神社には森がつきもののようで、散歩していて高い木の緑が目につく場所の多くは寺社のようです。その緑地は鎮守の森といわれるようですが、南方熊楠でなくても、だいじに保存していってほしいと思います。付近とはまるで違う植生が保存されていたり、鳥や虫にとっても棲みやすい場となっているようです。できれば、あまり手を加えないでいてくれればと思います。鎮守は、その地などを鎮め守る神のことだそうです。
大塚町鹿島神社(大塚町1108)
この神社は、昼なお暗くといった感じで、木々が茂っています。神社背後が小学校になっていて、あまり森は深くありませんが、鳥居に至る参道の両側に高いスギなどが並んでいます。市の指定樹木になっている、スギ、カシ、ケヤキの大木もあってみごとです。写真中央奥が鳥居です。
堀町吉田神社(堀町36)
平成26年にたてられた「平地林・里山林の保全標識」の表示がありました。この年に森の整備が行われたようです。背後は崖になっていてその斜面一帯も木が茂っているようです。西原古墳群があった地でもあるようです。
愛宕神社(愛宕町10-5)
水戸では最大級の、「仲」国造(なかのくにのみやつこ)の初代である建借馬命(たけかしまのみこと)の墓といわれる前方後円墳の上に建てられた、愛宕神社の鎮守の森です。古墳は5世紀前半につくられ、神社は佐竹義宣(よしのぶ)が天正8年(1580)に水戸城内から移したそうです。古墳の斜面から上部まで全面に木々が茂っています。中には、市の指定樹木であるコブシの木もあります。
笠原神社(文京2-5-21)
那珂川に沿った高台にある神社です。ここも、高台の境内から那珂川方面に下る斜面一帯が鎮守の森になっているようです。市の指定樹林地に指定されているようです。境内にはシイの巨木や、ニリンソウ、マムシグサ、ヤブミョウガなどの野草も見ることができます。
水戸神社(笠原町994)
笠原水道を寛文3年(1663)につくった徳川光圀は、水源を守るために、不動山の樹木に手を加えることを禁じたそうです。笠原水道の水源池は、千波町の不動山だったそうです。以前は、不動山に銀河寺という寺があり、境内に不動堂があったようですが、徳川斉昭はその本尊を塩ヶ崎の長福寺に移し、新たに吉田神社にあった水戸神社を移して、水の神としたようです。写真中央奥に社殿が見えます。
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