早期リタイア&移住生活

早期退職し信州へ移住しました。呑んで、走って、耕して、作って、野鳥を眺めて、自然を楽しむ日常を綴ります。

移住先の選択 災害について・・・

2018-09-07 | 移住
まず最初に、北海道で発生した地震で被災されました皆様に、心よりお見舞い申し上げます。

関西の台風被害のニュースを終日見ていた翌日に発生した北海道の地震、本当に思いもしなかった、という気がします。もちろん、関西の台風と地震は全く関係ないのですが、台風のニュースを「大変なことが起こったなあ」と思って見ていた北海道の皆さんにとって、まさか、の出来事だったと思います。本当に、日本中(もちろん世界中)何が起こるかわからないと思って暮らさないといけないなあと感じました。

今回最大深度7となった厚真町、実は、知人が移住先として選んだ町でした。新築して移住し4年ほど過ぎたところで「遊びに行きますね~」と話していたものの町の名前までは聞いていませんでした。しかし、なんとなく札幌まで仕事に通えるところ、苫小牧の近くっぽい、北海道だけど豪雪地帯ではない、と話していたことから、ニュースをみて震源に相当近いんじゃないか、と思ってLINEで連絡を取ったところ、正にその町だったのです。

幸いすぐに連絡が取れて無事が確認できたのでほっとしましたが、道は土砂崩れで陸の孤島になっている、とのこと。その後のニュースでは断水も続いているようです。自宅は太陽光発電なので昼間は電気でお湯が沸かせる、テレビは車の中で、と。その話を聞いて、まずは自分の車のガソリンを満タンにして、ランタンの電池を確認し、まだまだ電池が残っているスマホもフル充電しました。

私自身、移住先を決める際に南海トラフ地震と富士山の噴火はうっすらながら考慮しましたが、その他はあまり考えていませんでした。もちろん、阿蘇を視野に入れていたころに熊本地震が起こったので阿蘇には移住しませんでしたが、これからどこで何が起こるか、細かいことを考え出すと何もできない気もします。厚真町を選んだ知人もこんなことになるとは夢にも思わなかったと思います。

私の選んだこの町は浅間山噴火による被害が想定されています。警戒レベルが2から1に引き下げられたとはいえ、噴火を想定しておかなければならないのは確かですし、先日浅間山の前の石尊山に登った際に中腹にある「血の滝」を見て、浅間山が活火山である、と再認識したところです。

※浅間山の中腹から湧出する鉄分を多く含んだ透明な地下水が、空気に触れて酸化し赤褐色を帯びて流れています。洪水の後のようですが、平常時からこのように濁っていて、その名も「濁川」。

2011年の震災の時に東京の家には非常用持ち出し袋を準備しましたが、何年も中身を更新しておらず、長野の家には持ち出し袋さえない。今一度、災害対策を徹底しなければと思った出来事でした。

高速道路を使わないという選択

2018-05-09 | 移住
昨日、東京へ車で移動することになり、平日だし時間はたっぷりあるので下の道で帰ってみることにしました。
前回高速バスの移動の際、大渋滞に巻き込まれ7時間半もバスに座ってたのだから、下の道で4時間半といってもなんとかなるような気がしたわけです。
以前も書きましたが、軽自動車での高速走行はとっても大変なのです。80キロくらいが一番いいスピードなのだけど、そのスピードだと周りが許してくれない感じで追い立てられるし、坂道となるとまた大変。高速走行の4時間半と比べると一般道の4時間半の疲れは半分じゃないかなと。

高速道路との違いはSAがあるかどうか。今は道の駅というのがあるのでトイレ休憩などには便利ですが、自分のルート上にないと無駄な動きをしてしまいます。せっかく下の道なので富岡製糸場でも行ってみようかと思いましたが、ちょっと寄るには入場料高すぎ(笑)と思い、甘楽のこんにゃくパークとやらを休憩地点としました。長野の家から60キロ弱のところで全行程の1/3くらいの地点です。あとは、ルート上にホームセンターなどが結構ありそうだったので休憩したくなったらそこを使おうと決めました。

