病気の人たち

こだわりの　ラーメンとか、こだわりの住宅だとか、こだわり、という言葉が一人歩きし始めたのは、いつごろからなんだろう？
こだわり・・・
良い意味で使われることが多い。
特に、日本人は異常とも言えるほど、神経質なので、何かひとつのことに、「こだわる」と言う人を、割りに愛情を持って見守る傾向がある。
だが、もし、ある人が特定の宗教にこだわりを持ち、他の宗教をすべて廃絶すると決意し、そして、実行に移したなら、どうなるだろう。
こだわりは、頑迷ともなる場合があるのだ。

ところで、地震。
被害は、マグニチュードの大きさの割りには、限定的だったように聞いている。
三陸の方々は、とても怖い思いをしたに違いない。
釜石は、何度も津波に襲われ、そして山に逃げ込み、また下に降りてきて、また津波に襲われるということを歴史の中で繰り返してきたので、山の中に神社があったりする。

漁業に被害が出たそうだ。
この原油高のなかで、多くの漁師の生活は、打撃を受けるだろう。
かつては、鉄鉱の町として栄えたこともある釜石なのだが、新しいアイデアを出さなければならないところだ。

実に、その新しいアイデアを必要としている田舎は日本全国にある。
私の実家の、高知もそのひとつだろう。

そして、なぜか、地震や津波が多いのもそんな地域だったりする。

日本が、何かを忘れてしまった。元気がなくなった。というけれど、なぜなのか、その原因が分かっていないらしい。
日本人は、「ありがとう」という言葉をあまり言わなくなった。
だから、みんな「どうでもいいや」という空気に流れてしまったんだ。

昭和の元気のあるときは、「ありがとう」が元気良く町中のいろんなところに　響いていた。
そうは　思わないか？

ありがとう　という言葉ほど、元気をくれる言葉は無いんだ。
ちょっとしたことでも、ありがとう　といわれると、またやってあげたくなる。
その小さな連続が、活気を呼ぶんだ。

政治家が、大きな声で街頭演説をして、景気回復できるくらいなら、こんな簡単なことは無い。

そうじゃなく、もっと家庭、おじいちゃん、おばあちゃん、おとうさん、おかあさん、子供たち、のお互いが、ほれ、「ありがとう」と言いあえるだけで、多分　もっともっと、暖かく豊かな社会になれると思う。
GDPがどうとか、日経平均株価が、どうとか、あるいは、CPIや、雇用率、国債発行額やら、グローバルスタンダードなどというもの知識があって、それを理路整然と語ること・・・
なんかよりも、「ありがとう」の一言を、言えるか　言えないかのほうが、よほど人物としては大きさが違ってくると思うな。