"ミュミィ”
それは全く謎の生物。
色は紫でやせている。
あごひげが生えてる。
第一発見者のフランス人類学者はこう説明する。
「この生物は非常にデリケートです」
その学者が命名した。
ミュミィと。
学者とミュミィはいつでも一緒にいる。
車でやってくる。
仲良し。
世紀の大発見として全世界に報じられた。
ミュミィの正体。
とあるノルウェイの建築家がそのフォルムに
驚き、触発され世にも名高い塔が作られた。
その名は”フォフィース チャー”
謎の塔。
日本の経済を動かすチョリチョリ財閥。
この財閥も今回の、一連の騒ぎに黙っているはずない。
ライフルで威嚇。
アメリカではにわかにネット上で騒がれている。
ジョージア州のとある大会で盛り上がりを見せている。
みんな驚いている。
ミュミィは君のすぐ後ろにいるかもしれない。
恐ろしい手で手招いている。
その瞳をのぞけば最期二度と帰っては来れない暗黒の世界。
島に連れてゆかれる。暗黒の世界の。
悲鳴が聞こえる。
君の友人の悲鳴ではないか?
その悲鳴はなぜか、分かるか?
水に顔をつけられているのだ。
ゴボゴボゴボ。
暗黒の島での出来事を手紙で伝えますか?
それとも、じっと、耐えますか?
君の選択次第で、その先の命運は決まるのだよ。
ミュミィはそうつぶやく。
君の後ろで大きく手を広げている。
石の階段をおりれば簡単にその島から出られる。
暗黒の島からすぐ出られる。
そしてまた戻れる。
おおきな鍋に身を寄せようとね。
何も変わりゃしないとね。
そう思ってればいいだろう え?
でもその鍋はやがて火にかけられ
中身はゆでられ
食べられる
フランス人、ノルウェイ人、日本人