早期リタイア&移住生活

早期退職し信州へ移住しました。呑んで、走って、耕して、作って、野鳥を眺めて、自然を楽しむ日常を綴ります。

昔々のことですが・・・ワインエキスパート受験記

2021-03-27 | 資格

かれこれ10年以上前、ワインを飲むだけではなくて、もう少し知識が増えるとたのしいかな、と思い、勉強してみました。友人がソムリエ試験を受けるのに、何か参考になる情報はないかという話があったので、思い出して書いてみることにしました。10年前の話なので参考になるかどうかは?ですし、そもそも、制度が変わってしまった国もある。イタリアのDOCGなんて今は70銘柄以上あるようですが、私が勉強したときは44銘柄でした。2倍近いですね、恐ろしや。

そもそも、最初は資格試験を受けることは想定しておらず、ただ楽しく吞むために色々知りたい、というのが目的だったので、独学ではなくてワインスクールに通いました。出不精のワタシにピッタリのところ・・・・通勤途上の駅近に個人のワインスクールを見つけ、ワインを楽しむ入門講座に行ってみたのが始まりで、多くても6人という少人数の講座だったのも私好み。少人数だと疑問に思ったことを質問するのに「勇気」がいらないし、とてもアットホーム。しかもその日学んだワインを試飲するのも楽しい!ということで、すっかりそのワインスクールが大好きになり、入門講座が終わったところで、ソムリエ・ワインエキスパートの試験対策講座にまで手を出してしまった、という流れです。ちなみに、その年のソムリエとエキスパートの試験範囲の違いは(確か)オーストリアを含むか否かだったので、ソムリエもエキスパートも同じ講座を受講していました。

ということで、独学ではなかったのですが、ワインスクールで学ぶことで、時間の節約にはなりました。テキストもわかりやすくまとめられているし、語呂合わせも自分で考えるのもいいのですが、やはり既に用意されていると便利。語呂合わせは試験用だろ、ワインを愛するためには邪道じゃ?と思われるかもしれませんが、試験に関係なく、結構役に立っています。例えばブルゴーニュで・・・マル・フ・ジ・モレシャン・ヴ・ヴォー・ニュイ、とつぶやきながらワインカントリーを南下していったり・・・シャンパーニュでは「デブでオイリーな・・・」という感じです。

「マル・・ジ・モレシャン・ヴ・ヴォー・ニュイ」

「・・モレシャン・・」

ワインスクールに通えば情報が整理されたテキストでインプットしてくれますが、独学の場合、最初からソムリエ協会の本を読み始めるとおなか一杯になってしまいそうな気がします。まずは過去問に目を通して、どのあたりが論点かを理解してから、ソムリエ協会の教本を読むのがお薦め。もちろん、簡単にまとめられたテキストを調達すると、より理解しやすいのではないかと思います。もちろん、時間があれば教本をじっくり読むのがベストです。

私自身は、ワインスクールのテキストにプラスして、通勤時に読めるような参考書と過去問を用意し、更に電車の中では受験生のように単語帳もめくっていました。この「30日間ワイン完全マスター」はなかなかうまくまとめられていたので、いまだにワインを飲む時、選ぶ時に疑問があるときは開きます。これは2010年のですが、現時点で「30日間ワイン完全マスター 2020 (Winart Books) 単行本 – 2020/4/23」というのが出ていますね。もちろん、30日間ではマスターできないです。

過去問は↓これを使いましたが、通勤時に持ち運びやすいという観点だったので、もっといいのがあるかもしれません。

2次試験向けの試飲は出来ればワインスクールなどを頼るのがお薦め。試飲のコツがわかるし、同じワインの香りを嗅ぎながら「●●の香りがしますね」と言われると、香りは分かるけど何の香りかな?と思ったものの答えがその場でわかる。「××の香りもしますか?」と確認できるのもスクール(規模の小さいとこに限るかもしれませんが)に通うメリットです。こういう香りを感じたらこの品種、というのを自分なりに整理し、その品種の時は回答欄のこことここにチェックする、というお決まりのパターンを身に着ける。ここは試験用に割り切るのがいいと思います。

私の場合、自宅では単一品種のワインを数種類用意し、試験前は毎日ブラインドで家族に出してもらっていました(その頃の冷蔵庫のポケットはワインでいっぱい)。それでも、自分で調達しているのだから意外なものは出てこないのが難点です。なお、同じブランドの品種別の方が特徴が取りやすいと聞いたので、リーズナブルで調達しやすいもので実践していました(例えばコノスルとか)。そういえば、神楽坂のワインバーでブラインドテイスティングさせてくれていたので、そこに通ったこともありました。ただ飲みたかっただけ、かもしれませんが。ちなみに、本番のテイスティングで「テンプラリーニョ」をあてられたのは、ちょっと嬉しかったです。

尚、私が受験したときは、ワインが4種類、その他の酒類が2種類でした。「その他の酒類」はグラッパとかカルバドスとかですが・・・これを自宅で相当量揃えるのはなかなか難しいので、やはりスクール頼みかもしれません。10年前にもソムリエ試験用の試飲セットを販売しているサイトもあったので、活用するのもいいと思います。

あと、これは↓テイスティングワインを選ぶ時に参考にしましたが、余力があればのレベルです。

その他、料理とのマリアージュについては、知識として定着させるのは実際食べてみることだと思います。リースリング×キッシュロレーヌ、コンテチーズ×ジュラのワインなど。試験と関係なく自分も楽しめるし、これからの人生を豊かにしてくれると思います。

#時代の違いもさることながら、ソムリエ試験には論述や実技があるので、筆記と試飲の部分だけの参考程度に。