場末の雑文置き場

好きなことを、好きなときに、好き勝手に書いている自己満ブログ。

「貫太ですッ! 」が見たい

2018年08月07日 | 映画・ドラマ

「貫太ですッ!」という、15年くらい前に放送されていた昼ドラがある。DVD化もされていないこのドラマを、最近某動画サイトで見ることができた。ちゃんと全話アップされていて、見つけたときはとても興奮した。著作権法的にアレなのはわかってるけど、他に見る方法がないので。

決して画質は良くなかったけど、それでも結構面白くて、明るい話なので気が滅入ったときに見ると少し元気になれたりした。
最初は配達員の一人、ノブヒト君役の役者が見たいだけだったのに、だんだん見ているうちにその他の登場人物にも愛着が湧いてきた。最初は暑苦しいと思っていた貫太のことも好きになって。

それが、第32話(全65話なので半分弱)まで見たところで、ある日突然動画が消えていた。
くっそ、続きが気になりすぎる。ノブヒト君や貫太がもっと見たいよ。あゆみさんと子どもたちはこれからどうなるんだよ。ノブヒト君はこれから先に見せ場が待っていたはずなのに。

結構少しずつ見ていたのが大失敗だったな。もっと一気に見ればよかった。見られなくなるかもしれないという危機感は持っていたはずなのに。
最初から見られなかったら多分諦めもつくけど、途中まで見てしまうと、この先が見たくてたまらなくなる。33話以降はどうなるんだよ。

このドラマ、視聴率もとれずあまり話題にもならなかったみたいだけどファンはそれなりにいて、DVD化を望む声もあったのに結局それは実現せず。FOD(フジテレビ系列の局の番組らしいので)での配信もない。再放送もされない。見られる方法が全くない。八方塞がり。

今からDVD化はきっと現実的じゃないんだろうな。あったら絶対買うのに。高くてもいい。無理ならせめてFODで流してくれないかな。
こんな感じで見られなくなってる昔のドラマって、他にも結構あるんだろうな。見られないとなると、余計に見たくなるな。


ドラマ「ナオミ」Last Lesson感想

2018年01月26日 | 映画・ドラマ

学校は勉強だけ教えてくれればいい、課外活動なんて大嫌いだから余計なことすんな派の私としては、あの大縄をもし自分がやらされたら嫌だろうな、と思ってしまった。参加拒否なんかできない空気なのも怖い。

クライマックスの教師・生徒全員集合のシーンは気持ちが盛り上がるよりも引いてしまった。あまりにも嘘くさすぎて。教師たちにとっては突然のリストラなわけで、生活のかかった問題だから必死になるのも無理はないが、こんなギリギリで約束を破られた相手の校長も可哀相。

ところで年度の途中での合併ってありえるのかな? 直前まで教員や生徒に告知しないなんてことも現実にはなさそうな気がするんだが、どうなんだろう。

私の出身高校も、私が卒業した数年後になくなったけど、特になんとも思わなかったな。学校がなくなる=人生を消し去られるって発想に驚いた。学校にそこまで思い入れる人の気持ちはちょっとわからない。

ってことで最終回はあまり共感できず、終始冷めた目で見ていた。こんな自分はそもそも学園ドラマを見るのに向いていないんだろうな。

昔は学園ドラマが結構好きで「金八先生」とかよく見てたのに、ある時期からぱったりと見なくなった理由を思い出した。生徒たちの集団行動に違和感があったんだ。
最初はバラバラだったクラスがひとつになるというのは、一般的には好ましい状況なのかもしれない。でもそれが生徒一人一人の個性を殺している感じで私は嫌だった。

あんな短期間で全員があそこまで藤堂先生に従順になるって、素直すぎるだろ。生徒は統一した意思を持つ集団じゃなくて、それぞれの思惑を持った人間なんだから。
「今を生きる」のラストで立たない生徒がいたように、最後まで先生に同調しない(反抗的というほどでもなく、先生に対して冷めているような)生徒が数人はいたほうが現実的だと思う。

私が学園ドラマで好きだった要素は、いろんなタイプの少年少女が出てきてそれぞれに悩みを抱えているところ。特に自分も未成年だった頃は自分に似たタイプの生徒を探して共感しつつ見るのが楽しかった。その悩みが簡単に解決したり、先生に導かれて彼らが変わっていく姿が見たかったわけでもない。だから先生にはあんまり興味がなく生徒のほうばかり見ている……のが常なんだけど、今回は藤堂先生のキャラが濃すぎてそっちに目が行ってしまった。

藤堂先生は冷めてんだか熱いんだかよくわからないところが魅力だったのに、終盤はすっかり普通の熱血教師みたいになってしまったのがちょっと残念だったな。メインの三人が終盤は馴れ合いすぎだったのも私としては残念。初期のちょっとピリピリしたムードが好きだったから。単純で流されやすそうな矢代先生だけならともかく、クールな甲斐先生までっていうのがなあ。

