弁護士任官どどいつ集

弁護士から裁判官になった竹内浩史のどどいつ集

普通の人から お奉行様に 長い廊下で 変身す

2006年05月11日 00時07分25秒 | 裁判
東京新聞(10日朝刊)「名奉行!大岡越前」では、テレビ朝日の今回のシリーズでの新工夫が紹介されていた。
人間・大岡が「お奉行様」に変わっていく姿を象徴するシーンを撮影するため、長い廊下のセットが登場。主演の北大路欣也も「かつては描かれなかったシーンで、個人的にも見たいと思っていた部分」と語り、新たな見どころになっている、というのだ。
これには唸った。
なるほど、そう言われてみれば、今でも裁判官室から法廷へは遠くなっているのが通例だ。
アメリカの裁判所を視察した裁判官から、裁判官室の隣に法廷があったと聞いたときは、とても羨ましかった。
しかし、日本では、遠いことに意味があるような気もしてきた。
そこまで考えて設計されているのだろうか?。

ヨットスクール 服役しても 閉じこめただけじゃ 直らない

2006年05月10日 22時24分54秒 | その他
今日の朝日新聞夕刊「窓(論説委員室から)」は「戸塚校長の刑務所批判」。
「刑務所は人権侵害だ」「閉じこめているだけ」「教育論を持っていない」などとこき下ろしたという。

毎月10日は 東京地裁 傍聴いらして 下さいね

2006年05月10日 00時51分53秒 | 裁判
「毎月10日は東京地裁の日」実は私も最近まで知りませんでした。

いいとこ録りには ならないように 全部録ってよ 取調べ

2006年05月09日 23時13分40秒 | 裁判
最高検察庁は、「密室のやりとり」だった検事による取り調べの一部を、ビデオで録画・録音する方針を固めた。
今年7月から来年末まで東京地検で試行し、その結果をみて全国での実施の可否を決める。
警察での取り調べはビデオ撮影の対象外で、撮影は担当検事の判断に委ねるなどの限定条件が付けられている。取り調べ全過程の撮影を要求している日本弁護士連合会(日弁連)などとの間で論議を呼びそうだ。
(今日の朝日新聞夕刊から)

民主主義とは 言えぬと王に 言われて判決 出す司法

2006年05月09日 22時11分29秒 | 裁判
タイ憲法裁判所の昨日の下院選挙違憲無効判決から。
国王は先月25日、裁判官の会合で「定数を満たさない国会や与党だけの選挙は民主主義とはいえない」と裁判所に事態の打開を求め、「それができないなら辞任すべきだ」と発破をかけた。発言後の今月1日から憲法裁は、審理を重ね、「スピード判決」にこぎつけた(今日の朝日新聞朝刊)。
司法も国によって色々か。

判・検リーグの 交流戦に 新規参加の 弁リーグ

2006年05月09日 20時32分21秒 | 裁判
2年目のプロ野球セ・パ交流戦が始まった。
去年は、中日の首位陥落、千葉ロッテの躍進と、ペナントレースの流れを大きく変えた。
弁護士から裁判官への「弁護士任官」と、判事補の弁護士経験制度も、一種の交流戦か。
裁判官と検察官との間の「判検交流」しかなかった時代からは、隔世の感がある。
裁判官・検察官と弁護士との間の交流も、数が増えれば、司法の流れを大きく変えることになるだろう。


「和解したい」と その和をもって 貴しとなす 日本人

2006年05月08日 09時04分47秒 | 裁判
「新明解国語辞典」(三省堂)では、「和解」とは「相手の言い分・立場を大幅に認め、譲れるものは譲り合うこと」とされている。
さすがは「新解さん」。
是非、そうあってほしいものだ。

やはり今年も 来た。見た。飲んだ。 日本地ビール フェスティバル!

2006年05月07日 18時04分01秒 | その他
私のここ数年の5月の楽しみは、恵比寿ガーデンプレイスで開催される「ジャパン・ビア・フェスティバル」で痛飲することです。

有休消化し 連休にして それを費やし 起案する

2006年05月07日 13時00分17秒 | 裁判
せっかくのゴールデンウイークなので、5月1日と2日は有給休暇を取得して9連休にした。
しかし、結局は遊び切れず、後半は大いに仕事をしてしまった。

何も判事に 限られないよ 世間知らずの 専門家

2006年05月07日 01時37分21秒 | 裁判
財団法人法律扶助協会東京都支部の広報誌「リーガル・エイド・リポート」最終号には、弁護士出身の才口千晴最高裁判事のインタビューも掲載されている。
才口さんは、激務にかかわらず、午後4時以降は裁判所見学者の案内に当てているのだそうだ。偉い!。
その才口さんの名言に「世間知らずは専門家の特性であって、裁判官に限られない」というのがある。
そういえば最近、物の見方が極端に狭く、一般の人には通用しないような変な知識?を振り回す専門家が、増えてきたような感じもしないではない。

法があまねく 照らす世めざし 法の庭には 法テラス

2006年05月06日 18時41分47秒 | 裁判
東京地裁では、裁判官に、財団法人法律扶助協会東京都支部の広報誌「リーガル・エイド・リポート」が配られてきた。
日本司法支援センター(法テラス)に移行するため閉刊となったが、最終号は特に読み応えがあった。
法テラスの広報活動にも期待したい。

こどもの日に見る 将棋の子らの 才は後生 畏るべし

2006年05月05日 01時15分07秒 | 将棋
こどもの日の私の楽しみは、小学生将棋名人戦の放送(NHK教育テレビ)である。
羽生さんを筆頭に、小学生名人からプロになった棋士は数多い。
昨年の小学生名人になり、奨励会に入ったの入山稜平君には、地元名古屋の知人を通じ、その前にお目にかかっていた。サインをもらっておけば良かったと後悔している。

鉄の規律に ついては行けぬ 新選組では あるまいし

2006年05月04日 12時51分49秒 | その他
ある政党について書かれた新刊本を読んだ。
私は政党に入ったことはないが、組織というのはつくづく難しいものだと思う。
だから、組織嫌いというのも分からないではない。しかし、困った時だけ政党や労働組合といった組織に駆け込むというのも、困ったものである。
さて、裁判所も組織だが、裁判官の独立が尊重されていて、干渉を受けることはない。とても居心地がいい所である。

実は脆いと 分かってるから 擁護してよと 義務を課す

2006年05月03日 12時20分03秒 | 裁判
今日の東京(中日)新聞社説(憲法記念日に考える)は、冒頭で憲法99条「天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ。」を引用している。
天皇や裁判官はともかくとして、国会議員はどんな内容でも憲法改正を発議することができるのだから、この条文は一種の気休めに過ぎないともいえる。
しかし、社説も指摘するとおり、「憲法は国民にあれこれ指図するのではなく、公権力を縛るものであること」は忘れてはならないと思う。

一見無駄でも 一見の価値 一応見に行く 現場主義

2006年05月02日 19時17分56秒 | 裁判
「週刊将棋」4月26日号に、谷川浩司9段と建築家の安藤忠雄さんの対談が掲載されている。
お二人に共通するキーワードは「現場主義」。
谷川さんは、自分が出ないタイトル戦など、「インターネットで棋譜が分かる対局場へ、何時間も掛けて現場に出向く」という一見無駄に見えることが長い将棋人生の中で重要なんじゃないかなと感じますね、と言う。
弁護士や裁判官もできれば見習いたいものだが。