「松風庵日記」 心はいつもお茶日和  

後半の人生の楽しみ方見つけましょう!

これだけ覚えていればこまらないけれど

2014年06月21日 | お茶三昧


お茶のお点前は、お稽古をなさっていない方には想像できないほど、たくさんの数があります。

月三回の稽古に通っても、一年では一通り復習ができません。
ですから、時には「このお点前いつお稽古したかしら」になります。
すっかり忘れてしまっていて、
「このお点前初めてするみたいです」となる事も。
でも出席簿の稽古の記録を見ると、ちゃんと稽古しているのですよ。

お茶時の前に熱心に何度も練習したお点前なのに、
過ぎてしまうと、一年もたたないうちに、
「あんなにお稽古したのにねえ」となります。
「そうね。あの時は完全におぼえたとおもったのに」

「悟後の悟り」とか「悟後の修行」という言葉の有るように、
悟った後でも悟り続けることは難しいのです。
むしろそのあとのほうが大変なのです。

わすれないためには、やり続けることなのですね。

覚えることが目的だった稽古が、
することが目的になる。そんな気がしますが。

今「続き薄茶」を出来る方は復習しています。
お茶事にはなくてはならないお点前です。

濃茶と薄茶の「平点前」とこのお点前ができれば、
お茶事には困らないのですけれど、
沢山のお点前を稽古することも修行なのですね。
でも楽しい修行(時には苦しいかしら)で良かったですね。






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