先生たちはなかなかいいキャラしてた。生徒は……若干のキャラ被りが見られたかな。家が金持ちだけど親に構ってもらえなくて悩んでいる女の子が二名。気の弱いいじめられっ子が二名。もうちょっとバリエーションがあってもよかったかも。

いろいろ文句もあったけど、全体として好きか嫌いかと言ったら、何故か好きな方だったりする。一條さんが可愛かった、とかそういうしょうもない感想を抜きにしても、音楽やオープニング映像はかなり好みだし。


→Lesson1~9感想


ドラマ「ナオミ」Lesson 10・11感想

2018年01月20日 | 映画・ドラマ

第10話は一條さんの出番がものすごく多いのは嬉しいんだけど、残念ながら今回の藤堂先生のやり方に全く賛同できなかった。

ボクシングは危険なスポーツだ。素人が教えて短期間のうちに試合に出すなんて、あってはならないこと。常識がどうとかいう問題じゃない。人命に関わることなんだから。素人がしゃしゃり出てくるなって言ってたライバルコーチが憎々しく描かれていたけど、彼の言うことも一理あると思う。
それに、本人がやりたいと言い出したのならならまだしも、先生の発案により半ば強制のような形でやらされているからな。断る権利はもちろんあっただろう。でも藤堂先生のような圧の強い教師にやれと言われて、気の弱い生徒が断れるだろうか?

試合中の対応もまずかった。保がなんと言おうが、さっさとタオルを投げるべきだった。保のプライドだって大事だろうけど、一番大事なのは体のことだろう。責任を取らされて辞めさせるのは当然じゃないかな。後で「保がタオルを投げるな言ったんだから藤堂先生は悪くない」みたいな展開になったのに驚いたし、藤堂先生もたまには反省ってものをしてほしい。

作り手もこういうのを全肯定しているわけではないと思う。甲斐先生は一貫して反対していたし、保が勝ってそのままハッピーエンド、とはならずにその後倒れてしまうという展開になったのは、藤堂先生のやったことは危険なんだ、だから絶対に真似するないう視聴者に対する警告のようにも思える。

それと、これは第5話(放送局乗っ取り回)でも思ったことだけど、いじめ問題の扱い方にもちょっとモヤモヤする。解決方法がいじめっ子の根性を叩き直すことじゃなくて、いじめられっ子が強くなることだからな。
いじめてた奴らは最低だし、そいつらこそが問題だと思う。辻茜に対して、空気吸うなとかものっすごい暴言吐いてた生徒がいたことが私は忘れられない。狂言誘拐なんかよりこっちのが悪質だと思うけど、誰も問題にしないし本人も全く反省しないまま終わる。いじめっ子お咎めなし。
そもそも気の弱いいじめられっ子って属性のキャラを出したかっただけで、いじめが存在することは大した問題だと思っていないのかもしれない。いじめられっ子の心の持ちようこそが大事なんだと。
それって、いじめはいじめられる側の問題だと言ってるようなもんじゃないだろうか。自尊心や対抗できるだけの気力も奪われてしまうからいじめは怖いのに。

まあ、それはそれとして、このドラマでの一條さんの扱いは結構良かったな。男子生徒の中では。主役回があるレギュラーの男子生徒って神谷と保の二人だけだし、保メイン回はラスボス(安達薫)攻略後という最高のタイミングだし。保が倒れたまま第10回が終わったことで、第11回でも微妙にスポットが当たって、不謹慎ながらちょっとおいしいな、と思ってしまった。

保について一つだけ不思議なのは、いじめられっ子で自分に自信がないくせに好きな子にラブレターを書くような度胸はあること。そういう子って普通、自分なんかどうせ嫌われてるだろうと思って恋愛面でもすごく臆病になってしまうもんだと思うんだけど。

保にラブレターをもらってた女の子、どっかで見たような気がしてて、金八先生第5シリーズに出てきた友子かな? と思って調べてみたら、ビンゴ。かなり昔に見たドラマだったのに、結構覚えてるものなんだな。風見さんより友子のほうがキリッとした感じで好き。金八先生にビンタしたシーンが印象に残ってるんだけど、あれアドリブだったんだな。

第11話は、みんなもっと保のこと心配してやれよと思った。風見さん以外はクラスの存続のことと藤堂先生の進退のことで頭がいっぱいみたいだったけど、保は生死の境を彷徨ってたんだぞ。あと、最終的に目を覚ましたのはいいとして、後遺症が残る可能性だってあるんだからまだ安心できないのでは。