まず最初の山は妙義山越え。昨日は軽井沢周辺が濃霧でその濃霧にはひやひやさせられましたが、これは高速道路でも同じこと。まあ、なんとか突破しました。そのあとは正しいかどうかはさておきカーナビの言う通りに横川を経由してこんにゃくパークへ。1時間半くらいで到着しふらっと休憩して後行程へ。

今回走ってみて改めて気づいたこと。高速走行だとCDを聴いていても音が聴こえづらいのですが、一般道の低速走行なので音楽を楽しみながら行けます。そこで思い出しました。大学時代に長崎から福岡まで130キロをよくドライブしてたなあ、と。貧乏学生なので高速なんか使いません。その頃のドライブを思い出して、あ、無職ってことは貧乏主婦なんだった、同じじゃないか?!と、ちょっと懐かしくなりました。

東京に近づくルートは検証が必要ですが、休憩含め5時間半・160キロの旅、なかなか楽しめました。渋滞さえしなければ、あと危ない人さえ歩いていなければ、悪くないです。
低速走行でのんびりだったので気分はこんな感じ↓

就農入門

2018-04-27 | 移住
せっかく長野に住んだので、自分に農業の才能があるのかどうか?体験研修を受講することにしました。
義母が田舎で家で食べるくらいの野菜はすべて自給自足しているのですが、トマトを作りたいと話をしたら「あなたには無理よ~」ってな感じで軽くいなされました。いや、本気で教えてほしかったんですけど・・・(涙)
でも、身内から教えてもらうのはお互い甘えとかわがままとか出るのでやっぱりやめた方がいいですね。

ということで、長野県農業大学校で実施している入門研修を1年間受講することにしました。1年間といっても、月に1回1泊2日で4月から11月まで。対象者は移住希望者、移住者、定年退職者など、となっていて退職者が多いのかとおもいきや、行ってみると予想以上に若い人たちがいました。しかも、予想以上に入門というよりも既に親の畑があって、とか、妻の実家が長野で、とか、目標が定まっている人が多いようです。また、1泊2日とはいえ通えれば泊まる必要はなく、我が家は片道30分なので通うことにしましたが、半分以上が宿泊で関東一円から、一番遠いご夫婦は大阪からでした。

内容は本当に体験程度なので、この研修を受けて自分が何をやりたいか決めたらもっと専門的な研修や里親制度のようなもので2年ほど修行を積んで独り立ち、となるようです。ちなみに、今日はジャガイモの定植を行いましたが家庭菜園でもやれそうな予感・・・甘いかな。桃の摘蕾の予定もありましたが、今年は温かすぎて摘蕾は既に終わっていました、残念。午後は近くのイチゴ園の視察。イチゴ園のご主人は55歳で某大企業をやめて1億出資して(1億補助を受けて)イチゴ園を始めたとのこと。農業以外の仕事をしていた人が農業に携わる場合、データの分析や販売手法や集客法など、これまでの経験はいくらでも役に立つので期待しています、とのお言葉でした。

この研修定員25名で今回は20名、一回単位の参加もOKなのでこれからでも今後の回に参加することは可能かもしれません。。。要確認ですが。
https://www.pref.nagano.lg.jp/nogyodai/boshu/kenshubu/agriturnh25/nouarukurasi27.html


移住先候補としての南会津

2018-02-19 | 移住
移住先候補がいくつあったんだ、と言われそうですが、南会津も候補の一つでした。ちなみに、南会津には親類がいるので、縁もゆかりもあります。

南会津のいいとこひとつめは、私の中で必須条件の「夏涼しい」こと。同じ会津でも会津若松は夏とても暑くなります。しかし、南会津は少し高原になっているのと、緑が多いから?東京が熱帯夜の時期でも、夜は薄い掛布団が欲しくなるくらいの気温になりますし、立秋を過ぎると更にすーっと涼しくなり、昼間でも肌寒さを感じるくらいです。
そして、いいとこふたつめは日本屈指のド田舎であること。10年以上通っていますが、全然緑も減りません。緑が目に痛い、を実感できます。

