ゆうすけ:「 」
男:「 お、ひさしぶり!」
ゆうすけ:「やあ。」
男:「店は?」
ゆうすけ:「つぶれました。」
男:「 」
ゆうすけ:「つぶれたんです。」
男:「そうだったんだ」
ゆうすけ:「だから僕はもう」
男:「その先は言わないでいいよ」
「あんたの気持ち、分かるから」
ゆうすけ:「 」
男:「で、今は何を?」
ゆうすけ:「あなたは何を?」
男:「俺は年金暮らしさ。」
ゆうすけ:「そいつはいいや」
「僕はね、もう用済みの人間です。」
男:「何をして生活してるのかって質問なんだけど」
ゆうすけ:「貯金を喰いつぶしています。」
男:「 」
ゆうすけ:「もう何も考えていないんです。」
「いかに、何も考えないか」
「これが僕の、今のテーマです。」
女:「あなた、もういきましょうよ」
男:「ん、」
「じゃ、マスター」
「元気出せよ。あんたまだ若いんだから」
ゆうすけ:「どうも」
「どこいくんですか?」
男:「ダイクマ」
ゆうすけ:「ご一緒していいですか?」