早期リタイア&移住生活

早期退職し信州へ移住しました。呑んで、走って、耕して、作って、野鳥を眺めて、自然を楽しむ日常を綴ります。

初めて知った「蛇篭」のこと

2018-02-23 | 家づくり
今回の家づくりの中では初めて知ったものや初めて買ったものが色々あります。
買ったものとしては、チェーンソーや斧の他にトンボ・・・学校のグラウンドの整備に使うようなものです。一般個人が持つものとは思っていませんでしたが、土を均すにはトンボは便利なアイテムです。そして何の整備もしていない土地はちょっと掘ると石ころが山ほど出てきます。掘るためのツールとしてはつるはし、これも普通の家にはいらないものかもしれません。ただ、トンボもつるはしもネットで売っています。ということは、それなりに需要があるということですね。

しかし、「蛇篭」というのはなかなか一般の人が購入するものではないようです。そもそもこの「蛇篭」。そんな名前とは知りませんでした。道路脇の土留めに使われているのを見たことがあるくらい・・・というよりも、気にしてみるようになったら色んなところで使われていた、というのが正直なところです。ただ土木工事を生業とする方が主に使うものでホームセンターに売っているような代物ではなく、ネットで検索しても公園や土手の工事の事例が出てくるくらいです。

うちの庭は傾斜していて駐車スペースの端に土留めが必要なので、主人がこの蛇篭を使おう、と言い出しました。
この玄人ツールの蛇篭ですが、ネットで個人向けに販売されている業者さんを見つけました。蛇篭=「ガビオン」が個人向けに「おしゃガビオン」・・おしゃれなガビオン?・・・という名称で販売されているのです。
お願いすれば使いたい寸法に合わせてカットしてくれます。組み立ては、形を整えるために針金を用いたりという工夫は必要ですが工作の好きな人ならば大丈夫でしょう。この中にある程度の大きさの石を入れて強度を保ち、土留めにするのですが、石は敷地内からゴロゴロでてきますから調達の必要はありません。この石も大きさをそろえたいとか、土留めじゃなくて表に出る部分・・・例えば門柱に使いたいからカッコいい石がいい、と思えば販売もしてくれるようです。
実は、駐車スペースを外注しようと見積もりを取ったら、松竹梅の提案もなく一本100万、と言われDIYすることに決めました。このおしゃガビオンのおかげで1/10以下の費用で駐車場は無事完成しました。稼働費は別ですが、これもレジャーとして楽しめばタダですね。



あ、そうそう、読み方は「じゃかご」です。

長野の不思議

2018-02-21 | 信州
長野に住んでみて初めて気づいたことがいくつかあります。その中で気になる順に2つ。

●長野ではなく信州という
例えば長野県の人が初めてオリンピックの金メダルを取ったとすると信州初の金メダル獲得!といいます。
これは住んでいる地域によっては「長野」というのは「長野市」のことだ、と思っているからなのかなと思っていたのですが、NHKのアナウンサーがそういうのだから、住んでいるエリアとは関係ないようです。
最初はとても違和感があり、信州ってもしかして長野とどこか(例えば山梨の一部とか)をまとめた地域のことを指しているのか?と思いましたが、やっぱり「長野県」のことを指しています。

こんな呼び方をする県は他にありますか?
前回、会津の話をしましたが、会津の人も「福島」という言葉には違和感があり、福島というのは福島市のことを指している、という印象があるのだそうです。しかし、それでも、福島県全体のことを指すときに「会津」とは言いません(そもそも県全体を指していない)。信濃の国、だったらありそうな気がするのですが、長野の人が言う「信州」=全国の人が言う「長野県」、というのがいまだに腑に落ちていない私です。

