川柳・ボートっていいね!北海道散歩

川柳・政治・時事・エッセイ

北海道連盟会長 斉藤大雄ご挨拶

2008年02月15日 | 川柳
       目で識る川柳250年展(併設・北海道川柳の流れ)

           2007年の川柳界は大きく動いた。

 そして川柳は社会の中に広く、そして深く浸透して行った。川柳発祥250年にともなう諸々の記念事業が効を奏したのだ。

 そのなかでも「目で識る(し)る川柳250年展」は川柳を再認識させるばかりではなく、現代川柳をも再評価させたのだ。
 
 この歴史的事業のなかで北海道立文学館共催のもとに「北海道川柳の流れ」を併設できたことは、北海道の川柳を再認識してもらう絶好のチャンスでもあった。

 大正2年、三輪破魔杖の北海タイムス社に入社することによって、北海道の川柳愛好家が川柳文学運動へと展開していったのだ。

 神尾三休の「アツシ」、そして田中五呂八「氷原」へと文学運動が展開していった。

 戦後、「急行の停まる所に川柳結社あり」といわれるほどに北海道は川柳王国へと発展していったのだ。

  それを辿って行くと柄井八右衛門・川柳の「開キ」に辿り着くことができるのだ。

 ここに今、その道程を北海道立文学館・特別展示質を舞台として一般に開放することができたのだ。

250年というタイムトンネルは川柳人ばかりではなく、短詩型部門、詩壇、文学界へ大きく影響を及ぼし、また日本人の生活の歴史として再認識することができたのだ。

          そして川柳界の未来を語ってくれたのだ。

 **昨年開催された、「川柳250年展」の斉藤大雄会長のご挨拶でした。**
  

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

250年と将来(みなさんいかが!)

2008年02月15日 | 川柳
               尾 藤 三 柳

        川柳が芽吹いて江戸が江戸になる  三柳

 これは、川柳250年のキャッチフレーズですが、新点者川柳が登場し、脚光を浴びたのは、江戸がまさに江戸になろうとしているその時であったことは、別項でも記しました。
 
 それから世紀を二つ半もまたいで、現在の川柳がなお発展過程をたどっている大きな節目に、その間の足跡を振り返り、今後へ歴史を繋げていくステップにしようというのが、このたびの250年企画です。

 すでに、今年のサッポロ雪まつり(2007・2月)では、大通公園の会場に初代川柳の雪像がお目見得して、見物客の眼を奪いましたし、浅草の三社祭(5月)では「川柳250年」の大提灯に灯が入りました。

 八月の本番には、文化庁、東京都の後援、各企業の協賛を得て、さまざまな行事が予定されています。中でも川柳のふるさと旧新堀端の交差点に記念碑が建立され、除幕式とあわせて式典、講演会、川柳大会、平成万号句号の発表、また柳祖菩提寺龍宝寺への奉額などのほか、全国各地で「眼で見る川柳」の移動展、記念出版など、川柳界にとっては、晴れがましい一年になりそうです。

 わたしたちの何よりの願いは、これを機会に、川柳がさらに社会的認識を深め、一人でも多くのかたがたに、この短詩形を親しいものとしていただきたいということにほかなりません。

       鉛筆一本あれば川柳に入門できます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする