水戸で酒に縁のある植物を見つけてみました。
オオサカズキ(偕楽園 常盤町1-3-3)
梅にはたくさんの品種があるようですが、その中に大盃という梅があります。明るい紅色で一重咲きの大輪だそうです。大きな花びらを盃に見立てたのでしょうか。梅以外でも、サツキやモミジなどにも大盃という名前の品種があるようで、好まれる名前のようです。(撮影・令和1/2/23)
キンセンカ(水戸市植物公園 小吹町504)
中国名が金盞花だそうです。金の盞(さかずき)ということのようです。どこの国でも、酒好きの人が花の名前を付けることがあるのでしょうか。(撮影・平成26/5/10)
サラセニア(水戸市植物公園 小吹町504)
一般にはあまり使われいないようですが、和名はヘイシソウだそうです。漢字で書くと瓶子草で、瓶子は酒を入れる昔の容器のことのようです。食虫植物であるサラセニアの、食虫部である筒状の葉が、瓶子の形をしているからだそうです。(撮影・令和1/9/14)
ショウジョウソウ(セキショウ・ウェルビーイング福祉会館 千波町1918)
猩々草と書くそうですが、朱色の葉から、酒好きの猩々の酔顔をイメージしたようです。ポインセチアをショウジョウボク(猩々木)ともそうです。(撮影・令和4/9/14)
スイセンノウ(緑町)
酔仙翁と書くそうです。昔中国から入ってきて、京都・仙翁寺(すでに廃寺)の名前が付いたらしいというセンノウという同じ仲間の植物があるそうですが、後から日本に入ってきたスイセンノウは、花の色から前からあった仙翁の上に酔の字が付いたようです。スイセンノウは南ヨーロッパが原産だそうです。白い綿毛でおおわれてるので、フランネルソウともいわれるそうです。(撮影・令和5/6/18)
スイフヨウ(紺屋町)
酔芙蓉と書くそうです。一日でしぼむ一日花だそうですが、朝は白くて段々と夕方までには赤くなるそうで、その様子を酔いに見立てたようです。(撮影・令和2/9/22)
ヒョウタン(堀町)
まだ、実際に実になっているヒョウタンを水戸では見たことがありませんが、酒器やランプになった瓢箪はよく見かけます。徳川斉昭が開園した頃、偕楽園は、樽の持ち込みは駄目だったようですが、瓢箪はよかったそうです。(撮影・令和5/3/4)