボランティアが、別の合法的な仕事を立ち上げて斡旋している、けれどなかなか応じてくれない。

彼ら自身は、別段悪いことをしている、という意識などないのですね。誇りをもって必死で頑張って仕事をしている、褒められはしても、後ろ指を刺される道理など、微塵もないわけです。

日本に於けるタバコ産業にも当て嵌ります。煙草農家は誇りを持って仕事をしていた。それがいつの間にか悪者にされかねない風向き。さぞかし戸惑っていることでしょう。同情を禁じえません。

善悪の基準など、ころころと変わります。今現在善とされていることだって、光の当て方次第で、いつ悪のほうに転換するのか、誰もわからない。

以下は極論なのですが。

これも東南アジア(確かタイ)で、ある日本人からこんな要旨の発言を聞いたことがあります。いわゆる闇バイトの海外在住元締めの一人なんでしょうね。彼曰く、

>自分たちは、ある意味、社会への挑戦のつもりでやっている、と。

とんでもないですね。「盗人猛々しい」とは正にこのことなんでしょうが、「盗人にも三分の理」という言葉もあります。全く無視してしまうことも、どうかと思います。

現在の社会(ことに資本主義社会、なかんずく日本の民主主義社会)の構造、考え方(社会に対する意識の持ち方)は、むろん自分たちは気が付いていない(そんなことは微塵も思ってはいない)だろうけれど、本質的に「反社会」と変わらない。

善悪の絶対的な評価は、集団(自分たち)にとって、よし(必要)とされているか否かで決まります。

光の当て方次第では、世の中の大方の文明・文化は、依存症へ誘発と言ってもよい、詐欺的行為の上に成り立っている。 

ファッション、グルメ、音楽、アニメ、、、芸術など最たるもので、落書き同然の代物に、いかにも尤もぶった専門家とやらの御神託で、何百万、何千万円、何億円もの値が付く。怪しげな宗教団体の壺と、どこが違うのか。

世の中の価値観は、「かのように」に基づく土台、空中回廊の上に成り立っているのに過ぎないのです。

集団(自分たち)にとって、利益をもたらすものが「善」「正義」であり、それに携わることが「まともな仕事」と認識される。光の当て方次第では、集団的(ほぼ日本国民同意の上での)詐欺に加担しているのに他ならないとしても。

その究極が、戦争(対立)で齎された経済の循環。それによってホクホクになっているのは、何も某国や某某国の独裁者たちでも、西側社会の指導者たちや大富豪たちだけでなく、戦争反対!平和を!と叫んでいる一般庶民なのです。

彼ら(すなわち私たちですね)が基盤的な部分で戦争に加担していることによって、まわりまわって豊穣がもたらされる(それを「平和」と呼んでいる)。フィルターがその過程を見えなくすることによって、「悪」に加担しつつ、反対を叫んでいる「正義」「善」が形成される。

金持ちなんて、あくどいことを遂行する能力のある人(あくどいということに気が付かないという能力がある人)にしかなれんのです。

その流れに乗るのが強者であり、資本主義社会、民主主義社会であり、富の偏在が成される。それらの(目に見えない暴力で成る)社会をぶち壊してやろうと、目に見えた暴力を仕掛けるのが、(やくざとはまた別の新参の)「反社会」勢力なのかも知れません。

先年のフィリッピンの某ルフィが漏らした「殺したのが拙かった」という呟き、これが本音でしょうね。少々の目に見える暴力に頼っても、目に見えない社会全体の強大な暴力(ほぼ正義の同義語)に立ち向かい、力が支配する社会を揺るがしていこう、と。

繰り返しますが、泥棒達の自己中意見を正当化するつもりはありません。その前提で、今社会を揺るがしている闇バイト問題を、表面的価値観だけで解釈するのではなく、無意識的集団性自己中社会(日本に於ける平和や正義)に対する警告として受け取る姿勢も、必要なのではないかと思うのです。

中国やロシアの、独裁権力による思想・風俗などの統制、それはあってはならないことでしょう。でも一面、わかる気がします。

民主主義の大義名分の下、歪な価値観が、当たり前のごとく「平和」「正義」「自由」として 位置づけられていることのほうが、僕はもっと怖いです。

文明・科学が、本当に人類に幸を齎しているのか、今一度考えて欲しいと思うのです。

 

 

 

 

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