今年発行された村上春樹の新刊「街とその不確かな壁」を読んでみました。都会に住んでいると新刊は平気で100人待ちになるのですが、ここは競争率が低い(といっても、最近は5人待ちとかあります)ので、早々に借りることができました。
この小説、全く知らずに借りたのですが、1980年に執筆した中編小説を新たな構想で書き直した作品なのだそうです。私はハルキストではないので(?)第一章でくじけそうになりそうだったのですが、頑張って読んでいたら第二章からは読みやすくなりました。そして、第二章で登場する福島の町の描写が、かなり具体的。だけど、Z**町とぼやかされている。これが春樹流のようですね。
①東京からZ**町までの旅は・・・朝の九時に東京を出て、現場の駅に到着したのは午後二時近く
②東北新幹線で郡山まで行き、そこから在来線で会津若松まで行って、ローカル線に乗り換える
③町の駅前には小さな広場があり、タクシー乗り場とバス乗り場があった
で、親類が住んでいて頻繁に訪れる町に近そうだなあ、と思ってネット検索したら、正に舞台となった図書館はがその「南会津町」の図書館のようだということで、近くに行ったついでに立ち寄ってきました。
①と②で2つの町に絞られるようですが、もうひとつの町にはタクシー乗り場とバス乗り場がない(笑)、ということで、舞台は南会津町立図書館らしい、とファンと地元では盛り上がっているようです。地下室や薪ストーブがある古い建物でもなく町の施設の一部に図書館がある、というものなので素敵な写真が撮れないのは残念でした。
↓こんな感じで図書館もなんとなく(笑)盛り上げています。地方局ではテレビでも取り扱っていました。
↓ちなみに、この町、駅前にバス乗り場やタクシー乗り場はあるけど、むっちゃ田舎です。
おわり
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