インコのピーちゃんは
空から街をながめている
今日はどこにいるのだろう
街のはずれのアパート
古ぼけたビルだけど
掃除されていて綺麗だ
ピーちゃんはここの
4階が大好き
ベランダの手すりにとまって
ぴーちく、ぴーちく
ピーちゃんは部屋の中を覗いている
そこには娼婦が住んでいる
彼女は時折涙を流す
悲しい顔でワインを飲んでいる
なにがあったのだろう
ピーちゃんに分かるわけない
気が付くとその手すりから
飛び立っていた
どこへ行ったのだろう
そのアパートの向いにある
銭湯が見渡せる電線にいた
風が心地よく吹き抜ける
ピーちゃんは浴場を覗く
裸の人達をみている
羽ばたいた
もっと近くにとまった
銭湯の塀の上だ
ここなら全部見える
今日は蒸し暑かったから
みんな風呂に入りたかったんだろうね
汗で湿った肌着を脱いで
それを篭にいれて
鏡で自分の体をチェックして
あっ、今ピーちゃんと目が合った
お風呂の中でみんないい笑顔
湯気の合間に安らいだ顔が見える
窓からは心地よい風が吹き抜ける
風向きの先には山がある
緑が燃えるこの季節
いい風はこの山の木々を
通り抜けて吹いてくるのだ
ピーちゃんはその山から
やってくる
人間の街へ
人は何をしているのか気になるから
今日もいいものが見れたみたい
そろそろ日もくれるよ
ピーちゃん、おうち帰りな
また会おうね、ピーちゃん
新たな満さんのイマジネーションの扉がここにひらいた!!
THANK YOU FOR YOUR JOB !
そして、おつかれさま。
コメントありがとね。この詩はがんばって造ったんだよ。うれしい。