場末の雑文置き場

好きなことを、好きなときに、好き勝手に書いている自己満ブログ。

世界体操2019 in シュトゥットガルト 種目別二日目の感想

2019年10月14日 | スポーツ

【平行棒】
あまりピリッとしない決勝だった。全体的にブレやミスが多かったような。予選落ちしたことを知った段階でも思ったけど、鄒敬園がいないことが尚更悔やまれた。
萱の安定感は本当にすごい。いつでも一定以上の点が取れるのは強い。ただ、いつもの決勝だったらあの演技でメダルは無理だな、とは思った。水を差すようなこと言うようでアレだが。
あん馬決勝はレベルが高かったな。萱もメダルを取った今回よりもあん馬のほうが納得できるいい演技をしていたようにも思えるし。


【男子跳馬】
跳馬が2種目めとして放送されたあたりでやっと気づいたけど、これ実際やっていた順番通りにやってないんだな。編集で入れ替えてるね。まあいいけど。
一番嬉しかったのはヤン・ハクソンがいたこと。おかえりなさい! また世界選手権の種目別決勝で見られて嬉しいよ。去年も予選1位だったのに怪我で決勝行けなかったから、本当に久しぶりな感じ。順位が振るわなかったのは残念だけど。2本目はいい出来だったのに1本目……。でも見られただけでも嬉しい。
ドラグレスクはすごい。この年でもこれだけやれるなんて。そして色褪せない大技ドラグレスク。今は数少なくなってしまった自分より年上の選手がこうして活躍しているのを見ると嬉しくなる。
結果はロシアのワンツー。ダブルエース恐るべし。こういうところはスペシャリストにとらせてくれよ、と思うけどいい演技だったので仕方ない。


【鉄棒】
予選1位だった台湾の唐嘉鴻は連続離れ技のところで落下。その前の離れ技のときから見ていて危なっかしい感じだったからな。それにしても台湾強くなったな。あん馬でも二人も決勝に残ったし。
ミクラックは難度を上げてやや不安定な演技になってしまったけど、リューキンやってくれたの嬉しい。マリアーノのヴィンクラーも。ヴィンクラー、F難度に格上げになって流行るかと思ったのにいまだにレア技のような。カッシーナやコールマンが人気だけど私はリューキンやヴィンクラーが大好きだ。
マリアーノは完成度の高い演技で高いEスコア。マリアーノ、嬉しいときは本当に嬉しそうにするな。いい演技ができたときも、いい点が出たときも。金メダルが確定したときなんか感極まって泣いていて。感情表現豊かで見ていて気持ちがいい。たしかロンドンオリンピックの床でもメダルを取っていて、そのときの喜び方が印象的だったな。
橋本もいい演技だった。メダルまであと一歩だったね。


【女子】
平均台に時間制限があったのを、ずっと体操ファンやってきたのに恥ずかしながら今知った。多分自分の興味が男子偏重だったせい。
それはともかく、バイルズはやっぱりさすが。平均台でも床でも金メダルをかっさらっていった。しかも2位に大差をつけて。バイルズ好きだけど一人に全部取られるってのもちょっとつまらないから、平均台は他の選手が優勝できて良かったと思う。


世界体操2019 in シュトゥットガルト 種目別男子床・あん馬の感想

2019年10月13日 | スポーツ

生放送ではなかったけど、種目別は日本選手が出ていない種目も含めてダイジェストじゃなく、きっちり時間をとってほぼ全選手の演技を映してくれたのが嬉しい。そもそも昨日は台風で大変だったから生放送とか言ってる場合じゃなかったしね。見られただけでもありがたい。

男子床。
カルロス・ユーロの金メダルはとても嬉しい。釘宮コーチの涙が印象的だった。
数年前にドキュメンタリーで見たときは、あの大人しそうな少年がまさか将来金メダリストになるとは思いもしなかったな。

あん馬。
李智凱はいつもどおり美しい演技。ダイナミックでエレガント。この選手のあん馬の演技大好き。欲を言えば金メダルをとってほしかったけど、去年より一つ順位が上がって銀メダルなのでめでたい。ウィットロックとの差はやっぱり難度か。
あんなに美しいんだからE得点9点くれたっていいじゃん! ってちょっと思ったがまあこれは素人の贔屓目だから……。
萱の演技も良かったよ。でも周りがすごすぎた。種目別あん馬、レベル高すぎ。点数が出にくい種目のはずなのに15点台バンバン出るし。鄒敬園は15点出してメダル逃したし。


