参拝の記念に、その寺社の壁や天井などに貼りつける、自分の名前や屋号、住所などを記した小片の紙をいうそうです。江戸時代、天明期以降、千社詣でをする人がふえて、千社札を貼ることは天愚孔平などがひろめたそうです。信仰から始まった千社札だったそうですが、次第に趣味的になってゆき、交換会なども行われたそうです。最近は、文化財ということや、寺社の景観などから嫌われてきたようで、禁止する寺社も多いようです。
上の写真は、以前、初めて見たお札貼りの光景で、東五反田にある袖ヶ浦神社で撮ったものです。見えにくいですが、ローラーのようなものを使って貼っています。
有賀神社(有賀町1032)
有賀神社にはたくさんの千社札が貼られていました。天井は長い棒の先にローラーをつけて貼るようです。ここは、神社に向かう方向で貼られていますが、逆や横に貼られた神社もありました。
別雷皇太神(べつらいこうたいじん 元山町1-1-57)
江戸文字という字体で書かれるそうです。大きさや形、紋など、いろいろ趣向がこらされているようです。
日鷲神社(金谷町227)
神佛参拝などと、両用に摺られている札もあります。
愛宕神社(愛宕町10-5)
「畳・杉沢」とある千社札はあちこちで見かけます。熱心な千社詣での人なのでしょう。
香取神社(大串町496)
たぶん雨風の影響の少ない天井あたりが長くもつのでしょう、高いところが多いようです。笠間の地名が入った札は多いような気がします。