気まぐれフォトダイアリー

富士山、風景、身近な花の写真ブログです。読んだ本の感想も載せています。
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ペテロの葬列~宮部みゆきを読み終わる

2022年03月16日 10時08分27秒 | 読んだ本の感想


2022年3月14日

宮部みゆきさんの「ペテロの葬列」を読み終わった。


厚い本だった。
685ページもあった。

けれど読み始めたら面白かった。


杉村三郎シリーズで、以前TVでも放送していたようだった。

私は見なかったけれど。

見ればよかったなと後悔している。


杉村三郎シリーズでは、「昨日がなければ 明日もない」を先に読んでしまった。

前後しているけれど、内容は大体わかった。


今多コンツェルン会長室直属・グループ広報室に勤める杉村三郎はある日、拳銃を持った老人によるバスジャックに遭遇する。事件は3時間ほどであっけなく解決したかに見えたのだが、しかし、そこからが本当の謎の始まりだった。


「昨日がなければ 明日もない」を読んだとき、杉村三郎は今多コンツェルン会長の娘、菜穂子と離婚したと書かれていたけれど、今回の本を読んで、なぜ、結婚し、離婚したか理由が分かった。

それから、杉村三郎の実家は山梨県だったので、なおのこと親しみがもてた。


本の中で感動した文章がある。

離婚をする前に、菜穂子が杉村三郎に言った言葉だ。


あなたは、わたしに最高の贈り物をしてくれた、と言った。

「人は、自分で生きなくちゃいけないって教えてくれた。誰かにおんぶされたままでは、どんなに恵まれていても、幸せにはなれないってことも」

「わたしは世間をしらないわ。お父様の庇護がなかったら、一日生き延びることもできないでしょう。でも、これから少しずつ、一ミリずつでもいいから変わっていくの」


読み終わって、宮部みゆきさんってすごい作家だなと思った。

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