Orobanchaceae (mainly Pedicularis) from China (and Japan) 4
1-1-2-2-1-1-2 嘴状上唇は立ち上がり先端は2‐3分する
1-1-2-2-1-1-2-1花色は赤
〖8〗Pedicularis przewalskii ssp.australis 南方普氏马先蒿
*根叶群 Grex Rhizophyllum 根叶亚群 Subgrex Rhizophyllum 低矮系 Ser. Pumilliones
雲南省白馬雪山alt.4200m付近. Jun.14,2009
〖1〗~〖7〗同様に通常5~10花が隣接し、地面に接した萼筒(合着した紡錘状で上縁に数個の小さな葉状鱗片が生じる)から高さ3cmほどの細長い花筒が直立する。花径は約2㎝。花色は一様に濃ピンク。下唇の3つの裂片は縁が重なることなく平開、中央裂片は側裂片より小さい。嘴状上唇は、一度立ち上がった後、中央付近で上下に膨らみ、先半は2本の細い管状となって下方に伸長し、その間から雌蕊の柱頭が顔を覗かせている。*〖9〗と同一種の別亜種。
1-1-2-2-1-1-2-2花色は白
〖9〗Pedicularis przewalskii ssp.micropiton 矮小普氏马先蒿
*根叶群 Grex Rhizophyllum 根叶亚群 Subgrex Rhizophyllum 低矮系 Ser. Pumilliones
四川省巴朗山alt.4600m付近. Jul.31,2010
四川省雅江~新都橋(臥龍峠)alt.4400m付近. Jun.6,2010
概形や大きさは〖8〗Pedicularis przewalskii ssp.australisに似るが、下唇の各裂片はより幅広く、全体が純白の円盤状となる。嘴状上唇の形状も〖8〗に準じるが、立ち上がった部分の基半は純白、中央の膨れた部分から先は、濃い鮮紫色を呈する。〖8〗ともども、葉は余り大きくならず、羽状片の切れ込みもごく浅く、裂片先端は尖らない。萼筒の形状も〖8〗同様で、花筒基部を紡錘状に覆い包む(臥龍峠産の写真個体は濃紫色の条線がある)。花筒、萼筒、葉ともに、軟毛を密生する。両撮影地とも、背の低い草を交えた高山礫地。*種レベルでは〖8〗と同一種とされる。