Sydney Yajima


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麻痺していく感覚

2011-03-31 23:30:47 | Weblog
最初は、原子力発電所 建設に反対と言っていた。
それは、今回のような事件が起こりうると考えただけで、実際に放射能汚染があったわけでもない段階での反対だった。
次に、事件が起こった。
しかし、その時はマスコミなども大騒ぎしたがすぐに誰も何も言わなくなった。
それは、毎日電気を享受して、生活しているからだった。

多くの人も、やがて、ぼんやりとしているうちに、「誰かが何とかしてくれる」という感覚で過ごし始めた。

ついに、地震が起こり今回のような惨事になった。
そう、確かにいま、私は 惨事と書いた。
今回のこの事件は惨事なのだ。
それは、日本の人口の4分の1にあたり約2500万人が、被爆し、そして白血病やガンを併発し、やがて子孫にまで影響があるであろう、惨事なのである。

今、放射能は出続けている。

そして、大きな問題は、もう、そのことについて、あまり誰も何も言わなくなった。
専門的な話は、分からないという視聴者やコメンテーターの言葉は、無責任に、結局分からないことは、放っておくしかないという、まるで授業をサボる高校生のような理屈で、多くの人は、チャンネルをお笑い番組に切り替えた。テレビはその需要に応えるように、もう、東電の話もあまりいわなくなり、そして、放射能レベルの危険さも、その上昇レベルについてもあまり誰も注意を払わなくなった。

これは、一番危険な兆候だ。
なぜなら、言いたくないし 聞きたくない の両方の意見が一致したので、だれもそのことについて 言わなくなり、そして 聞かなくなったからである。
だけど・・・

放射能はそこにあり、放射線はあなたや知人や 友人 家族をむしばんでいく。
それを、誰も何も言わなくなった日であろうと、みんなが大騒ぎしている日であろうとも、絶え間なく 襲ってきている。
あなたは眠る。しかし放射能は眠らない。眠っているそのあなたの口元、鼻息から吸い込まれ、肺を蝕み血液の中に入り込み、そして内部崩壊させていくであろう。

その放射能は、すべてを狂わせて行く。

水、空気、遺伝子、食物、環境、なにもかも だ。

そこには、あなたの老後やその楽しみ、行きつけの喫茶店やそこのウエイトレス。ちょっときれいな洋服やお気に入りのお店、ショーウインドウー、来年に生まれてくる子供や、孫、それに、大学進学や、もしかしたら、今までこつこつ貯めてきたお金や、家という資産にも影響するかもしれない。それは、今まであったはずの様々な価値観が、ゼロになる瞬間なのである。

今まで たしかにそこにあった。
しかし、ドカンと一発
あとは何にもないではないか?

広島の原爆を体験した、磯貝という作家が書いた言葉だ。
それが、不思議でしょうがないとも、彼は何十年もあとに、書いている。

今、放射能汚染は広がっている。
確実に、広がっているのである。
それは、空気を伝い、風に乗り、水に溶け込み、身体の中へと気がつかないうちに入り込む。
眼に見えない恐怖。
それは、毎日の事で、いつのまにか 麻痺してくるだろう。
忘れて以前のような日常を取り戻せるんだと、テレビでお笑いタレントの、ショーを見ながら、生活を始める。
だが、あなたは忘れても放射能は 忘れてくれない。そこにいて、毎日のあなた、あなたの子供、そして家族を確実にむしばんでいくであろう。

それでも、いろんな言い訳が出来るだろう。

「仕事がある」
「生活はここで行わなければならない」
「学校がある」

エトセトラ エトセトラ・・・

もちろん、変化は誰にでも恐ろしいことだ。
いまさら長年勤めた仕事をやめて、どうして家族がやっていけるんだろう?
そう、考えても不思議ではないし、あなたの言っていることは、少しも間違っては居ない。
だけれど、間違っていないから、どうなの?
と、自分に聞いてほしい。
間違っていなければ、生きていけるのか?

ペットボトルの水がなくなっている。
ああ大変だ、ペットボトルの水を買わなければ・・・
多くの人が、それだけを考える。
それは、危機的状況なんだと理解しないで、ただ、とにかくペットボトルの水がほしいことに、意識を集中している。

で、それで?

と私は、聞いている。
ここで・・・

一歩下がって、今の貴方の周囲を、冷静に見渡してほしい。

そして、大事なことは、何か?
そう、一番大切な あなたにとって守らなければならないものは何かを 考えてほしい。

私は、放射能はとても 恐ろしいものだと繰り返し述べている。
何度も何度も 繰り返す。
それはとても恐ろしいものだということを、しっかり分かってほしい。

そいつは見えない手で、何もかもを狂わせる。
いつのまにか、じわっ じわっ っと忍び込んできている。
現在進行形
これも 何度も繰り返した。

じゃあ、どうすればいいのか?

どこに行っても 米の飯はついてくる。

だから、まずは安全を考えてほしいと、ただ、それだけを 今も繰り返して語りかけているんだ。

パニックになってはいけない。
じっくりと、きちんと綿密に、計画を立てて先を見ながら どうすれば最善の方策かを、じっと考えるときが 今でなくて、では、いつなんだ?と 私は言っている。
今が、ラストチャンスだ。
もちろん、もっと、前に考えて行動に起こすことも出来た。
8月31日の、夏休み最後の日だ。
宿題をしなければ、明日が来るぞと言っている。

それは、先が見えていて、そして、そうすることがはっきりと自分や家族のために 良いことだと知っていた人間なら、そりゃあ、もっと早くに、行動に起こすことももっと容易だったろう。
私は、ずっと前から、そんな警告をしてきたけれど、あまり多くの人が信じてはくれなかった。
それでも、わずかな人が信じてくれた。そして、その人たちは、今、多分 私の事を思い出してくれていて、そして 大いに感謝してくれている。
家族と自分自身が、助かったのだから、これ以上の恩人はこれまでも、これからも出てこないだろうとまで、言ってくださる人もいる。
残念ながら・・・
わずかな人にしか届かなかったのは、私自身の力不足だったろう。
しかし、人は、自分の決めたことには、なかなか逆らえないものなんだ。

ほとんどの人にとって、私の話など、真剣に耳を傾けるに値しない 与太話ぐらいの価値でしかなかったのだろう・・・

だから、いまさら、何かを語りかけても、無駄にも思えるが、それでも 言わざるを得ない。

細かいことは さておいて、まずは家族の安全を 真剣に考えてほしい。
私の話が与太話で、それに騙されたとあとで 大笑いになっても、生きいればこその話 じゃあないか・・・