ミュー ・ 百花春至為誰開

月山・葉山・野菜つくり・短歌・スケッチ   初夏の朝日連峰&果樹園 (寒河江市)

かっこう&ショパン

2008-05-25 | Weblog
ピアノの詩人 ショパン「ピアノ協奏曲第1番ホ短調」を聞きながら書いている。

人魚と青年の悲しい恋物語、映画「スプラシュ」の中で挿入歌として流れ、韓ドラ「天国の階段」で、第2楽章の優しいメロディーが流れる。

第1楽章は私にはモーツアルトと同じにしか聞こえてこない。

私の音楽知識は所詮そんな程度でしかない。

40代~ずっとイージーリスニングとしてクラシック音楽を聴いてきたが、そのほとんどは、バッハ、モーツアルトで、なぜか2,3年前からショパンに惹かれている。ブラームスはまさに「ブラームスはお好き?」の通り難しい。

幻想即興曲第4番変ハ短調が1番の好み。続いてノクターン変ホ長調、遺作変ハ短調が好き。

クラシックの流れとして、バロック→古典派→ロマン派と私の嗜好も一応時代の流れと順応しているようだ。

神童と言われたモーツアルトを季節に例えると春、父と呼ばれた老練なバッハは秋、そしてベート-ベンは難しすぎて、感動の沸かない凍えそうな冬。

躍動感あふれる命を感じさせる「鱒」を作曲したシューベルトは夏、そしてショパンもロマンチックで優しいメロディーからして季節は夏。と、勝手に私流に解釈している。

今日のタイトル「かっこう&ショパン」

今朝、神社の杜のてっぺんから、今年初めてかっこうの鳴き声が聞こえてきた。

「カッコーー・カッコーー・カッコーー」

かっこうは夏鳥といって5,6月にかけ、東南アジアから日本にとんで来て、産卵し、秋に再び南に帰っていくそうだ。

「夏を呼~ぶ・森のこ~え」と「かっこう」の歌詞にもあるように、あの透き通った甲高い鳴き声を久し振りに聞いて、季節が春を通り越していくのが感じられた。

そんな訳で急に夏の季節のショパンを思い出す。

天才作曲家といわれる人はどうも皆、夭折するらしい。

モーツアルト35歳、シューベルト31歳、そしてショパン38歳である。

彼らがもう少し長生きしていたら、もっともっと素晴らしい音楽を残してくれたのにと思うと少々残念だ。

私は間もなくすると彼らの倍も生きていることになる。

人の一生で出来ることは、生まれた時から運命によって決められているのかもしれない。

彼等は決められた短い命で、やらねばならぬことすべてを終わし、足早に駆け抜けて逝っただけなのかもしれない・・・・・・・・。