こんな田舎にもう30年以上も続いているマラソン大会があります。その名も「ゴーマン杯」。ボストンマラソン、ニューヨークシティマラソンで優勝したゴーマン美智子さんが小中学生時代を過ごした南会津町舘岩地域で毎年10月に開催されています。このマラソンにも10年くらい通っています。いつかは米国在住のゴーマン美智子さんがスペシャルゲストとして来てくれるのではないかと期待していたのですが、残念ながら2015年のゴーマン杯直前の9月に亡くなってしまいました。
その舘岩地域の湯ノ花温泉や木賊温泉は、これまた素晴らしいひなびた温泉です。ここに住んで毎日この温泉につかって過ごせたらツヤツヤで長生きできそうですし、私が日本で一番美味しいと思っているソバやもあります。イワナのフルコースを食べさせる民宿も大好きです。

こんな縁もゆかりも思い入れもある南会津ですが、雪深いのだけが難点です。この地域は屈指の豪雪地帯、歳をとったら多分無理でしょう。除雪車は来ますが、自分の家の敷地内は自分で除雪しなければなりません。南会津の物件もいくつか見に行きましたが、夏だったからよかったものの、ん?ここは誰が除雪するの?という坂道があり、断念しました。



断念はしましたが、忘れられないのは南会津特産の南郷トマト。このトマトも日本一美味しいと思っています。そもそも、トマトとワインがあれば生きていける私としては、このトマトを手に入れるためだけに、これからも夏は南会津に通います。

移住先候補としての小豆島

2018-02-16 | 移住
以前から、リタイアしたら東京からは離れる気満々だったので、いろんなところを移住先候補としてウォッチしていました。その一つが「小豆島」
理由はワインが好きだからオリーブの島に暮らしてみたい!あわよくばオリーブ育てたりして・・・。そして、瀬戸内海ってちょっと地中海っぽくていいんじゃない?!温暖そうだし・・・移住=リタイアした後の楽園生活だと思っていたので本当にイメージだけで夢を膨らませていたのでした。

百聞は一見にしかず、一回行ってみよう!ということになり、2016年5月に小豆島オリーブマラソンに合わせて訪問することにしました。
小豆島といえばオリーブと二十四の瞳、そのくらいは知っていましたが、まずそれ以外をほとんど知らないことに気づきました。ごま油のかどやが小豆島が発祥だったこと、醤油の街であること、名産ですから醤油ソフトクリームもちゃんとあります。そして、マラソンのゴール後に初めて食べた小豆島そうめんが、それはそれは美味しかったのです。醤油の街ですから、ツユが美味しかったのもあるかもしれません。

そして、残念ながら予想していたほどのオリーブの島ではないことにも気づきました(涙)。イタリアの八百屋で量り売りしていたオリーブがとても強烈だったので、このオリーブの島ならばきっと量り売りしてる、と期待していたのですが、そんなものには出会えませんでしたし、お土産屋でスペイン産のオリーブオイルが売られていたことにがっかりしました。もちろん、小豆島産のオリーブオイルも販売されているのですが、希少価値があるのでしょう、小さいのに高くてがっかり。オリーブがたわわになる地中海の島、のイメージはもろくも崩れ落ちたのでした。
誤解のないように書いておきますが、日本の中では十分オリーブの島です。私が勝手に期待しすぎていただけなのだと思います。

そんなものにこだわらなければ、醤油も佃煮もそうめんも、本当に地場の産業がしっかり守られている素敵な島で、そうめんや醤油をお取り寄せしたりするくらい小豆島のファンになりました。
数日の滞在だったので一面だけしか見ていないのかもしれませんし、もちろん、移住してオリーブを育てている方もいらっしゃいますので、違うタイミングで訪問して違うエリアを回っていたら話は違ったのかもしれません。しかし、第一印象って重要だと信じています。ピンとこなかったのならば次!そのうちまた思いは戻るかもしれません。

ということで、一旦、小豆島は候補地として保留にしましたが、今回このエンジェルロードの写真を見ていたら、また行きたくなってしまいました。実は小豆島を忘れられていないのかもしれません。。。