天井回転の怪～リハビリその１・風景～

その昔　大学生だった頃・・・渡辺淳一センセの小説で
「心中の生き残りは　最初に必ず　羊羹を食べたがる・・・」というような表現がありました
・・・この通りの表現だったかは　全く不明・・・でも　胃洗浄で胃を空っぽにされた人が
甘いものを食べたい・・・というのは　理屈だったと思います

入院中　夜中に点滴受けながら　じ～っと「退院したら　何食べようかなあ・・・」と
ぼや～っと考えてました　
うっかりしてて　阪神はすかっと負けるし・・・ホンマに（←愚痴）

生クリームどっさ～・っとかかった　甘甘ケーキ！と　即座に浮かびました
病院食が　まずい　美味しいでは　なく
とにかく忙しかったし　わっせわっせと点滴も入るから　ほとんど食欲もなかったワケです

テレビを一晩中つけながら（小鳥がぴちゅぴちゅ鳴くような　小さな声でつけっぱなし！）
「ケーキ日記」のブログ見たり
「ベルグの4月」のＨＰ見たり　して・・・「う～む」と楽しみにしていました

「帰り　迎えに行こうか」
「要らない　そんな人　おらん」（→結果　半数位の人は　お迎え車でした・・・とほほのほ）
「一人で大丈夫？聖路加の時は行ったよ」
「うむっ！要らないっ！」（→あの時とは　病気が違う・・・別の意味でへろへろだったのだ）

桜木町まで　車窓実験してみたかった・・・朝から晩まで眩暈のリハビリしてたけど・・・治ったのか？と自信もなかったのです
目回ったら　病院へ戻ってやる！・・・そんなヤケクソ気分でしたね～本当にしんどかったんだもん
結果・・・大丈夫だった！ぱりっ！と　港の見える丘公園や横浜の赤れんが倉庫　などなど　よ～く見えました　目は回らなかった
でも　目ばっかりぎちぎち開けてたから　疲れて・・・あざみ野で「ケーキ」買って　タクシーで帰宅しました

　期間限定モンブラン

　ババという名のサバラン
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「ババ２個ください」ぷっぷ
美味しかったけど　美味しいと感じなかった・・・体調はまだ戻ってなかったかも～
小さなケーキで　いつもなら「小さい！２個＝１個か！」とぼやくとこ・・・でも　食べても食べても終わらない感じでした

「ちゃんと毎日リハ＝リハビリしてくださいよ・・・また　回りますよ」
「は～い　先生どうもありがとう！だす」・・・（ちょっと休憩してからね）

眩暈リハは　死ぬまで続くのさ・・・以下　また　つづく

2週間で　体重は戻り　腹も戻りました
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