もう40年くらい前のことだ。
私事だけれど、多分風邪か何かで具合が悪くて、いつも行く医院に行った。
ちょうどその少し前、父親の具合が悪くなって、都内の病院に入院した。
若いころから元気な人だったので、年はとっていたが、病気で入院はわたしとしてはショックだった。
どういういきさつでそんな話になったか覚えていないが、
「父親が入院したので」とその医者に話した。
50代くらいの女医さんだった。
いきなりその女医さんが言った言葉は、
「ガンですか? 脳梗塞 ですか?」
言い方からして、思いやりのかけらもない感じがした。
私はびっくりして、次の言葉が出なかった。
医者からすれば、年寄りの病気はガンか脳疾患だったのだろう。
父親はガンだった。
当時は今ほどガンを公表しなかった。
怖い病気だった。
この言葉を聞いたとき、この医者は相手がどう思っているかなんか、どうでもいいんだなとしか受け取れなかった。
私は父親のことは心配だった・・・
「ガンですか? 脳梗塞 ですか?」 いくら他人でもこの言い方はないだろう。
この女医さんの人間性を疑ってしまった。
ほかのことでは、いろいろお世話になったけれど、
この時の言葉だけは忘れることが出来ない。
ずいぶん思いやりのない人だったんだなぁと思う。
もうかなり前にこの医院は閉まっている。
女医さんも亡くなったようだ。
私事だけれど、多分風邪か何かで具合が悪くて、いつも行く医院に行った。
ちょうどその少し前、父親の具合が悪くなって、都内の病院に入院した。
若いころから元気な人だったので、年はとっていたが、病気で入院はわたしとしてはショックだった。
どういういきさつでそんな話になったか覚えていないが、
「父親が入院したので」とその医者に話した。
50代くらいの女医さんだった。
いきなりその女医さんが言った言葉は、
「ガンですか? 脳梗塞 ですか?」
言い方からして、思いやりのかけらもない感じがした。
私はびっくりして、次の言葉が出なかった。
医者からすれば、年寄りの病気はガンか脳疾患だったのだろう。
父親はガンだった。
当時は今ほどガンを公表しなかった。
怖い病気だった。
この言葉を聞いたとき、この医者は相手がどう思っているかなんか、どうでもいいんだなとしか受け取れなかった。
私は父親のことは心配だった・・・
「ガンですか? 脳梗塞 ですか?」 いくら他人でもこの言い方はないだろう。
この女医さんの人間性を疑ってしまった。
ほかのことでは、いろいろお世話になったけれど、
この時の言葉だけは忘れることが出来ない。
ずいぶん思いやりのない人だったんだなぁと思う。
もうかなり前にこの医院は閉まっている。
女医さんも亡くなったようだ。