●天気予報のページ数がすごい
地方のニュースを見ていると天気予報が細かくなるのは普通の話ですが、長野県(・・・ここも信州というべきでしょうか)の天気予報の細かいこと細かいこと。でも、暮らしているとそれは当然のことだとわかりました。大きなくくりでいくと、北部・中部・南部という天気予報もあるのですが、この天気予報では自分の住んでいる地域はどれも参考になりません。どれかに近い、というのもないのです。標高が変わると同じ中部でも気温は全く違うし、山を一つ越えると天気も全然違います。面白いのは、長野を取り巻くすべての県の天気が表示されると、一番近い県の天気が北部・中部・南部、という天気予報よりもよっぽど参考になることです。



長野の不思議、あ、「信州」の不思議はまだまだ蓄積されていきそうです。

移住先候補としての南会津

2018-02-19 | 移住
移住先候補がいくつあったんだ、と言われそうですが、南会津も候補の一つでした。ちなみに、南会津には親類がいるので、縁もゆかりもあります。

南会津のいいとこひとつめは、私の中で必須条件の「夏涼しい」こと。同じ会津でも会津若松は夏とても暑くなります。しかし、南会津は少し高原になっているのと、緑が多いから?東京が熱帯夜の時期でも、夜は薄い掛布団が欲しくなるくらいの気温になりますし、立秋を過ぎると更にすーっと涼しくなり、昼間でも肌寒さを感じるくらいです。
そして、いいとこふたつめは日本屈指のド田舎であること。10年以上通っていますが、全然緑も減りません。緑が目に痛い、を実感できます。

こんな田舎にもう30年以上も続いているマラソン大会があります。その名も「ゴーマン杯」。ボストンマラソン、ニューヨークシティマラソンで優勝したゴーマン美智子さんが小中学生時代を過ごした南会津町舘岩地域で毎年10月に開催されています。このマラソンにも10年くらい通っています。いつかは米国在住のゴーマン美智子さんがスペシャルゲストとして来てくれるのではないかと期待していたのですが、残念ながら2015年のゴーマン杯直前の9月に亡くなってしまいました。
その舘岩地域の湯ノ花温泉や木賊温泉は、これまた素晴らしいひなびた温泉です。ここに住んで毎日この温泉につかって過ごせたらツヤツヤで長生きできそうですし、私が日本で一番美味しいと思っているソバやもあります。イワナのフルコースを食べさせる民宿も大好きです。

こんな縁もゆかりも思い入れもある南会津ですが、雪深いのだけが難点です。この地域は屈指の豪雪地帯、歳をとったら多分無理でしょう。除雪車は来ますが、自分の家の敷地内は自分で除雪しなければなりません。南会津の物件もいくつか見に行きましたが、夏だったからよかったものの、ん?ここは誰が除雪するの?という坂道があり、断念しました。



断念はしましたが、忘れられないのは南会津特産の南郷トマト。このトマトも日本一美味しいと思っています。そもそも、トマトとワインがあれば生きていける私としては、このトマトを手に入れるためだけに、これからも夏は南会津に通います。

移住先候補としての小豆島

2018-02-16 | 移住
以前から、リタイアしたら東京からは離れる気満々だったので、いろんなところを移住先候補としてウォッチしていました。その一つが「小豆島」
理由はワインが好きだからオリーブの島に暮らしてみたい!あわよくばオリーブ育てたりして・・・。そして、瀬戸内海ってちょっと地中海っぽくていいんじゃない?!温暖そうだし・・・移住=リタイアした後の楽園生活だと思っていたので本当にイメージだけで夢を膨らませていたのでした。

百聞は一見にしかず、一回行ってみよう!ということになり、2016年5月に小豆島オリーブマラソンに合わせて訪問することにしました。
小豆島といえばオリーブと二十四の瞳、そのくらいは知っていましたが、まずそれ以外をほとんど知らないことに気づきました。ごま油のかどやが小豆島が発祥だったこと、醤油の街であること、名産ですから醤油ソフトクリームもちゃんとあります。そして、マラソンのゴール後に初めて食べた小豆島そうめんが、それはそれは美味しかったのです。醤油の街ですから、ツユが美味しかったのもあるかもしれません。

