![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5b/b4/57569582d1536cb50e68f09d97826952.jpg)
朝5時半、道の駅「さんりく」出発、間もなく釜石市到着。
新日鉄が釜石市から撤退してもう10年近くになるだろうか・・・・・?、いやそれ以上かも・・・。
やはり街全体に活気が見られないような気がした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1c/c1/2f1d071956aaac86af0859b2c1a8121e.jpg)
街中を一通り廻ってみて、気がついたことだが、極端な表現をすれば、釜石の街は海から山に
向かうメイン道路1本があり、その道路沿いにどこまでも長く街並みが続いていた。しかし
これといってにぎやかな繁華街などはなさそうであった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/70/4d/a917854d66b4b50cfe0d9060e395bc02.jpg)
釜石港、停泊船はほとんど見られない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/56/d4/2d9dd8e291254ea172386a46c7d88274.jpg)
釜石市を後にして、再び陸中海岸を北上、寄せ波ばかりで、返し波がないという珍しい浪板海
岸に立ち寄る。
確かに波は引いていくが、そこに引き波が生じない珍しい波であった。天気がよかったことも
あり、暫くの時間、不思議な浪に見入ってしまった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/31/71/0cf93d5a15e07ea76658887e11a7df91.jpg)
四十八坂展望台に寄る。ここは大変眺めのいい所だった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6b/0a/0b1f79f8c0e86a198a185fc470ed5d00.jpg)
記念にパシッと・・・・
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1e/09/066f62db26890a6589ec14b179053520.jpg)
次に、宮古市に入る。
宮古港は木材関係の資材が目立った。港の中にある「シートピアなあど」を見学。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/72/b3/a166fb36ef52a95992826f7a645ab2ea.jpg)
宮古市は結構活気が見られた。駅前、駅、そして少し市内を廻ってきた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1f/93/ea4cc7715baa5b83a784c24a0a63474f.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1f/52/790ade6acf500eb00cadd5defeab8ece.jpg)
宮古駅待合室。中央駅にしては少し物足りなさを感じた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/27/9c/8ac2c918d9cc14d3049ad4646f1f435c.jpg)
「なあど」で食べた五目御飯と今が旬の花牡蠣セット、これで1300円・・・・?地方に来ると
どうしても食堂の値段が高そうな気がしてならない。寒河江市に洋風レストラン「クイジニ
エ」という所がある。ここではランチセット1250円でボリューム、味、センス、建物、インテ
リア、シェフ、すべて満足、かえって客のほうが値段に恐縮してくるほどである。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/65/72/a77ee210e031c931c2e240f93e302d4a.jpg)
宮古港から浄土ヶ浜に向かった。
天気がよくて湾内を巡る観光船に乗った。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/63/76/0a8cd4f52072c119c375e0bd95a23581.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0f/5d/30d6d6ac47cc0734e285701721fb711d.jpg)
観光船の発着場から数十羽のカモメがずーと船の廻りをついて来て、観光客の持ってる餌をも
らう。走ってる船から投げられた食パンを、口ばしで見事にダイレクトキャッチ、最初から最
後までニャー、ニャー、ギャーギーとうるさい位だった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/03/57/0859176fd3a2810a99ef2b2373b42235.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/52/7a/249a3906b994ee3b802e1657e8fca4da.jpg)
デッキにいた70歳くらいのおばさんからシャッターを押してもらった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/51/89/b24adca3b9405ea871c29d27f9a9505b.jpg)
観光船から降りて、いよいよ浄土ヶ浜に、7,8年前に来たのだが、少しも変わってはいなかっ