世界体操2019 in シュトゥットガルト 男子個人総合の感想

2019年10月12日 | スポーツ

肖若騰を応援していたのでちょっと悔しい。でもナイスガッツ。落下してしまったけど、最後の鉄棒の演技は気迫がこもっていてかっこよかった。リューキンは大好きだけど実施してくれる選手が少ない技なので、見られて嬉しかった。
銀メダルはいらないていうのは本気だったんだな。5種目終了時点で3位以降との点差もあったし、守りの演技をすれば銀メダルはとれたはず。でもリスクが高いのを承知で難度を上げてきた。金じゃないならメダルなしでいいや、って気持ちだったんだろう。

肖若騰の鉄棒以外だと印象に残った演技は李智凱のあん馬。開脚旋回主体のエンターテインメント性が高くなおかつ美しい演技。李智凱のあん馬大好きなので種目別では優勝してほしいな。あん馬スペシャリストのイメージだったので個人総合もやるとは知らなかった。

1位はロシアのナゴルニー。床で三回宙をやってくれるところは大好き。2位もロシアのダラロヤン。ロシアは最近急速に強くなったな悔しいけど。
そして3位にベルニャエフ。復活嬉しい。4位は肖若騰、5位は孫煒。孫煒はまだ団体の鉄棒で落下したイメージが残っていたがここでは失敗しなくて良かった。
萱は6位で大きなミスなく終了。本当に安定していて素晴らしい。でも上位との差はやっぱりまだまだあるな。ダラロヤンは跳馬で、肖若騰は鉄棒でそれぞれ大過失をしけどそれでも萱より順位が上だったから。

ベルニャエフがメダルをとれたのは良かったけど、非白人の選手が一人もいない表彰台は私としては寂しかった。まあ女子ではバイルズ様が頑張ってるから……。


世界体操2019 in シュトゥットガルト 団体戦の感想

2019年10月10日 | スポーツ

女子はバイルズ様がとにかくすごかった。なんなのあの身体能力。
放送時間短かったけどね。日本が決勝進出できなかったからって男子予選を長々と映すのはどうなの。それなら前日から予選を放映してくれよ。

男子は中国を応援していたのでちょっと残念。鉄棒の落下が痛かった。孫煒泣いてたな。あれがなかったら優勝していた可能性が高かったから辛いよね。少し前までの中国の選手たちは憎たらしいくらい失敗しなかったんだが、時代は変わった。

平行棒の神はやっぱりさすがの演技。16.383とか。すごすぎて笑っちゃった。予選でミスして決勝に残れなかったのがつくづくもったいない。

日本男子は銅メダル。メンバーが大幅に変わっても安定した成績を出せるってことで、層の厚さを感じた。
特に萱の安定感が光った。最初に世界選手権に出たときは、たしか団体戦ではあん馬一種目だけの出場だったと思うけど、すっかりオールラウンダーになって……。橋本も最後の床で大過失があったけど、それ以外は全体的に安定していた。若い選手がこうやって活躍するのはいいことだ。
谷川兄弟は、残念ながら今回は振るわなかった。さっき調べて知ったが、翔は個人総合決勝に進めなかったみたいで残念。今後の活躍に期待しておく。兄弟ってところも話題性があるし華があると思うので、二人がいい成績を出してくれたら体操の注目度も上がるんじゃないかな。

放映の仕方に関して言えば、女子団体のところでもチラッと書いたように不満はある。煽りVTRが長いとか、その分たくさんの演技を流せよとか、なんで生放送じゃないのとか。でもこれ全部去年も一昨年も書いてたことだった。同じような不満を持つ視聴者は多かったと思うけど何も変わってないんだな。
しつこくなるけど言いたい。長々と煽りVTR流してる暇があるなら一つでも多くの海外選手の演技を映してほしい。そもそも体操に興味ない、日本選手以外はどうでもいいような人だったらこんな深夜の放送をわざわざ見ないのでは?