そして、残念ながら予想していたほどのオリーブの島ではないことにも気づきました(涙)。イタリアの八百屋で量り売りしていたオリーブがとても強烈だったので、このオリーブの島ならばきっと量り売りしてる、と期待していたのですが、そんなものには出会えませんでしたし、お土産屋でスペイン産のオリーブオイルが売られていたことにがっかりしました。もちろん、小豆島産のオリーブオイルも販売されているのですが、希少価値があるのでしょう、小さいのに高くてがっかり。オリーブがたわわになる地中海の島、のイメージはもろくも崩れ落ちたのでした。
誤解のないように書いておきますが、日本の中では十分オリーブの島です。私が勝手に期待しすぎていただけなのだと思います。

そんなものにこだわらなければ、醤油も佃煮もそうめんも、本当に地場の産業がしっかり守られている素敵な島で、そうめんや醤油をお取り寄せしたりするくらい小豆島のファンになりました。
数日の滞在だったので一面だけしか見ていないのかもしれませんし、もちろん、移住してオリーブを育てている方もいらっしゃいますので、違うタイミングで訪問して違うエリアを回っていたら話は違ったのかもしれません。しかし、第一印象って重要だと信じています。ピンとこなかったのならば次!そのうちまた思いは戻るかもしれません。

ということで、一旦、小豆島は候補地として保留にしましたが、今回このエンジェルロードの写真を見ていたら、また行きたくなってしまいました。実は小豆島を忘れられていないのかもしれません。。。


薪ストーブにエコファン導入

2018-02-15 | 薪ストーブ

前回薪ストーブ導入について書きましたがその続編です。
covacoは平屋で吹き抜けやロフトもなく天井もそんなに高くありません。従って、温かい空気が上から降りてこない、ということはありません。それでも、この狭い範囲でも天井近くが床付近よりも温かくなるのは当然なので、少し空気を攪拌できないかな、と思い始めました。
(covacoの公式HP:http://www.freeq.jp/WORKS/COVACO.html)

だからってこの低い天井にシーリングファンをつけても邪魔なだけ、サーキュレーターは小さいとうるさい、大きいと邪魔・・・そこで調べていて「エコファン」という面白いものを見つけました。
薪ストーブの上に置く→下側で熱され上側の放熱板で冷やされる→その温度差によって電流発生→その電流でモーターを回す、のだそうです。細かい仕組みはさておき、ストーブの上においておけばよい、電源がいらない、静か、という点で非常に私好み。
我が家のストーブはskanthermのelementsという縦長のタイプでストーブトップが狭いので、そこに乗る小さめのエコファンを購入し設置しました。

いつも通り、焚き始めると80度くらいで音も出さずに回り始めました・・・これがまた健気でいい感じです。最高はストーブトップの温度350度までと書いてありましたが、我が家ではそんなに高温になるまで焚くことはないので問題なさそうです。そして、200度くらいになって近くに行くと熱風を感じますので、それなりの効果はあるんじゃないかと思います。熱風を感じる時点でも気になるような音はしないのでいい意味で存在感なしです。



ちなみに、前回述べた薪消費量についてはストーブの燃焼方式や燃焼能力はもちろん、温めたい部屋の広さや吹き抜けの有無、家の断熱性にも左右されます。あとは暑がりさんと寒がりさんでは目標とする室内温度も違うかと。暖かい部屋で半そでで過ごしたい方と、ほどほどでセーターを着て過ごす方では当然薪の消費量には差が出ます。きっと、シーリングファンやエコファンのような補助ツールを導入しているかどうかも影響してくるでしょう。余談ですが、自分で薪を割るのであれば入る薪の長さも重要で、短い薪しか入らないストーブだと玉切りと薪割の回数が増えてしまいます。しかし、それもレジャーと思えば・・・(笑)