「でも、夜がこんなに暗いってことを東京の人にどんなに説明しても、
うまく説明できないの。いいなあとか、星がきれいなんでしょうとか、
そんなふうにいわれちゃうの」いいなあとか、そういうんじゃなくて、
暗いってことだけ伝えたいのにな。
(『ジャージの二人』長嶋有著 集英社 太字:groovy)
今だったら落ち着いて読める。
もう少し若いときだったら飽きて途中で投げ出していたかもしれない。
何も起らない淡々と綴られたお話だった。
読んでいたら『風の歌を聴け』と同じ印象だった。
内容はもちろん全く違うし
洒落た言い回しなんかが入っているわけでもないけれど
起ったことを書き連ねていけば
彼らの置かれた状況を一番把握することができるとでもいうような。
そうどこかで(最近どの作品だったかパっと思い出せず・・・後で補填)
村上春樹さんがカフカの『流刑地にて』のことを言っていたような感覚を受けた。
いいなあとか、そういうんじゃなくて、 暗いってことだけ伝えたいのにな。
そのあるがままの状況だけが伝わってくる作品。
うまく説明できないの。いいなあとか、星がきれいなんでしょうとか、
そんなふうにいわれちゃうの」いいなあとか、そういうんじゃなくて、
暗いってことだけ伝えたいのにな。
(『ジャージの二人』長嶋有著 集英社 太字:groovy)
今だったら落ち着いて読める。
もう少し若いときだったら飽きて途中で投げ出していたかもしれない。
何も起らない淡々と綴られたお話だった。
読んでいたら『風の歌を聴け』と同じ印象だった。
内容はもちろん全く違うし
洒落た言い回しなんかが入っているわけでもないけれど
起ったことを書き連ねていけば
彼らの置かれた状況を一番把握することができるとでもいうような。
そうどこかで(最近どの作品だったかパっと思い出せず・・・後で補填)
村上春樹さんがカフカの『流刑地にて』のことを言っていたような感覚を受けた。
いいなあとか、そういうんじゃなくて、 暗いってことだけ伝えたいのにな。
そのあるがままの状況だけが伝わってくる作品。