裏側を見たり、裏から見たりすると、表側から見るのとは違った風景が見えるようです。
偕楽園碑の裏(偕楽園 常盤町1-3-3)
写真は偕楽園公園センターにあった拓本です。私のような者にとっては、むずかしい偕楽園記よりも、「禁条」の彫られた裏側の方が面白いのですが、残念ながら、ほとんど現場の碑では読むことはできません。「沈酔謔暴(ちんすいぼうぎゃく)及び俗楽もまた宜(よろ)しく禁ずべし」(深く酔ったりその勢いでたわむれたり暴れたり、また、俗っぽい遊びをしてはいけないといったことでしょう)という一条もありますが、瓢箪や吸筒くらいの酒の持ち込みはよかったということです。
本殿向背裏側から見た龍の彫刻(大井神社 飯富町3475)
表から見る龍も勢いがあってよいのですが、しっかりと刻まれた裏側の、ちらりと波間に見える龍もみごたえがあります。拝殿や本殿の向背などにほどこされた龍の彫刻は、裏側も手をぬかないで彫刻されていることが多いようです。
吉田神社本殿背後にある八幡神社(吉田神社 開江町(ひらくえちょう)499)
以前は八幡神社だったこの神社は、徳川光圀の「八幡改め」によって、吉田神社になったそうです。現在、その本殿すぐ後に、八幡神社、鹿島神社、疱瘡神社、冨士神社を合祀(ごうし)した境内社が、本来は八幡神社だったことを主張するように建っています。写真は八幡神社をその背後から撮っています。
アートタワー裏側(水戸芸術館 五軒町1-6-51)
アートタワーの裏側は、駐車場になっているために、タワーの全景を見たり写したりするのに、ちょうどよいポイントです。この塔は建設後まだ一度も清掃されたことがない(できない)そうですが、よごれをほとんど感じさせません。
滝の裏から(水戸市植物公園 小吹町504)
植物公園のテラスガーデンを滝の裏側から見ることのできるポイントです。滝水の膜を撮ることができるよいポイントのようです。