「松風庵日記」 心はいつもお茶日和  

後半の人生の楽しみ方見つけましょう!

八十四歳のやる気スイッチはどこに

2014年06月27日 | お茶三昧


一時間半かかった「行の行台子」の稽古を終えて、
外を見ると、ベランダ越しに虹が見えました。

八十四歳で初めて体験する、風炉の「行の行台子」です。
道具をもって、膝退、足退など無理なのです。
片手はつかなくては立てません。
でも彼女は、できる姿で頑張ります。
時々「なさけないわね」とため息をつきますが。
それでももう諦めますとはけしておっしゃらないのです。

そんな姿に私も、どんなに時間がかかっても、何度でも
一緒に動きながら頑張ってしまいます。

新しいことが嬉しく、適当にやることは自分が許せない。
何処にそんなやる気スイッチがあるのでしょうか。

ずっと年下の私が、
「あと何年お茶をおしえられるかしらね」
と言ったりすると、
「何言っているのですか。米寿の祝いにお茶会で、
立礼でお点前をさせてくれるといったのは誰ですか。
私でもそこまで頑張るといっているのですよ」
と反対に発破をかけられてしまいます。
そうですね。まだまだ私がそんなことを言えませんね。
その前に、来年はお茶名を頂いて差し上げなくてはとも。

仕事を退職されてからのお茶修行です。
七十五歳を越えてから、許状を取りはじめられました。
一緒にいらしていたお友達が亡くなられてからです。
「覚える速度より、忘れる速度のほうが速いわね」なんてつぶやいても、
月に三回、ほとんど休まずいらっしゃいます。



大変なお点前を終えてちょっと一息。
「お薄の前に水菓子でもいただきましょう。」
四年前に亡くなった母の良い話し相手でした。
二人でいただくメロンに、そんなことも思い出しました。

やるきスイッチ、自分で入れたり、私に入れてもらったりして、
「目標まで二人三脚で頑張りましょう」
そう心に誓っているわたしです。





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