dailymail.co.uk(出典)
奇跡の出産というより執念の出産という感じがする。
インドのアーンドラ・プラデーシュ州イースト・ゴダバリ地区にあるネラパーシパドゥ村に住む74歳(一部報道では73歳、今年74歳になるというニュアンスみたい)の女性が出産をしたということがニュースになっている。
エラマティ・マンガヤマさんと夫のヤラマティ・シタラマ・ラジャラオさん(80歳)に双子の姉妹が9月5日(現地時間)に誕生した。
二人は1962年に結婚したが、子宝に恵まれることがなかった。
しかし57年後の今、体外受精により双子をもうけた。
長い間、子供を欲しいと思っていた二人は多くの祈祷を重ね、また医療機関を回ったが、叶うことがなかった。
しかも49歳頃には妻のエラマティさんは閉経をしている。
それを乗り越え、たった1度の体外受精で今年1月に妊娠が判ったそうだ。
多くの人が、この年齢で出産、その生まれた子の将来について心配している。
両親は子供が成人するのを見届けられる年齢では、すでにない。
第一、この先、子供を養う収入があるのか、両親が他界したあとに子供に蓄えを残せるのか、引き取ってくれる親族などはいるのか?
一言で、おめでとうございますと言えない、微妙な問題がついて回っている。
けれど、奥さんが子供が産めないというだけで、罪でも犯したかのように見られていたというように、恐らく物凄い外圧があったんだと思う。
日本でもちょっと前までは子なきは去れと離縁されてもしょうがない時代があった。
今もまだインドや、他の国々で同じ目にあう女性が存在しているのだろう。
ただ、年齢を考えれば、養子をもらうとか、諦めるとか、周囲からもそれなりの寛容さを得られる年齢になってると思うが……。
記事の中に、近所の55歳の女性が体外受精で妊娠出産したとあるので、いくつになっても子がなかった女性は生むことが当たり前ととらえられている?
生まなかった女性の外圧は半端ではない?
すでに閉経していたということで、ドナーから提供された卵子と夫の精子での妊娠だった。
閉経していても妊娠はできるのよ。
以前、娘が何らかの事情で生めなくて、閉経していた母親が代理母になったというニュースがあった。
夫は農業を生業としているらしいから、土地は持っているのかしら?
今回の体外受精による出産は、同州グントゥールにあるアハリヤ病院が全面ケアをした。
そしてこの病院が費用を全額負担しているそうだ。
って、ことは……どちらにしろ、病院を巡ることはできたから、それなりの財産を有している?
けれど、これだけの不妊治療をするだけではない?
この病院が74歳の歴史的快挙という不妊治療に挑戦したかったのが先に立った?
地域にあるなら、地域の人々の気持ちを汲んだ?
私個人も親が高齢による出産による子供だったので、そのメリットとデメリットはある程度判る。
でも70代に入ってるとなるとそれも通用しないかもしれない。
少なくとも、社会的な圧力で子供が欲しいと思っているけどできない夫妻が苦しんだことは事実だろう。
そしてそれを跳ね返した。
生まれた子はその経緯を背負って生きていくことになるだろう。
体外受精であっても生まれないケースはあるから、意味があって生まれてきた子供たちだと思う。
女の子だというのが、よかったのか悪かったのか。
以前、日本で初めて試験管ベビーが生まれ、その生まれた子供が23歳くらいで出産したことで、その試験管ベビーを誕生させた医師らが胸を撫でおろしたという記事があった。
体外受精で生まれた子が正常に妊娠出産できるのか、心配されていたということが判る。
だから、最後は天の意志が働いたということだ。
いくつになっても子に恵まれるというのは、嬉しいことかもしれない。
もちろん、そのあとの子供の成長していく過程の不安はあるだろう。
そこがね、生殖医療とはまた違う問題になる。
今は四人の親子がひと時でも長い間一緒に暮らせる時間があることを願うことしかできない。
そして何より、どんな思惑を除いても親子四人でいることができるという真実を。
後付けの文章
インドではやはり子供のいない女性へのプレッシャーがひどく、40年前から不妊治療が始められ、今ブームのようになっているそうです。
だた、生まれたあとのことはまた別のこととして、不妊治療の医師たちは考えていないようです。
それが望まれる社会背景はあるにしても。
神の領域に踏むこむことを平然としている.……という批判はあるようです。
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