気まぐれフォトダイアリー

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「満願」米沢穂積を読み終わる

2021年01月29日 14時49分57秒 | 読んだ本の感想



いつだったかブックオフに行った時、「満願」米沢穂積を買ってきた。

しばらく読まずに積んでおいた。


ちょっと中を見たら、短編小説だった。

私は短編はあまり読んだことはない。


苦手なので、後回しにして本棚に積んでおいた。



少し前、ふと読んでみようかなと思った。



夜警

死人宿

柘榴(ざくろ)

万灯

関守

満願

だった。


最初から読み始めて、どれも面白かった。

すごい小説だなと思った。

米沢穂積さんの小説は初めて読んだが、読んでいて引き込まれていった。



最後が本の題名になっていた「満願」だ。


どんな内容なのだと興味があった。

これは主人公の藤井が弁護士になる前に、下宿していた宿のおかみさんが借金のために殺人をし、下宿時代に世話になったので、弁護した話だ。


内容はわかるが、小説の中の時代は昭和46年ころから始まっている。

おかみさんは出かけるときだろうが着物を来て、下宿の主人の仕事は畳屋だが、畳を運ぶのにリヤカーだという。

昭和46年から50年にかけて私も知っているが、普段着物は来ていないし、2階に下宿人を置く、なんて時代背景が古すぎるような気がする。

まして、リヤカーではなく車のはずだ。


なんか昭和の初めか、大正時代が背景のような感じがした。


それをのぞけば、内容はすごいなと思った。






↑の写真だが、本の最後にしおりが挟まっていた。

この本を読んだ人が挟んでおいたのだろう。


どんな人が読んだのだろうなとちょっと興味が出た。

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