Sydney Yajima


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二次元思考の人には理解できないこと

2009-10-16 01:18:16 | フリーメーソン
フリーメーソンというのは、そもそも脈々と受け継がれてきた文化であろう。文化というものは、文明と異なり、すぐには理解しにくい。
例えば、ビジネスのなかで、一番理解しやすいものといえば、モノの売買である。
それはGIVE AND TAKEの二次元の世界で、お金という代償を支払えば、その価値があると思われる品物を手に入れることができるというものだ。
ものすごく 分かりやすく、多くの人は だいたい この次元で生きている。だから、何か新しいものを見たとき、それを、「好き」か「嫌い」の二つに分類するだけで、それ以上は進まない。あるいはすすむ必要もないと 考える。
しかし、人間は二次元で割り切れるほど単純な世界には住んではいないことをもっと深く、様々な角度から考えてみてはどうだろう。

文明は、そもそも人間の様々な文化のうえに成り立っている。例えば日本に、勤勉と言う文化がなければ、プレイステーションもトヨタもアニメーションも生まれる土壌ではなかったはずだ。

人間を飼いならす方法として、(断っておくべきだろうと思うので付け加えるが フリーメーソンがあなたを飼いならしているのではない)一番有効な方法は、彼が単純思考で生きてくれるということである。
一般に、言える事は、教養をつむと、人間は様々な 枝葉にまで渡る細かい思考が、知識の増量とともに起こるので、思考回路は複雑になり、だんだんと二次元思考はできなくなってしまう。
しかもやっかいなことに、ある程度の知識がなければ、その思考回路の複雑な中から生まれてくる冗談のセンスや、揶揄なども理解できないために、二次元思考の人間にとっては、「わけの分からないことで、喜んでる人たち」という認識で終わってしまうのはとても残念なことだ。

二次元思考を求めるのは、社会が多くの単純作業を嬉々として行う人間を必要としているためだと思う。司馬遼太郎先生によると、人間の飼いならしということになるが、古くは宗教であり、韓国では儒教であったりする。
先輩をうやまうという思想は、日本では当然の常識だが、アメリカではそういう飼いならし方をはじめからしていないので、その常識はそのままでは通じない。

最新のマネージメントの方法は、フラットでオーガニックということが、言われている。かつては徹底した管理が、生産性を上げると考えられてきたが、今は北欧の文化を受け入れて、より 各ワーカーが、マネージメントと同様の知識、戦略性と会社への理解をもつことが求められていて、それが良いということになっている。
実際にそういうマネージメント手法を取り入れて成功している企業は少なくない。だが、これなどは、文化の土壌について、もっと詳しく検討してみなければ、すぐに導入することは難しいともされている。それほど 文化というものは、根が深い。

人を見ると、「利用できるか できないか」だけの二次元思考で考える人や、「得か損か」、あるいは、「GIVE & TAKE」の人も、同じで、こういう人たちはこの考えから抜け出すことができない限り、一生 マネージメントに管理を求め、その下で生きることに安心を得る(もちろん 虚構の安心には違いないにしても)。そして、世界に連綿と歴史のなかで息づいてきたフリーメーソンなどに出会うと、例によって「好き」か「嫌い」で割り切り、そしてその二次元しか見れない単純な思考だけに、大きな独断と偏見で、意見を言う。意見を言うけれど、全く 幼稚な意見にしかならない独断と偏見の賜物は、笑ってしまうほど 無責任な上に卑怯である。

この人たちが、フリーメーソンのことを云々する資格がないとは しかし、私は決して言わない。誰にでも、どんなことにでも、首を突っ込んでものを言う権利はある。

しかし、人はもう少し謙虚になってもいいのではないかと思うことはある。

もし、自分が愚かであることを悟った人は、もう愚かではないということを、理解できるならば・・・