神輿(御輿 みこし、しんよ)は、神様が神社を出て巡行するときにのる乗り物だそうで、それだけにことさらきらびやかに作られているようです。貴人の乗り物である輿が、神輿の形態の原型なのでしょう。
見ることのできたどの神輿も、大きくて重そうで、いかにもかつぎがいのありそうなものばかりでした。担ぎ棒の重さもなかなかのものだそうで、子供神輿などでは、棒の方が重いということもあるそうです。「お神輿が重い」とか、「神輿を上げる」とかという慣用句は、「輿」と「腰」のかけことばでしょうが、神輿が実際に重かったことがまず発想のもとにあったのでしょう。ちなみに、御神輿(おみこし)は、「御」「御」「輿」で、二重敬語だそうです。
以下のものは、どれも宮型で鳥居をもっていて、紋は左巴(ひだりともえ)でしたが、屋根の上にのるものは、鳳凰と擬宝珠(ぎぼうしゅ)の二種類がありました。
弘道館鹿島神社(三の丸1-6-4) 総重量が980kgあるそうで、100人ずつ交代で250-300人で担ぐそうです。
別雷皇太神(元山町1-1-57) 彫刻の繊細さや、組み物の多さには驚かされます。
泉神社(宮町3-1-15) 蕨手(わらびで 屋根についている巻いた飾り)に鈴がついています。
千波町鷲神社(千波町1945-1) 青い飾り紐が印象的です。
飯島町鹿島神社 担ぎ棒はそうとう太そうです。台車に乗せてあるのはアイディアです。