娯楽なんだもの

2008-11-02 12:46:57 | 日記風
 芝居とは何だろうと考える。

 例えば死にかけている人の前で芝居は何ができるのか?
 そんなことがこの数日頭をよぎります。

 大切なのは医者や医療。そして暖かく手を握る愛する家族の存在でしょう。
 それ以上のものがあるとは思えない。

 けれど、非常事態の中で芝居は何らかの役割を果たしてきたのだと思うのです。

 人は温かさ、冷静な医学のみがあれば生きながらえるものじゃない筈だ。
 
 簡単な答えと言えば、昭和の時代、歌手や役者が兵隊さんの所へ慰問に行ったという話です。
 死にかけていると言うこととは違いますが、死を前にして前線に赴く前に人々に一時の娯楽を与える。一時現実を忘れてもらう。

 今も災害があった地に出向いていってコンサートをなさる歌手の方がいます。
 一時の夢を見てもらう。そして明日からも頑張ろうそう思っていただければいい、思いとしてはそういうことでしょう。

 つらい、悲しい、その気持ちの人々の心に一時でも花を咲かせる、明日を夢見させる、希望を与える。

 それをなそうと思えばする側にかなりの生命力が必要だと思います。
 強く生き抜こうと思う心がなくては何を歌おうと何を演じようとけして誰の心にも届かない。崩れていく我が家、亡くした家族、そんなことが胸をよぎって芝居なんて観てる時じゃないと言う気持ちにさせてしまったなら、歌手も役者も・・・エンターテナーと呼ばれる全ての者、それに関わる者にとっては失敗と言わざる得ない。

 娯楽なんだもん。
 その簡単な答えを忘れてはいけない。
 
 娯楽なんだもの。
 けれどそこに必死になるそれを忘れてはいけない。

 娯楽には娯楽の意地があるそれを覚えていればいい。

 娯楽は一時の夢を与えてなんぼ、それが使命でそれが全て。 
 そう考えたら今の私にそんな資格はない。今の私にそんな思いを抱いていただける生命力はない。

青すぎる果実

2008-11-02 01:52:25 | 日記風
 本当はもう色づいちゃってるんだけど。まだ写真に撮った頃はこんな感じだった。

 今、私は初心に帰ることがとても大切だと思っている。

 心が乱れに乱れた今年だっただけにそれが何より大事だと思っている。
 1番私の守りたいものは何ですか?

 改めてそんなことを自分自身に問いかけてみたい。