せめて中国とロシアの選手の演技くらいは全部映してくれたっていいじゃない。日本選手の演技だけ映していてもどういう流れでその順位になったかがわからなくて面白みが半減してしまうと思うけどな。ロシアのあん馬全然映してくんなかったから、なんでここで順位が一気に下がったのかわからなかったぞ。
それに世界各国のレベルの高い選手たちを映さないなんてもったいない。せっかく高いお金出して放映権とっておいて。


世界体操2018 種目別二日目(最終日)の感想

2018年11月04日 | スポーツ

【男子跳馬】
予想通りセグァンさんが優勝。出来栄え点は稼げなかったけど難度の圧倒的な高さで勝った。あの歳でまだ現役ってだけでも割とすごいのに、金メダルとれちゃうところが素晴らしい。
白井は2本目でしっかり着地を止めて銅メダル。
2位はダラロヤン。また白井の上に来た。個人総合で金とった上に白井の得意種目でことごとく上回ってくるのが悔しい。


【女子床】
初めて入場シーンから映してくれた。見たかったので嬉しい。
結果は予想通りバイルズ様の圧勝。ラインオーバーもなんのその。
村上はターンでかなりバランスを崩していたが、アクロバットはしっかり決めて銅メダル。
前から薄々感じてたけど、村上ってターンが少し苦手みたいだね。アクロバットの着地があんなにすごいのに。アクロバットのが難しそうに思えてしまうんだが、実際はそうじゃないのかな。


【平行棒】
これも予想通りの結果。神はやっぱり神だった。倒立のときのピーンと伸びた姿勢に動きのブレなさが普通じゃない。今度は着地までしっかり決めてきて、16.433。あまりの点の高さに声出して笑ってしまった。まあそれくらい出るわな。
2位のベルニャエフも割と予想通り。
3位はダラロヤン。またか。少し憎たらしくなってきた。
4位はミクラック。あん馬に続いてあと一歩のところでメダルを逃す。いかにも汚くて豪快な演技をしそうなルックスなのに、E得点重視で綺麗な演技をしてくるっていうのが意外。


【鉄棒】
ゾンダーランドは健在だった。リ・セグァンといいゾンダーランドといい、私と同年代でまだ頑張っている選手がいると嬉しくなる。
内村の安定感も素晴らしい。昔は鉄棒得意じゃなかったのにね。
ミクラックはここでやっとメダル。あん馬と平行棒では悔しい思いをしただろうから、最後にとれて良かった。
4位スルビッチの4連続離れ技も圧巻だったな。

点は伸びなかったけど、肖若騰の鉄棒私は好き。リューキンを入れてくれるから。つまり肖若騰の演技というよりリューキンが好きなだけなんだけど。
もうひとつの推し技であるヴィンクラーは誰もやってくれず。残念。あとチェコ式車輪も見たかった。ベルヤフスキーがいなかったのが寂しい。

今年は全体的にいい出来だった。落下したのは最後のダラロヤンだけで、他の選手には目立つミスがなかった。ダラロヤンは今大会ずっと(団体はどうだったか忘れたけど)安定した演技を続けていたから、まさか落ちるとは思わなかった。

採点のこと。解説の米田さんも「もっと出るかと思った」って言っていたし内村も採点が厳しいって言ってたけど、もしかしたらひねり技の捌きで減点されているのでは。
ゾンダーランドの演技はよく汚い、汚いと言われるけどひねり技に限って言えばむしろ内村より美しいような気がするんだよな。素人だから実際どうなのかは知らんが。


【テレビ放送に関して】
平行棒からライブ放送になった。鉄棒はそれに加えて途中で一切CMが入らなかった。素晴らしい! テレ朝さんありがとう。団体戦で煽りVTRをダラダラ流して海外選手の演技をあまり見せてくれなかったのと同じテレビ局とは思えない。去年の種目別の放送はかなり端折られていて酷かったような記憶があるけど、今年はたくさんの選手を映してくれて嬉しかった。
しかも中継の延長まであった。体操で延長ってかなり珍しいんじゃない?

鉄棒をあんなにちゃんと放送してくれたのは、やっぱり内村がいたからだよね。内村会場入りから白井の演技を見たり練習したりしている様子まで映してて、やっぱり内村は特別なんだなと感じた。そして内村はその特別扱いに値する選手だと思う。