Sydney Yajima


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グリーンスパン

2009-10-04 21:46:53 | 世界情勢
グリーンスパン氏が、アメリカの赤字に言及し、大増税をしなければならないだろうと、語った。
アメリカの非雇用率が 9.8%にもなり、先日 ボディーブローというタイトルで書いたように、アメリカは瀕死の状態で、カンフル剤を打ちまくってなんとか凌いでいる状態だが、カンフル剤がもうあとわずかになり、増税をしなければ、今後、医療、リタイアメント プラン、教育、安全保障、などなど 多くのことに軋みが出てくるということだが、今、アメリカが何とか持ちこたえよう、立ち直ろうとしている時期に、なぜ? この話を持ち出したのか。まして、産業、経済界に多大な影響力を持つ、グリーンスパン氏が、冷え込んでいる経済にさらに冷や水を浴びせかける意図はなんだろうか?
と考えてみた。普通の直球勝負なら、「この時期に特に増税の話を持ち出さなくても いいじゃないか?」と考えるはずだ。

しかし、彼が敢えて踏み切った発言をした真意は、おそらく、一旦 アメリカの膿を この際とことん出し切ってしまったほうが、いいと判断したからではないだろうか?
彼がそう判断したということは、その判断は、彼一人だけではなく、多くの彼の取り巻き、またウォールストリートの良い子達や悪い子達も、同じように反応すると思われる。

つまり、一旦つぶれるものは徹底的につぶしてしまったほうが、いい。というのであれば、例えばAIGも、そうかもしれないし、あるいは、メリルリンチなども含まれるのかもしれない。

もし、財務省が、一枚加わって、ここでゴールドマンサックス辺りが利益を取るつもりで故意にこのような発言を仕向けていたらと 深読みすることもできるが、おそらく、それは ないであろう。

この状況下で、企業が生き残るためには、アメリカの大増税の話は、タブー中のタブーのはずだからだ。

となると、今月の10月と言うとても不安定で、歴史的に大暴落の起こる月の冒頭での発言は、重要な意味を持つのではないか?

まだまだ大きな波が やってきそうだ。


料理と離婚

2009-10-04 19:39:13 | 世界情勢
イギリスには、料理と言う文化がない。
言い切ってしまって、大丈夫か?
と言う心配さえない。

ローストビーフ?
フィシュ アンド チップス?

あんなものは、焼いただけで 揚げただけだ。
かつて料理人であったという自負を持つ、私に言わせれば、あんなものは料理じゃない。大体、レストランであんなものだけでやっていけない。
イギリスには他にたくさんの文化があるのにもかかわらず、まともな料理が存在しない。最近になって、様々な国の料理を取り入れて新しい文化を築く試みをしているが、本来の伝統的な料理は持っていない。

これは、軽くみてはいけない。

例えば 日本には日本料理があり、韓国には韓国料理、中国、ベトナム、フランス、イタリア、アラブ、インド、メキシコ、スペイン、料理のある国は、家族を大事にする文化も同時に育んできている。

料理と家族 ひいては離婚率も重要な関係があるのだ。

家族がそろってご飯を食べる習慣がある場合と、ない場合だと、どちらがより幸せであろうか?

サザエさんをはじめ多くのテレビドラマにも共通しているのは、一緒に食事をするということが 必ず重要な描写のひとつになっているということだ。
いまさら 改まって言うべきことではないかもしれないが、多くの日本人が、お金を貯めたいとか、海外旅行に行きたい、あるいは家を買うためのローン返済などのために、食事を家族ですることを犠牲にして仕事をしている。

家族との食事を犠牲にすることは、幸せになれるということなのかどうか?

一匹狼というけれど、いかにもそれが孤高を守る かっこいい イメージで語られることが多いかもしれないが、実際の狼は集団で狩をする。一匹狼は集団の中で生きられない はみ出しモノで、強くもなんともない。集団で 組織的に戦う相手にかなうはずもないのである。

だから、私は決して一匹狼になったことはない。
家族を大事にするし 友人も大切にする。

寂しいということは、死ぬよりもっとつらいことなんだ。

どうだろう?
誰かに おいしいものを作ってあげてみては?
そして、一緒に食べてみたら?

私は、悪い考えではないと思うよ。

和とはノギ偏に 口。
家族もその最小単位の 夫婦も 一緒にご飯を食べることを 軽視していたら、その夫婦も 家族も いつか持たなくなる時がくる。

イギリスやアメリカが離婚率が高く、日本も戦後離婚率が上がってきているのは、ご飯を作って一緒に食べる家族が減ってきたからじゃないか?


ボディブロー

2009-10-04 02:16:19 | 世界情勢
ボディーブローというのはボクシングの腹打ちのことだ。
それは、一発ノックアウトにはならないが、試合が長引くとじわり、じわり と効いてくる。
やがて、膝が思うように動かなくなり、のた打ち回る苦しみの中で、ノックアウトされる。
顔面をきれいにストレートで決められると、意識が飛んですぐに、ノックアウトされるのに比べ、ボディーブローは、血反吐を吐く苦しみだ。

雇用問題は経済にとっては まったく ボディブローのようであり、苦しみはいずれ体全体から、足腰まですべてに効いてくる。

そして経済は急に立ち直ることができず のたうちまわる。
それが 今だ。

カンフル剤にあたる一時しのぎの 財政出動は、試合を長引かせることができるかもしれないが、ダウンした後に、後遺症が残る。

いっそのこと、ノックアウトされてそれから再生したほうが 良い場合もある。

第二次世界大戦でボロボロになったから、日本は再生したことを、思い返して欲しい。