→Last Lesson感想


ドラマ「ナオミ」Lesson1~9感想

2018年01月18日 | 映画・ドラマ

藤原紀香主演の学園ドラマ。若かりし頃の一條さんが生徒役で出ているということでずっと気になっていたんだけど、DVD化もされていないし、20年近く前のドラマなんでもう見られないだろうと半ば諦めていた。そうしたらフジテレビオンデマンドで見られることが最近わかったので見始めた。ありがたや。

主人公の藤堂先生の言動には最初かなり引いてしまった。未成年である男子生徒を男として見ていて、そのことを隠そうともしないのに開いた口が塞がらなかった。特定の生徒に名刺を渡すのもかなりアレだけど、いきなりキスするのは完全にアウト。

それでもこの先生、妙に魅力的なんだよな。あの堂々として自信満々な態度と、何を言われても決して怯まない鋼メンタルがかっこいい。
「男にしか興味がない」なんて言ってる割に女子生徒の面倒も結構親身に見てるよな。エピソードのほとんどが女子生徒の悩み解決話だし。男子生徒に対するセクハラさえなければ、普通にいい先生だと思うんだ。そのセクハラが大問題なわけだが。
第8話では痴漢シーンがコメディタッチに描写されていたりしたし、そういうところはちょっとなあ、と思う。まあ昔のドラマだと思えばスルーできる……かな?

あと、何話も見ると、ご都合主義展開なのがちょっと気になってしまうかな。第10話はみんなの前で親子喧嘩したら長年のわだかまりが解けてすぐ分かり合えて、拍手までもらえるのが都合良すぎ。

でも、なんだかんだ言いつつも結構楽しく見られた。音楽がかなり好みだし(特にボーカルのないオープニング曲)、脇役の先生たちもいい味出してる。
主役の三人のナオミ先生の中だったら、私はクールな甲斐先生派かな。藤堂先生もいいけど、甲斐先生はセクハラしないしね。矢代先生は一番無個性だな。

お目当ての一條さんは、女子にいじめられている気の弱い生徒の役だった。髪は長めで、ちょっと女の子みたい。いつも下を向いていて、猫背で、同級生にも敬語。そしてボクっ子。一條さんの役柄としては今まで見なかった感じ。敢えて言うなら「仮面ライダー龍騎」第15話に出てきた、いじめられっ子に擬態した芝浦にちょっと似てるかな。
第2話でちょっとスポットが当たって、ここで一條さん話来るかなと思ったんだけどなかった。でも終盤にスポットが当たるほうがおいしいかも。

生徒役だとその他に小池栄子がいたりして、ちょっとびっくり。生徒で一番出番の多かった黒坂真美は、「美女と男子」の脇役で出ていたことを思い出す。この頃はこんなに目立つポジションにいたんだね。
一番驚いたのは、第5話で津田寛治がほとんどモブに近い役で出てきたことかな。昔のドラマはこういう発見があるのが面白い。

第10話はいろいろ思うところがあったのと、一條さんがメインの回ということで、別記事にて。


→Lesson 10・11感想


「西村京太郎トラベルミステリー59 終着駅殺人事件」感想

2017年09月10日 | 映画・ドラマ

片岡クズだなあ!

まゆみを妊娠させた相手を追求されそうになったときの片岡の慌てっぷりが面白かった。とてもわかりやすくて。みんなの冷たい目線もいい。一條さん、刑事じゃないときはいつもこんな役だね。クズすぎて逆に楽しくなってくるよ。

元生徒に手を出したうえ堕ろさせた森下はもっとひどいけどな。川島はTPOを完全に無視してナンパしまくってるような男だったし、男性陣のクズ率の高さがすさまじい。

2時間ドラマで連続殺人はお約束だが、今回はいつにも増して殺されまくり。そして親しい友人が殺されたというのに、みんなさほど悲しんでいる様子がない。次は自分が殺されるかもしれないのに恐怖している様子もない。血の通った人間じゃなくて連続殺人事件のためのただの駒みたい。サスペンスはみんなそうと言えばそうなんだけど、今回は特にそう感じる。

仲間が次々に殺されて、最後のターゲットは片岡。一撃で獲物を仕留め続けてきた町田だが今回だけなぜかそれができず、ギリギリのところで助けが入る。
この状況で死なないとは、なんて悪運が強いんだ片岡。お前は死んでもいいよ、むしろ死ねよと多くの視聴者が思ったのでは。

サスペンスらしくツッコミどころはたくさんあったが、中でも特に笑えたのはアラサーのおっさんおばさんが演じる高校時代の回想シーン。男子の髪型が……。
一條さんは童顔だから、前髪のある普通の髪型でかつ少し引きのショットだったら(アップは駄目)、高校生役でもそんなに違和感はないと思うんだけど。