Sydney Yajima


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フリーメーソンと催眠術

2009-10-09 02:34:05 | フリーメーソン
なぜか、フリーメーソンはおどろおどろしく語られる。オカルト好きの人や、あるいは金融を陰謀論で見る人にとっては、そのメーソンに連なる名前を見て、驚き、やがて、フリーメーソンが世界征服するという発想になる。
古くには、ロシアのユダヤ人長老によるプロトコールなどというまことによくできた本を引っ張り出し、あるいは赤い盾などの本に影響を受けている人も多いだろう。

フリーメーソンを悪しく言う人や、その人のいずれ破綻していく様子は、大体共通している。フリーメーソンに入れなかった人が、彼がなぜ入れなかったのかを真剣に考えず、ただフリーメーソンが自分を受け入れなかった腹いせに、様々なことを調べて(その中にはおおくのでたらめを含むが)それから インターネットにいろんないい加減な情報を流す人や、あるいは、はじめから、フリーメーソンが嫌いだとまず先入観を持って 自分の意見を述べる人、それに、ただ怖いものだと思う人など、さまざまな人によって、一つのグループが出来上がる。そのグループは、大抵 あまり強い絆でお互いが結ばれているというほどのものではないために、自然消滅し、またどこかで自然発生する。

フリーメーソンに入会することは、あまり簡単ではない。特に、紹介者のいない人の場合や、過去に犯罪歴のある人は、まず 無理だ。フリーメーソンの人がどこにいるのか、分からない。これでは、多くの人にとって まず最初の一歩から、進むことは出来ないだろう。さらに、そのメーソンの人2人から紹介を受けるためには、その人とメーソンの会員が、ある一定期間以上お互いを良く知っていることが求められる。さらに、その人の身元素性をきちんと、調べられうそが発覚するとはねられる。ロッジ(ロッジという)で、全員に白い石と黒い石が手渡され、その上で、そのすべての石が白でなければその人は、そのロッジの会員になれない。また、過去に一度断られた人は、まず 二度目の挑戦はできない。

入会すると、今度はイニシエーションが行われる。それはとても厳格な儀式だが、詳しくは誰にも教えてはならない。なぜなら、ここからが秘密のドアの向こう側になるからである。

日本にもそういうロッジはある。
例えば東京ロッジは、東京タワーのすぐ近くで執り行われており、ブルーロッジとスコッティシュ ライト (スコッティシュ ライト はローズ クワーとも呼ばれ どちらかというとキリスト教の影響が大きい)のテンプルがある。世界からの訪問者や、日本人の交流が良く行われている。

そこで、交友が行われていると、「ほら陰謀じゃないか」となるのだろう。世界中に多くのメソニックロッジがあると、世界制覇をしようとしているとなるだろうし、また、多くの重要な地位にメンバーがいると、やっぱり となる。

ここでちょっと考えてみて欲しい。
フリーメーソンは確かに、インテリが多い。中に入るためには、なんだかんだ言っても、ある程度の社会的地位が、必要になる。フリーメーソンになったから、社会的地位が上がったのではなく、もともとある程度の地位のある人が入ってくるのだから、当然、中での会話はある程度以上の知識とそれを理解できる知能が必要になってくるだろう。それに、性格が穏やかな人が多い。それは、社会的地位や教養とも関係があるかもしれないが、やはり、乱暴な人や、無法者が、入りにくいようなシステムになっていることに起因するだろう。もちろん、インテリの集団が世界中から集まりお互いを認知できる特別な仕掛けがあるということは、それに、付随して多くの人にとっては陰謀を企てているという結論になるのも もしかすると、責めることは出来ないかもしれない。だが、交友=陰謀 という単純思考が私にはどちららというと、あまりにも幼稚な発想に思える。社会的地位が必要な団体は他にもたくさんある。ロータリークラブも、ライオンズクラブも、東京倶楽部も、それぞれに敬意を払うべき人がたくさん会員になっていて、また、財産家や、あるいは社会的地位という意味においても、フリーメーソンと変わらないのである。だが、なぜか、そういうクラブにはあまり人は陰謀などの声を上げない。なぜ フリーメーソンだけが、そういう誹謗を受けるのだろうか?

それは、おそらく古くから連綿と続く儀式によるものだろう。そして、多くのメーソンの形式などが、国会議事堂であったり、裁判所であったり、様々なところで用いられていたり、あるいは、アメリカの都市は町そのものが形を現していたりするために、その隠然とした力を感じて、誹謗することになるのかもしれない。

考察を続ける前に、一体、メーソンの持つ力・・・例えばオカルト好きな人にとって、いわゆる霊力だとか、スピリチュアルな力が、あるのかどうか?ということも、考えてみる必要があるのかもしれない。

もし、仮に人間が存在すること事態が、霊とかスピリチュアルな力と密接な関連があるのだとしたら、その間にはやはり、言葉が介在するのではないだろうか?

多くの霊能者とそれを信じる信者との間に交わされるものも、言葉であり、また、宗教の根源になるものも、それは 言葉である。

科学的に立証することができる範囲のもので言えば、おそらく、古来から伝わる催眠術がもっとも、言葉を使った誘導術であると言えるであろう。

ならば、フリーメーソンはそういう催眠術の類をやるのか?
この答えは、NO である。フリーメーソンは催眠術などやらない。
ただ、中には厳格で古くから伝わる リチュアルと呼ばれるものが存在し、会員たちはそれをはじめから最後まで暗記することに精力を注ぐ。英文で書かれている場合が多く、暗記には根気とかなりの忍耐力とさらには、知能が必要になる。英語は古い言葉で、また分かりにくく書かれていてしかも、すべてが表示されているわけではないという厄介な代物だ。だからリチュアルの本を見たとしても、いったいなんと書いてあるのか、分かる人はいないだろう。

これから、時々、フリーメーソンについてこうして書いてみようと思う。より誤解が広がるか、あるいは誤解が解けるのかは、無論、私の予想の範囲ではない。ただ、何も書かないで、本当のことを知りたいと思う人や本来そういう 世間で広まっているいい加減な話や情報に惑わされていなければ、いいのに・・・と思うしだいである。また、もしかしたら、今頃、その人自身が メーソンになっているのだとしたなら・・・と考えると、それはその人の一つの人生の選択や機会がなくなったことになるのではないだろうか?とも 考えた次第である。