知り合いのＫさんの事 ①

我が家の近所にＫさんという女性が住んでいる。


Ｋさんたち家族は元々、ここの土地に住んでいた人たちではなくて、

途中から越して来た家族である。


私はＫさんと知り合う前から、Ｋさんのお母さんとは何時しかいろいろと話をするようになっていた。


もう２年くらい前になるだろうか、Ｋさんは嫁ぎ先から戻って来ているようだった。

そのままＫさんは、お母さんと現在二人で暮らしている。



年は私より５歳くらい下だと思うので、もう５０歳は越えている。

Ｋさん夫婦に何があったのかは分らないが、色々な事情があったのだと思う。



私とＫさんが話をするようになったのは、Ｋさんが山登りをしているという事を聞いてからだ。

私も最近はほとんど登っていないが、山は若い頃から好きだった。


話をしていて、驚いたのは、Ｋさんがすごい健脚だと言う事だった。


嫁ぎ先は東京方面だったようだけれど、そちらではあまり登っていなかったらしい。

どうもこっちに来てから、登りはじめたのだと思う。


もともとＫさんたちはこの土地よりもっと田舎に住んでいたという。

だからなおさら、健脚なのかなぁ～とも思った。


東京で暮らしていた頃はどうか知らないが、今は車も乗っていないので、用事に行くにも、買い物もほとんど歩きだ。

だからよけい健脚なのだろうか？


それに比べて、私なんか車に頼りきりで、登山が好きとは全くの口ばっかりで、

全く「よく言うよ！」と言う感じである。


Ｋさんは、山も一人で登るのだと言う。

すごい度胸だねぇ～！


話を聞いていて、私も一緒に登りたいなぁ～と、ちょっと思ったが、まず無理、無理、、、と考えてやめた。



先日偶然、ある家電量販店でＫさんと一緒になった。

山登りの服装をしていて、登山の帰りだと言う。


「御前山から九鬼山」を縦走して来たと言った。


九鬼山地図

（御前山の地図は出てきません。別名駒橋の「厄王山」です）


「御前山から九鬼山」は、かってもっと暖かい時期に、私たち夫婦も桂台から入り、縦走した事がある。


あまり登山者はいないし、ましてこの時期はかなり寒かったのではないかと思う。

小心者の私は、一人で登ったと聞いて、驚き、

あのような山道を、「一人で怖くは無いのだろうか？」と思わず考えてしまった。


そして、今から歩きで家まで帰るのだといった。

あぁ～驚いた！

この家電量販店から家までだって、７～８キロはあるんじゃないかと思う。

ちょうど夫と二人で買い物をしていた時だったので、二人でびっくりしてしまった。


私たちはまだ寄る所があったので、「車に乗って行かない？」と言えなかったけれど、

Ｋさんてすごいねぇ～！と改めて感心した。


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