た。波もなく海面は穏やか過ぎるほどで、石灰岩の白い岩肌に這うように生えている松の緑、
そして海の蒼、まさにこの世の世界ではなく、浄土の世界であった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4f/da/66dd5f468f450149c5622fbc9e859723.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/55/fd/b75450b708fbfa21652e3501b38f8981.jpg)
それから更に北上、途中も、見事な景色の海岸線が続いた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/11/db/5296425a61613f1368d0407ccdb6a2a0.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2f/12/3801867587fb06625cf371043e21c305.jpg)
浄土ヶ浜を離れ、田老町、田野畑村を過ぎ、宿泊予定地の「のだ」に向かう。
夕方5時過ぎ、「のだ」到着。野田村という小さな村だった。私と一緒に泊った車は他に1台
しかなかった。
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道の駅とはいえ、もちろんレストランなどはなかった。早速夕飯の調達に街に出かけたが、食
堂、居酒屋、スナック、など一切なかった。仕方なく、道の駅にあった産直から手作り五目寿
司、向かいの鮮魚センターから貝、ヒラメの刺身を買ってきて、夕飯を食べた。
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その夜、家に電話をした。
そろそろ帰って来てもいい頃では・・・・と妻にやんわりと言われた。その言葉に、じわり
じわりと現実の世界に引き戻されそうな、いや~な予感がしないでもなかった。
明日、もう1日泊って帰る予定・・・・・とそう返事をしておいたが、その時はまだ何時帰る
と、決めていた訳ではなかった。
私の頭の中ではこのまま久慈市から更に北を目指すべきか、それとも今回はこの位が潮時か、
どちらを選択すべきか迷っていた。
八戸を経て青森まで行けば最低でもあと2泊はかかるだろう・・・難しい判断を迫られた。
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翌朝、車の屋根を激しくたたく雨音で目を覚ます。
この雨で、このまま更に北上することは止めにした。
ここまで600kmの走行距離だった。帰り、途中の盛岡で1泊し帰ろうと決め、「のだ」を
出発。
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昼ごろ、盛岡市に到着。
その前に、とうとう、今日中に絶対帰ってくるようにとの妻から「帰れ・・・・」コールがあ
った。
昨夜、親父の体の具合が悪くなり、救急車を呼ぶ呼ばないのひと騒動を起こしたとのこと。結
局は救急車は利用せず、夜間急病で診てもらったらしいが・・・・・。
これも一家の主がいないせい・・・・?のような言い方だった。
何時まで家を空けている・・・・・と、妻のきつ~いお叱りを受けてしまった。
それ位大丈夫、・・・とも言っておられず、結局、ここで私の夢もあえなく覚める・・・・・。
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盛岡市内を1時間ほど廻ってみた。市内の中心をまだ普通の大きさの北上川が流れ、トラス
橋が架かった風情のある街だった。
「やわらかに柳あおめる北上の岸辺目にみゆ泣けとごとくに・・・・・・・・」
石川啄木
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岩手ならではの広さを感じさせるような牧場が、所々に見られた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7d/9c/1c0ebb4762e8166c1e8d1117737fc9ff.jpg)
午後7時半無事我が家到着。
そして昨日午後、今度は又親父が顔から血を流して毛布を被って寝ていると、妻が騒いだ。
どこかで転んで、顔に怪我をしたようだった。加えて額あたりの頭が痛いと・・・。
早速市立病院へ電話、頭を打っている様子から市立病院では無理との返事だった。仕方なく
設備の整っている隣町の県立病院へ・・・・・。顔、頭、足、に擦り傷が、CT,レントゲン
検査結果は、脳、骨に特に以上はなし。
3日分の飲み薬と、金曜日、改めて具合を診る予約をして帰宅。
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一昨昨日、昨日と続いての一騒動でした。
遅かれ早かれ、今の私の立場では、一人だけそう長く心地良い夢を見続けることはまだまだ
時期尚早らしい。
それにしても、やっともらえた自分へのご褒美・・・・・・・・・・
僅か5日間の1人旅・・・。陸中海岸1人旅、38年間、これまでのサラリーマン生活で蓄積し
たストレスから少しは癒されたような気がする。
昭和23年生まれ、まさに「団塊の世代」の魁世代・・・・・・・・・・・
小、中学校は、1学年12クラス、私たちの学年は、教室の端から端まであまりに長く、小学生
ながらも、人数の多さに戸惑いを感じていた気がする・・・・・。
高校受験、大学進学、就職、そしてこれまでのサラリーマン生活・・・・・・・
結婚、家庭、子供の教育、そしてまた子供の結婚・・・・・と世代や時代は違っても誰もが同
じ道の繰り返し・・・・・・ではないのだろうか・・・・・・・と、ふと思った・・・・?
再び夢見る機会を楽しみに・・・・もう少し心の休養をしてみたい・・・・・・・・・・・・・・・・・終わり